しかしこれらのほとんどは、不要なアプリをインストールさせて広告収入を得ようとするための偽警告です。信じてアプリを入れたり、連絡してはいけません。
しかしスマホには見逃してはいけない、重要な本物の警告も出てきます。
本記事では偽警告を見分けるポイントや対策を詳しくご説明します。
スマホの「ウイルス警告・アラート通知」を見分ける5つのポイント
以下の特徴がひとつでもあれば、不要アプリやサービスに誘導する詐欺、偽警告です!
サポート詐欺を見分ける6つのポイント!
- 警告が次々と出てくる・・・ポップアップ画面など次々と新しい警告が開き、表示され続ける。
- 音が鳴る・・・けたたましい警告音や危険をあおるアナウンス音声。
- 画面が動く(動画がある)・・・「検索中○○%」と称したグラフ状のスキャン画面やカウントダウンの表示
- 時間制限がある・・・「○○分以内に」「画面を閉じると自己責任」などの時間を制限する脅迫表現
- 特定のサービスやアプリに誘導する・・・特定のアプリのインストールを勧誘。
上記がような特徴があれば「ただの詐欺」と見なして大丈夫です。スマホには何の危険もありません。
まず心を落ち着けて、音がうるさければボリュームを下げて、以下の記事を読んでゆっくりと対処してください。
突然出でくる「ウイルス警告・アラート通知」を見極めて正しい対処方法をしよう!
同じような警告でも、手口や消し方が異なります!
スマホに突然出てくる偽警告には驚いてあわててしまいますが、同じような警告に見えても、原因や対処方法は異なります。
あわてる必要はありませんので、まずは冷静に
- スマホはiPhoneか?Androidか?
- 何をしていたら出てきたのか(ネット中?スマホのホーム画面に?通知に?カレンダーに?)
- 突然出てきたのか?何かをクリック/タップしたら出てきたのか?
分析してください。
本記事では、偽警告の手口を以下の3つに分けて原因と対処方法をご説明しますので、ご自身のケースにあった項目をご覧ください。
- ネットを見ていると画面に突然表示される警告(iPhone/Android/パソコン共通)
- スマホの通知領域に表示される警告(Android/パソコン共通)
- iPhoneのカレンダーに表示されるケース(iPhone)
1.ネットを見ていると画面に突然表示される警告(iPhone/Android/パソコン共通)
ブラウザーでネットを見ているとと何もしないのに突然出てくる警告は?
ChromeやSafariでネットを見ていると突然画面がアラート画面に切り替わったり、ポップアップが表示されるケースです。
突然現れる警告の原因と対処方法は(iPhone/Android共通)
ほとんどのケースはたまたま訪れたサイトや広告が、
- Googleの検索に上位でヒットするような偽サイトを作り、検索結果にアクセスすると、別の不正サイトに転送(リダイレクト)させる「クローキング」の手法を悪用する手口
- 使われず放置されたサイトを乗っ取り、ロボット画面に転送(リダイレクト)するプログラムを埋め込む手口
によって「偽警告」が表示されたからです。
クリックしたり、アプリをインストールすると、犯人には広告費10円から500円もの報酬が支払われます。
突然「おめでとうございます」と表示される「当選詐欺」や、「あなたのパソコンが危険です」と警告してくる「警告詐欺」と同様の広告代稼ぎの手段ですが、どちらにしても、ユーザー側からは防ぎようがない不正なやり方です。
広告を見ただけでは、スマホには何の被害もありません。
スマホに不正なプログラムやウイルスが入り込むことも有り得ません。
ブラウザーを閉じて忘れてしまって大丈夫ですが、念のため「閲覧履歴」も削除しておきましょう。
iPhoneの画面に「ウイルスに感染しています」「○件のウイルスが検出されました」「お使いのiphoneが(13)個のウイルスにより深刻なダメージを受けています」「システムは破損しています」などの警告が出ることがあります。これらは広告収入目[…]
2.スマホの通知領域に表示される警告(Android/パソコン共通)
スマホのに次々と怪しい警告や宣伝の通知が表示されてしまう!
いつの間にか、スマホの通知に次々とおかしな通知が届くようになります。多くはウイルス感染やスマホの異常を警告し、クリックすると対策アプリのインストールページに誘導されます。
しつこい通知警告の原因と対処方法は(Android/パソコン共通)
原因は、ブラウザーの通知機能を悪用するブラウザーハイジャッカーにやられたからです。
これはウイルスではなく単に表示されるだけで危険はありませんが、詐欺サイトや不要なアプリに誘導される危険があり放置してはいけません。
対処方法は以下の当プログ記事をご覧ください。
スマホやパソコンの使用中「ウイルスが検出されました」「マカフィー(McAfee)の警告」など右下に勝手に出てくるしつこい、うざいセキュリティー警告のプッシュ通知やポップアップに悩んでいる方。それはブラウザーの通知機能を悪用するブラウザーハイ[…]
3.iPhoneのカレンダーに表示されるケース(iPhone)
iPhoneやApple watchのカレンダー次々と怪しい警告や宣伝の通知が表示されてしまう!
iOSの純正カレンダーアプリに次々と怪しいスケジュールが勝手に入り込み、しつこく通知されます。
しつこいカレンダー通知の原因と対処方法は(iPhone)
原因は、iPhoneのカレンダー共有機能で「カレンダーの照会を追加」を許可してしまったため、不正なアカウントが追加設定されて表示された偽警告です。
通知自体には何の危険もありませんが、邪魔で不要なアプリのインストールにつながります。簡単に削除できますので、詳しくは下記記事をご覧ください。
iPhoneのカレンダーに警告~「ウイルスに感染しています」「あなたの情報が漏えいして危険」「プライバシーを保護してください」などと突然表示され、不審なスパム通知が続くことがあります。これらはiPhoneのカレンダー共有機能で「カレンダーの[…]
偽ウイルス詐欺と本物の警告を見分けるポイントは?
「本物の警告」には感情的な「あおり表現」はない
下記の例のように、本物のセキュリティー警告では、
「具体的に脅威の内容を説明し、事実だけを伝え」ユーザーの冷静な対応と判断を求めています。
次々と警告を重ねたり、音を出し、「至急」「○○秒以内」のようにユーザーをあわてさせる感情的な表現はありません。
また電話番号を掲載するような営業的な要素や誘導は一切ありません。
※万一の際に備えて、自分がインストールしているセキュリティソフトやアプリの名称は覚えておきましょう。
突然出てくる「ウイルス警告・アラート通知」の目的は?
ウイルス警告など偽警告の目的は広告代やアプリ課金からの収益
偽警告をクリックすると広告代が支払われる
アプリの開発には、それなりの手間やノウハウが必要でコストがかかりますので、必ずコストを開発するための目的があります。
課金でビジネスが成り立つ有料アプリは少数で、ほとんどのアプリは、広告収入を目的で作られています。
その中でも、グレーな、あるいは違法な手段を用いても手っ取り早く稼ぎたいアプリ制作者と、不正な広告出稿者がグルになって、偽警告を出していると思われます。
偽警告は広告の一種であり、「表示されるごと」また「クリックされるごと」「インストールされるごと」に広告出稿者にアプリ制作者から広告収入がもたらされます。
偽警告を信じてアプリをインストールすると高額な課金が!
高いコストを支払って偽警告を出して誘導するようなアプリは、広告代の回収のためにも高額なサブスク課金を稼ごうとします。
課金に見合う機能をもってユーザーが納得している以上、有料アプリは何ら問題ありませんが、高額な課金契約を結ばせるようなアプリには注意が必要です。
不正に高額課金をさせる手口としては
- 有料版のインストール時に「試用契約」を結ばせると見せかけて、定期課金の契約も結んでしまい定期(サブスク)課金を開始する。
- アプリ内で、追加機能やオプショナル機能を選択させる際に、ユーザーを誤認させて課金契約を結ばせる。
- アプリ内で「危険」「感染」「システム破損」などの偽りの警告を通知し、不安に乗じて「対応のため追加機能が必要」とユーザーに課金契約を結ばせる。
また一旦契約したあとは
- アプリを削除(アンインストール)しても課金は継続されてしまう
- キャンセルの方法が明記されておらず、分かりにくい。
- 問い合わせてもなかなか返事が来ない
- キャンセルしても、課金の引き落としがなかなか停止しない
のような被害が確認されています。
2.「App内課金」をクリックして課金内容と金額を確認する
アブリの説明画面を下にスクロールすると、課金を説明する「App内課金」の項目があります。
これだけトラブルが多いので、この項目は常時表示させるべきだと思いますが、今は閉じられていますので、「あり」をクリックして課金内容を確認しましょう。
「ウイルス警告・アラート通知」を信じて入れてはいけない不要アプリ
スマホアプリに潜むリスクを知ろう
上でご説明した通り、偽警告で誘導されたアプリは、高額課金で宣伝費の元を取ろうとするようなアプリが多く、十分に注意が必要です。
他にもスマホアプリにはいろいろな危険が潜んでいます。
ぜひ以下の記事をご覧いただき、スマホアプリのリスクについてもご認識ください。
スマホのアプリは生活に欠かせないものですが、危険アプリがアクセス権限を悪用して個人情報を流出させる事例も多発しています。また広告代や課金目当てに不要アプリをすすめる詐欺広告も迷惑や被害を生み出しています。さらに大手サービスも含む「大量の[…]
偽警告で誘導される不正アプリ、不要アプリは?
偽警告は「ウイルス」「セキュリティ」「安全」「プライバシー保護」などをキーワードにして、ユーザーをだまそうとします。
偽警告の受け皿となっているアプリも同じキーワードを使います。
「VPNアプリ、クリーナーアプリ、環境最適化アプリ、バッテリー節約アプリ、ブースターアプリ」などは、今のスマホではほとんど導入する必要が無く、むしろ弊害の可能性もあります。
インストールに当たっては、下記の記事もご覧いただき、十分にご注意ください。
VPNアプリの必要性については?
スマホを使っていたりネットを見ていると、しばしば「VPN」アプリの広告が届きます。「VPNがあなたのデータの秘密を守ります」との説明は本当でしょうか?知っているようで知らないVPNの仕組みから、VPNアプリの必要性、「無料のVPNアプリ[…]
クリーナーアアプリの必要性については?
スマホの最適化アプリの必要性については?
「無料であなたのスマホを快適にします」と最適化アプリの宣伝をしばしば目にします。賞賛するレビューも目につきますが、本当に必要ならば標準のアプリとして用意されるはずです。本当に効果や意味があるのか?最新事情を元に分析すると「広告代目的」の[…]
ウイルス警告が発生したときに本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?
信頼できる専門会社を選択する重要性とは?
パスワード解除やデジタル遺品の整理で問題が発生したときには、「二度と中身のデータにアクセスできなくなるかも…。」と不安になると思います。しかし、ネット上には不確かな情報や怪しい業者も目立つので、慎重に業者を選ぶのが大切です。セキュリティに関わる調査は絶対に信頼できるプロに任せたほうが確実です。
そこで、パスワード解除やデジタル遺品などの調査を行っている専門会社に調査を依頼するのがおすすめです。探偵や興信所が行っていることもありますが、スマホやパソコンのログなどの調査は専門分野の業者でなければ詳しく調査をすることが難しいです。
より正確な情報を安全に調べるには、パスワード解除やデジタル遺品調査の専門業者に相談しましょう。
おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック
デジタルキーパーも貴重な情報を提供いただいている「デジタルデータソリューション株式会社 の《デジタルデータフォレンジック》」は、官公庁、警察・捜査機関からの信頼も厚い、国内随一の高い技術と実績を持つサービスです。
累計の相談件数は2万3703件以上で、個人・法人問わずハッキング調査の依頼を受け付けています。
相談~調査の見積もりまでは無料で対応してくれるので、まずは一度相談してみるとよいのではないでしょうか。
まとめ:
今のスマホは安全になりました。突然の「ウイルス警告・アラート通知」は「まず詐欺では?」と疑いましょう!
ひと昔前に比べると、今のスマホは極めて安全になりました。
きちんとOSのバージョンアップをして、普通に使っている限り、ハッキングされたり、不正なプログラム、マルウェアに感染することはまずあり得ません。
それらの脅威より、偽の警告や偽メッセージでユーザーをだます手口の方が、はるかに危険が大きく、実際の被害も多発しています。
何かの警告、それも妙に感情的で心を惑わせるようなアラートが出た際は、「詐欺では?」と疑う姿勢を大切にしてください。
また偽警告には、初心者や高齢者などデジタル弱者が狙われています。周囲のかたにもぜひ教えてあげて下さい。
パソコンに出でくる偽警告を信じて電話してしまった方は?
パソコンに突然「マイクロソフトセキュリティアラーム」「トロイの木馬ウイルスに感染して攻撃されています」「不審なアクティビティが原因で windows がブロックされました」などのアラートや警告音が流れ、至急Windowsサポートサービスに電[…]
「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?
ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!
当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。
しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。
「本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。
しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。
より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。
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