トロイの木馬の偽警告で050~や010のマイクロソフトサポート詐欺に電話してしまった!~遠隔操作ソフト削除など被害を防ぐ対処方法は?

パソコンに突然「マイクロソフトセキュリティアラーム」「トロイの木馬ウイルスに感染して攻撃されています」「不審なアクティビティが原因で windows がブロックされました」などのアラートや警告音が流れ、至急Windowsサポートサービスに電話するよう警告メッセージが表示されることがあります。これらはマイクロソフトを偽って「サポート詐欺~偽の警告で不当な契約を結ぼうとする」海外からの特殊詐欺ですが、電話してしまうと、「複数回だまし取る」「オンラインバンクから不正送金する」「アマゾンのギフトカードを勝手に購入される」など被害にあってしまいます。
最新の手口や偽警告を見分ける方法、返金は?などうっかりサポート詐欺に電話し日本語を話す外国人により遠隔操作ソフトを入れてしまったときの正しい対処方法や通報先をまとめました。

対処を間違えなければ心配はありませんが、放置や無視は危険です。あせらずに、当記事を最後まで読んで落ち着いて対応してください。

突然のセキュリティ警告のマイクロソフトサポート電話番号は100%偽物、電話したどうなる?!

偽の警告でユーザーをだますサポート詐欺の手口

インターネットの技術を悪用して、パソコンの画面にわざと「ウイルス感染」「システムの異常」「不審なアクティビティが原因で windows がブロックされました」などの偽の警告を出して、不要あるいは不正なアプリやサポートサービスを売りつける詐欺の被害が拡大しています。

パソコンやスマホに詳しい方はすぐに見破ることができますが、不慣れな方や高齢者が、マイクロソフトなどからの本物の警告と勘違いし、050からはじまるテクニカルサポートに電話してしまいます。

その結果、不要なサービスの契約のためとして

  • コンビニで電子マネーのプリペイドカードや電子ギフト券を買わされる。
  • さらに「コードが違っている」などを口実に、複数回購入させられて多額の金銭をだまし取られる。
  • オンライン銀行からサポート代金を振り込ませて、金額を改ざんして高額の代金をだまし取る。

などの、重大な詐欺行為の被害が続発しています。。

これらは「サポート詐欺」または「テクニカルサポート(テクサポ)詐欺」「マイクロソフト詐欺」などと言われる古典的な偽警告詐欺で、オレオレ詐欺などと同様の特殊詐欺の一種です。

海外からの犯行のため、今のところ有効な解決策がなく、IPA、警察、マイクロソフトからも注意喚起が出でいます。

IPA:偽のセキュリティ警告に表示された番号に電話をかけないで!~ パソコンにおける最近の手口と対策を解説~

警視庁:「ウイルス感染の警告とサポートへの電話番号が表示された

マイクロソフト:「テクニカル サポート詐欺から身を守る」

こんな警告はサポート詐欺です~「偽警告を見分ける6つのポイント」

以下の特徴がひとつでもあれば詐欺、偽警告です!危険はありません。

あわてず、当記事を良く読んで正しく対処して下さい

偽警告の詐欺を見分ける6つのポイント!

  1. ポップアップ画面で次々と新しい警告が開き、表示され続ける。
  2. けたたましい警告音や「トロイの木馬~」などの危険をあおるアナウンス音声が流れる。
  3. 「検索中○○%」と称したグラフ状のスキャン画面やカウントダウンの表示。
  4. 「○○分以内に」「画面を閉じると自己責任」「裁判所に通告する」などの脅迫めいた強い表現。
  5. 解決方法として特定のサービスやソフト、アプリを勧誘。
  6. 画面に問合せ先のテクニカルサポート、サービスセンターなどの電話番号やチャットの宛先が書かれている。

 偽警告詐欺の画面例

パソコンのブラウザーに表示される警告詐欺

マイクロソフトからの警告をよそおうサポート詐欺

上記がような特徴がひとつでもあれば「偽警告詐欺」と見なしてください。

偽りの警告なので何の危険もありません。

まず心を落ち着けて、警告音がうるさければパソコンのボリュームを下げて、以下の記事を読んで、落ち着いて対処してください。

 

偽警告詐欺の電話番号は050-からはじまる番号が多い

偽警告詐欺の受け手は海外で、日本語を話す外国人が多く、中国語圏やアジア・インドのオペレーターが対応することが多く、コスト削減のため、ほとんど場合、「050-」からはじまるIP電話(インターネット電話)の電話番号が使われています
また「無料」と書かれていても発信者に通話料がかかるケースが多いようです。最近では 010 からの番号の時もありますが、この場合は国際電話ですので高額な電話代もかかってしまいます。

なお、050からはじまる電話番号を公式に受付電話番号として使っているサービスの多いため、すべて怪しいとみなすわけにはいきませんし、「0120-」「03-」のようなフリーダイヤルや国内の市外局番からはじまっていても、裏で同様の海外の詐欺電話へ転送されているケースもあります。

電話番号はまずGoogleなどで検索してみましょう!すぐに判別できる情報が得られるはずです。

(0101)から始まる国際電話にかけさせる偽警告には特に注意しよう

昨今サポート詐欺の電話番号が050-~から(0101)-~に変わってきています。「無料」と書かれていますが、うっかりここに電話してしまうと詐欺に巻き込まれるだけでなく多額の国際電話代もかかってしまいますから十分にご注意ください。

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

正常なパソコンに偽警告を出して電話させ、言葉巧みに金銭をだまし取るサポート詐欺の被害が続いています。ところが表示される偽警告への電話番号は050から(0101)からの番号に置き換わっています。この番号は実は海外への電話で高額の電話代もかかっ[…]

 

Facebookの怪しい広告からサポート詐欺に飛ぶケースもある

Facebookに「渡辺 謙さん、北野 武さん、宮崎 駿さん」ら有名人の写真を掲示し「日本のセレブ さようなら、あなたがいなくて寂しいです」というような思わせぶりあるコメントを載せた広告が配信され、クリックすると偽警告に飛ばされる事例が発見されています。

対処方法は同じですが、FacebookなどSNSの不審な広告は不正なリンクに誘導されることが多いので、好奇心でクリックしない様に気をつけてください。

 

サポート詐欺の偽警告サイトがどのようなものか?安全にサポート詐欺の手口を体験し、偽警告の消し方も学ぶことができます。おすすめです!!
■IPA:「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」

 

サポート詐欺を信じて電話したらこうなる!犯人の手口

偽警告が「とにかく電話をさせよう」とする理由を知ろう!

最初に大切な事をお話しします。それは、、

「今のパソコンは滅多にウイルスに感染したりハッキングされることはない」

と言う事実です。

ひと昔前と異なり、今のパソコンは、セキュリティが進化していて、外部からウイルスなど不正なプログラムを感染させることは極めて難しくなりました。

「画面を見ただけ」「クリックしただけ」でウイルスなどが感染することは。ドラマや映画の架空の話しで現実にはあり得ません。

そこで詐欺犯人の狙いは、「コンピューターウイルス」「ハッキング」といった高度な技術を使うことから、人間の心の隙間につけ込んでだますこと」に変化しています。

そのため、まずは電話させて、声で説得して、だまして目的を達しようとします。

つまりパソコンが関係していても、手口は一般的な「オレオレ詐欺(特殊詐欺)」と何ら変わりません

犯人は「パソコンが危険なのは、これだけ証拠がある」などと説明してきますが、すべて嘘なのです。

ここをしっかり認識して、こんなつまらない詐欺にだまされないようにしてください。

「偽警告に電話したら?」手口を知るおすすめ動画のご紹介

山形県警察が、偽警告を信じたふりをしてサポート詐欺にわざと電話して作成した実録の広報動画

「サポート詐欺」にだまされないで!警告画面に表示された番号に電話をかけると

は、偽警告、サポート詐欺の実情が分かる優れた動画です。ぜひご覧ください。

 

電話した被害者をだます手口

1.日本語を話す外国人が対応する

偽警告詐欺犯の拠点は海外にあることがほとんどで、電話は海外に転送されています。

通話相手は、日本語を話す外国人(アジア系訛りの外人が目立つ)の男女のオペレーターで、比較的ていねいな日本語で対応します。

マイクロソフトなどの有名会社のサポート社員と名乗り、「アメリカ人」「西欧人」風の氏名を名乗りますが、実態はアジア系の人が多いようです。

「本当にマイクロソフトの社員か?」と尋ねると、海外の住所(品川と答えることもある)や所属、「マイク・ミラー(Mike Muller)」「スティーブ・トーマスSteve Thomas」「ジャック・ウイリアム(Jack William)」といった西欧系の氏名を答え、マイクロソフトのIDカードを見せることもあります。

また最近では「マイクロソフト・コンサルティングサービス(Microsoft Consulting Services)」のような実在する会社、「大日本サポート」なる実在しない日本のサポート会社を名乗る事例もあります。

これらの手法は、すべてマニュアルに沿って対応しているようで、マニュアル外の問いかけをすると、とたんに動転して対応が怪しくなりますが、ノルマがあるらしく、必死で勧誘しようとします。

うまく行かないと見ると途中で上司と称する者に交替したり、電話を切ってもしつこくかけ直してくることもあります。

 

2.電話でパソコンにコマンドを入力させ、危険をあおって脅迫する

犯人は、まず被害者を偽警告を信用させようと、被害者自身にパソコンを操作させて、パソコン内部の無関係な情報を見せて「あたかも危険が発生している」ように誤解・勘違いさせる手口が多いようです。

また中にはいきなり、URLを入力させて不正なソフトをダウンロードさせようとする者もいます。

典型的なよくある詐欺犯の手口は以下のような案内をすることです。

※まったく危険はありませんので、ぜひご自分のパソコンで試してみてください。

  1. キーボードの左下隅「Windows キー」と「R」キーを同時に押してください。【ファイル名を指定して実行】のウインドウが開きます。
  2. 【名前:】の欄に「eventvwr」と入力し、[OK] をクリックしてみてください。
    EventViewerの表示方法
  3. 開いた画面を見て下さい。「エラー」とか「警告」と多数表示されているでしょう。これがパソコンが危険な状態になっている証拠です!

この画面は、イベントビューワー(Event Viewer)と呼ばれるWIndowsの状態を確認するツールですが、普通に使っていても、いろいろなエラーが表示されるのは正常で、問題はありません。

ここに「エラー」や「警告」が多数あっても、パソコン全体が危ないことには直接つながりません。

つまり、この画面を見せることは、ユーザーをだます、詐欺の口実に他なりません。

他にもパソコン画面全体を青くしてエラーメッセージを表示させる「ブルースクリーン」を偽る手口も確認されています。

詐欺犯人は、このような単純なテクニックで、ユーザーを不安に陥れようとします。

警告詐欺で脅しに使われる例「イベントビューワー」

ここまでで「怪しい」と感じて電話を切ってしまえば、特に実害はありません。
しかし、ここから下の段階に進んだ場合は対処が必要となります。

 

3.遠隔操作ソフトのインストールをすすめる

1.2.で被害者を信用させると詐欺は次の段階に進みます。

詐欺犯は、詐欺を確実に成功させるために、ユーザーにソフトウェアをダウンロードさせて、インストールさせようとします。

現在最も多いのは、「パソコンの内部をこちらから調査するため」などと称して、パソコンの遠隔操作ソフトを被害者にダウンロードさせて、インストールさせようとする手口です。

遠隔操作に使われるのは、一般的にユーザーサポートでも使われている「TeamViewer」「LogMeIn」「AnyDesk」「Ultraviewer」「ConnectWise」「Ns&Ns Holding」「GoToAssist Customer」「Aweray Remote (AweSun)」といった遠隔操作ソフトです。

また、それ以外にも、効果が不明な、「OneSafe PC Cleaner「Winzip System Utilities Suite」「Webroot」「Advanced identity protector」「Outbyte PC Repair」「PC Cleaner」といったセキュリティ対策ソフトやクリーナーソフトをすすめるケースもあります。

具体的な操作では、キーボードの左下隅「Windows キー」と「R」キーを同時に押させて以下のボックスを開いて、「【名前:】にソフトをダウンロードさせるサイトのURLを入力させて誘導し、インストールさせる場合が多いようです。

EventViewerの表示方法

ダウンロードサイトの一例は、以下のような簡単なもので、画面をクリックすると、上記にあげたような遠隔操作ソフトやセキュリティ対策ソフトがダウンロードされます。

※オペレーターの指示にしたがって、操作しない限り遠隔操作ソフトは勝手にダウンロードはされませし、インストールもできません。この画面を見たところで電話を切っていれば被害はありません。。

Microsoftに偽装した遠隔操作ソフトのダウンロードサイト

さらに遠隔操作ソフトを入れて、相手から伝えられたコード番号を入力するなどして、相手に操作を許可してしまうと、「相手にパソコンの内部を見られ、勝手に操作されてしまう」ことになり、勝手にロックされたり、ますます虚偽の危険をでっち上げられて、詐欺の深みに引き込まれてしまいます。

ただし、相手が何を操作しているかは画面の動きをを見ていれば分かります。

あなたに見えないところで勝手に操作される事はありません。
遠隔操作中は決して画面から目を離さず相手が何をしているか監視するようにして下さい。

遠隔操作ソフトなど不審なソフトを入れてしまった方は、削除する対処が必要です。
下記の「電話の指示でソフトをインストールしてしまった対処方法」をご覧ください。

4.サポート契約をすすめてくる

遠隔操作ソフトを入れられると、詐欺犯はパソコン内部を操作して、たくさんの危険が発生しているかのような虚偽の説明をしたり、勝手にパソコンの設定を変更してあなたの不安をかき立てます。

そして、本当の目的である「ユーザーサポート契約」や「セキュリティ対策ソフトの購入」を持ちかけます。

契約は「月あたり」「半年」「年間」「永久」と期間で価格が提示されて、こちらの支払能力を推し量って、特定のコースを強く薦めてきます。

だいだい数万~10万円程度のケースが多いようですが、類似の正当なサポートサービスよりははるかに高価で何の信頼性もありません。契約書や詳細の提示もありません。

5.代金の支払いを求められる~しかもコードが間違っているなどと複数回重ねて支払を求められる!

最後に「ユーザーサポート代金の支払い」や「セキュリティ対策ソフトの購入」を求められます。

以前はクレジットカードが使われることもありましたが、最近では犯人にとっては確実に回収できて足が着きにくい「Google Play card」「Web Money」「ビットキャッシュ」などの電子マネーのプリペイドカードによる支払を求められるケースが増えてきました。

さらに、

  • 「ユーザーのパソコンでいつも使っているネット銀行を開かせ、サポート代金を送金させるが、ユーザーの隙を見て「0」を追加して高額の不正送金をさせる
  • 遠隔操作中にゲーム支払用の電子マネー購入サイトのcodashop.comなどに接続し、ユーザーにクレジットカード情報を入力させ、勝手に多額の電子マネーを購入する手口

事例も確認されています。

NewsPicks

インターネットバンキングで振り込もうとしたら、金額のケタが勝手に増えた――。パソコンを遠隔操作され、多額の現金を送金させ…

遠隔操作中は決して画面から目を離さず相手が何をしているか監視するようにして下さい。

コンビニで、電子マネーのプリペイドカードを購入し、カード記載のコードを犯人に伝えると、支払が成立してしまいます。

さらに、1度支払っても、

  • 「お前の発音が悪いからコードがブロックされた、無効で使えない」
  • 「oと0が紛らわしい」
  • 「コードがハッカーに伝わってしまった」
  • 「別の障害が見つかった。追加費用が必要」

などの口実で「後で返金するから」とだまして何度もプリペイドカードを購入させられ、すべてだまし取られる悪質なケースが増えています

また「現金書留で返金する」「Googleから返金させる」などと氏名や住所を聞き出そうとしたり「必ず返金するので○○万円仮払いして欲しい」などと説明するケースもあります。

★★コンビニの店員の機転で被害を防いだ記事が毎日のように掲載されています。

 

新たな詐欺「オンラインバンクを操作させる」!に注意

この頃「あなたのオンライン銀行口座が危険だから調査する」などと称して、ネットバンクの画面を開かせて不正送金して多額の金銭をだまし取る悪質な手口も発見されています。サポート詐欺犯に誘導されて、オンライン銀行のページを開いたり、送金手続は決してしないように注意してください。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

広告を悪用して突然の警告を表示させ、電話させて金銭をだまし取るサポート詐欺は、ご年配者を中心に大きな被害を出しています。これまでの金銭被害はコンビニでGoogle PlayカードやApple Gift Cardを買わせてだまし取る手法でした[…]

サポート詐欺の新たな危険な手口に注意

「デジタルデータソリューション株式会社 」でフォレンジック調査を行っている《デジタルデータフォレンジック》は、累計の相談件数は2万3,703件以上。国内売上14年連続No.1のデータ復旧技術を利用して、ランサムウェア・ウイルス感染の調査・データ抽出を受け付けています。ISO27001/Pマークなどのセキュリティ規格を取得しており信頼できる会社です。

相談~調査の見積もりまでは無料で対応できるので、相談してみることをおすすめします。

無料で相談見積はこちら

 

Amazonギフトカードの不正購入にも注意

サポート詐欺に遠隔操作される中で、「勝手にAmazonページを開かれて、Amazonギフトカードを不正に購入された」という被害が報告されています。
AmazonなどのECサービスでは、カード情報が登録されているため、遠隔操作で購買操作をされると、購入から決済まで進まれてしまう危険があります。

Amazonも監視していて不正が疑われる場合は差し止めてくれることも多いようですが、サポート詐欺に遠隔操作された方はAmazonの購入履歴を調べ、不正があった場合はすぐにAmazonに被害を報告してください

 

偽警告の消し方は?

偽警告はブラウザーを閉じるかパソコンを再起動すると消えます。ブラウザーが終了できないときは、以下の方法を上から順にお試し下さい。面倒なら「パソコンの電源ボタンの長押し」でパソコン全体を強制終了しても消えます。

  1. キーボードの「ESC」をしばらく長押しする。すると全画面表示から通常表示に変わるので画面の右上隅の×をクリックして警告画面を削除する。
  2. キーボードから「Alt」と「f4」キーを同時に押して、「このページから移動して良いですか」は「OK」としてブラウザーを終了させる。
  3. 上記で消えないときは、「Ctrl」と「Alt」と「Delete」の3つのキーを同時に押して、「タスクマネージャー」を選択。タスクマネージャーの「プロセス」のリストの中より、ご自身がお使いのブラウザー(Google ChromeやMicrosoft edge)を選択し、右下の「タスクの終了」を押す。
    ※偽警告によっては「Alt」と「f4」、「Ctrl」と「Alt」と「Delete」の入力を無効にする例も発見されています。その場合は「電源ボタン長押し」で強制終了させてください。

で削除できます。

詳しくはは以下の記事もご覧ください。

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

突然パソコンやタプレット、Androidスマホに「あなたのパソコンはトロイの木馬に感染しています」「ブロックされています」などと警告が表示されることがあります。また同時に警告音が鳴ったりアナウンスが流れることもあります。しかしこれら表示[…]

トロイの木馬の警告の消し方は?
ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

ネットをしているといきなり警告音が鳴り「あなたのパソコン(スマホ)はウイルスが感染しています」「システムが損傷しています」との画面が表示され残り時間が表示されて「今すぐ対応を」と求められるるケース。それはシステム警告詐欺です!本物の警告は、[…]

警告詐欺にあわてるシニア

 

サポート詐欺に電話してしまったときの対処方法

詳しい対処方法は以下の記事をご覧下さい

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

偽警告によるサポート詐欺の被害が拡大しています。2022年6月8日テレビ朝日の「モーニングショー」でも、コロナ禍でサポート詐欺が激増し4億円もの被害が出ていることが紹介されました。「不審なアクティビティが原因で windows がブロックさ[…]

サポート詐欺にあった時4つの正しい対応

「電話番号伝えてしまった」対処方法

「犯人に電話はしたが、怪しいと思って電話を切った。しかし電話番号を知られてしまった、、」

と不安になり、「電話番号を変えようか」思い方もいるかもしれません。

しかし電話番号は既に様々なルートで流出していますので、このために電話番号まで変える必要はありません。

相手に電話番号を知られたことで、勧誘や催促の電話がかかってくることもあり得ますが、毅然として「拒否」対応し、しつこい場合は、着信拒否してしまいましょう。

証拠として録音し、相手にも録音していることを伝えておくことも効果的です。

また、犯人側に知られた電話番号が、今後別の電話を使った別の詐欺やボイスフィッシングに使われることもありますので、これからも注意は怠らないようにしましょう。

電話番号を知られただけでサポート契約は結ばなかったのに、Amazonやマイクロソフトを名乗る不審者より不審な電話がかかってきた実例もあります。

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

心当たりのない領収書や請求書メールが届いたので思わず電話をしようとしたことありませんか?それは電話させることを狙った詐欺の可能性があります!公的機関や銀行になりすまし、電話や音声通話とフィッシングを巧みに組み合わせた新たなサイバー詐欺「[…]

新手の詐欺「ボイスフィッシング/ビッシング攻撃」のすべて

 

なお、固定電話はセールスや詐欺電話の温床で、ほとんど不要になりつつあります。廃止も検討しましょう。

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

NTTの電話帳「ハローページ」の廃止が発表されました。携帯が普及し、固定電話の番号が詐欺で使われるなど弊害が目立つ現在、もう電話帳はいらないと思います。電話帳以外にも電話番号は様々なルートで収集されて悪用されています。いったん流出した電話番[…]

固定電話は高齢者にはかえって危険
ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

一方的に会員登録して代金を請求する「ワンクリック詐欺」、脅迫して架空契約の会費を請求する「架空請求詐欺」「アダルトサイト詐欺」は、ウェブサイトの仕組みを悪用した単純な詐欺で、法律的にも無視して何の問題もありません。またIPアドレスは知られて[…]

ワンクリック詐欺、アダルトサイト詐欺にだまされない

 

「電話の指示でソフトを遠隔操作ソフトなどをインストールしてしまった」「パソコン設定を変更されてしまった」場合の対処方法

あわてずゆっくり対処、できるだけ「システムの復元」を行おう

ソフトを入れてしまったことで遠隔操作をされましたが、一旦パソコンをシャットダウン(終了)して遠隔操作が切れれば、勝手に接続されることはありません。

またパソコンを再度使用しても問題ありません。

詐欺犯は何度も電話してきて、再度遠隔操作をはじめて金銭をだまし取ろうと画策しますので、決して電話は相手にしないでください。

安心を取り戻す「システムの復元」のおすすめ

上記のIPAの資料によると「サポート詐欺では、遠隔操作ソフトを使って、情報盗取など別の被害は確認されていない」とのことなので、これでひとまず安心です。

しかし、遠隔操作以外にもパソコンに不具合を生じさせられたり、別のアプリを入れられている可能性があります。ぜひ不安な時は、Windows10の機能を使って、不審なソフトを入れられる前の状態に書き戻す=「システムの復元」をすることで、完全に不審なソフトを削除し、設定変更や不具合も元通りにできます。

※システムの復元では、データや設定は消えませんが、操作を間違えるとデータ消失にも繋がりますので、以下のIPA(情報処理推進機構)様の説明やパソコンのメーカーのサポート資料を元に慎重に進めて下さい。

■IPA(情報処理推進機構)様の「システムの復元」の実施手順書

システムの復元を行わないときは、インストールされた遠隔ソフトをすべて削除しよう

システムの復元を行わない場合は、詐欺犯にすすめられて、遠隔操作ソフトなど不審なソフトを入れてしまった場合は、必ず削除しましょう。

インストールしたソフトを探して削除する方法

  1. 画面の右下隅の【WIndowsボタン】より【歯車-設定】を選択
  2. 【設定】より【アプリ】を選択して「アプリと機能」の画面を開く
    Windows10スタートボタンから「設定」を選択
  3. 【並び替え】を「インストール日付」に変更すると、インストールした日付順にアプリが表示されるので、該当の日付から、不審なアプリを探す
  4. 不審なアプリを選択し、「アンインストール」を選択すると削除される
  5. 念のためセキュリティ対策ソフトでパソコンをスキャンする
    不審なソフトウェアのアンインストール方法

■参考になる情報
IPA(情報処理推進機構) :「意図せずにインストールしてしまったプログラムをアンインストールする際の手順

システムの復元をしてもサポート詐欺の写真やアイコンが残っているが大丈夫?

システムの復元はプログラムや設定を元に戻してくれますが、データや画像には一切手を加えません。
したがってシステムの復元をしても、あなたのデータや写真は安全に保存されていますが、同時にサポート詐欺犯が残した写真やアイコンも残ってしまいます。
しかし写真やアイコンは無害なので削除してしまえば何の問題もありません。

 

 

遠隔操作ソフトやアプリについて詳しくは以下の当ブログ記事もご参照ください。

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

[insert page='your-page-slug' display='title|link|excerpt|excerpt-only|content|post-thumbnail|all']「LINEで知り合った人から副業や投資[…]

リモートアクセス(遠隔操作)を許可しては危ない

 

 

復元できなかったときは、「初期化=PCを初期状態に戻す」

パソコンを購入時の状態に戻すことを初期化と言います。

初期化は、「設定」-「更新とセキュリティ」-「このPCを初期状態に戻す」で作業できますが、方法を間違うとデータの消失につながり、アプリも再度インストールする必要があるなど、大きな負担となります。

パソコンのメーカーが用意した独自のアプリをインストールする必要がある場合もありますので、パソコンメーカーのサポートや使用説明書も参考にして、慎重に作業して下さい。

 

その他のサポート詐欺の対処方法

勝手に遠隔操作されてしまうのではないか?不安、、

遠隔操作ソフトをインストールされた後、

「密かにパソコンの内部を調べられて情報が盗まれているのではないか?」

と心配になってしまいます。

しかし遠隔操作アプリは、外部から勝手に接続することはできません。
ユーザーがその都度「外部からの接続を許可」してはじめて遠隔操作ができるようになりますので、電源オフ時や不在時に勝手に接続される心配はありません。
また遠隔操作がいったん切断されれば、あなたの同意なしで勝手につながれることはありません。

 

遠隔操作でパソコン内の個人情報を盗まれたのではないか?

遠隔操作は、ユーザーがその都度「外部からの接続を許可」してはじめて遠隔操作ができるようになり、相手が操作している状況はこちらのパソコンの画面に表示されます。

パソコン画面を見ていて、「パスワードが書かれているファイルややメールを起動された」などの不審な動作がなければ、特に心配はありません。

またパソコンで登録した「オンライン銀行」「オンライン証券」またAmazonなどネット販売サイトなどのパスワードやクレジッカード番号は暗号化されて保存されており、遠隔操作で盗取されることはありません。
また閲覧しようとしても、**で隠されていますので、第三者に見られる可能性はありません

なお上記のIPA(情報処理推進機構)の資料によるとサポート詐欺では「個人情報を盗まれた」「二次被害にあった」事例は一件も報告されていないそうです。

しかし、遠隔操作中に「代金支払いのためにコンビニに行ってしまった」など、画面化の前から離れてしまったときは、勝手にパソコン内部を見られた可能性があります。
もしもパスワードなど重要情報を、「メモ帳」など誰にでも見える形で、見つかりやすいところに保管していて、遠隔操作中にパソコンの前を離れてしまっていた場合は、念のためパスワード変更などやっておくべきでしょう。

 

「サポート契約してしまった」「代金を支払ってしまった」対処方法

契約は成立していないが契約破棄は通告しておいた方が良い

不審なソフトを削除した上で、サポート詐欺業者にはっきりと「不要」を伝えることが大切です。

口頭でも同意した以上契約が成立するという解釈もあり、相手が居直った際に面倒なことにつながる危険があります。

電話がかかってきたら明確に「契約はしないので代金も支払わない」という意思を伝えましょう。

相手はいろいろな事例を並べて、「危険がある」と契約を押しつけようとしますが、明確に否定し、あまりにしつこい場合や脅迫的なこと言われた場合は、関係機関に相談しましょう。

■全国の消費生活センター  http://www.kokusen.go.jp/map/

■IPA(情報処理推進機構) 情報セキュリティ安心相談窓口  https://www.ipa.go.jp/security/anshin/

■都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧 https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.htmll

以下の当ブログ記事もご参照ください。

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

一方的に会員登録して代金を請求する「ワンクリック詐欺」、脅迫して架空契約の会費を請求する「架空請求詐欺」「アダルトサイト詐欺」は、ウェブサイトの仕組みを悪用した単純な詐欺で、法律的にも無視して何の問題もありません。またIPアドレスは知られて[…]

ワンクリック詐欺、アダルトサイト詐欺にだまされない

既にサポート代金を支払ってしまった場合は?

クレジットカードで支払った場合は、すぐにカード会社の事故受付窓口に電話して、経緯を説明し、支払いの停止を依頼しましょう。

なお電子マネーのプリペイドカードをだまし取った相手は当初より早期に換金する狙いがあると思われます。
またいったん使われた電子マネーは支払いを停止すること出来ず、返金も出来ないことが現状です。一例として以下のGoogle Playカードのヘルプをご覧ください。

■Googleヘルプ:Google Play ギフトカード詐欺に遭った場合の対処法

しかしそれならば、GoogleやAppleなどのプリペイドカード発行者は、「年配者が深夜数十万もの電子マネーを購入する」などの不自然な支払いには応じないなどの対策を講じるべきと思います。

また、完全に詐欺事件ですので、被害にあった場合は、最寄りの警察署かお住まいの都道府県サイバー犯罪相談窓口へ相談しましょう。

■都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧 https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.htmll

 

サポート詐欺の通報先は

警察や消費生活センター、またIPA(情報処理推進機構)のような機関に届けても、海外からの詐欺行為のため、現状では被害をなくす術はありませんし、代金を取り戻すこともできません。

しかしサポート詐欺にしばしば悪用されるマイクロソフトは全世界的に積極的にサポート詐欺の撲滅に取り組んでいますので、協力しましょう。

残念ながら、テクニカル サポート詐欺は、業界全体で非常に一般的になってきており、世界中の消費者に影響を与えています。お客様、ご家族、ご友人、マイクロソフトの社員は、一流企業またはマイクロソフトのパートナー企業の社員であると主張する詐欺者から、依頼されていない電話やポップアップ広告を受け取っています。

~迷惑電話、電子メール、ポップアップ メッセージ、またはその他の手段を通じて連絡を受け、その情報を詐欺と思われる場合は、このフォームを使用して、お客様とのやり取りに関するすべての情報を報告することができます。

お客様が提供する情報は、マイクロソフトが法執行機関と協力して継続的な調査を行う助けとなり、弊社のお客様を標的とする企業に対して弊社が適切な措置を講じる際に役立ちます。

マイクロソフトを名乗るサポート詐欺にあった方は、以下のフォームからマイクロソフトへ通報し、被害の低減に貢献しましょう!

 

サポート詐欺の本拠地はインド?

最新のFBIレポートからサポート詐欺の動向

FBIが出した「インターネット犯罪レポート2022(Internet Crime Report)」によると、サポート詐欺(Tech Support Scam)は2022年対前年で 231% 増加し、過去 2 年間で 800% 増えているそうです。

犯罪の本拠地はインドが多いようで、インドとその周辺のアジアの不正なコールセンターで行われており、総額8億ドル(107億円)もの被害が発生し、半数の被害者が60歳以上とのことです。

また海外の専門家がサポート詐欺のやりとりを逆探知して、犯人達のインドの会社を突き止めて犯人の顔写真を撮影し、返金するよう追求する動画もyouTubeに公開されています。

捜査は進みつつある。

アメリカの司法庁が解決に向けてインド政府とも行動をはじめ、複数の不法なコールセンターを摘発したとのことで、成果もあがりつつあります。

また2023年6月3日、「トロイの木馬」の偽警告でサポートをよそおい金銭を盗取した疑いでベトナム人が愛知県警に逮捕されました。

サポート詐欺は国内外で複数のグループが犯行を続けていると思われますが、全世界的に被害生じていますので、速やかな撲滅を期待したいです。

 

まとめ:
今のパソコンやスマホは簡単にはウイルス感染はしません。突然出てくる警告は詐欺ばかりです!

上でもご説明しましたが、この数年パソコンやスマホのセキュリティは大幅に強化されており、正しく使っている限り、外部からの攻撃には極めて強固になりました。

「クリックしただけでウイルス感染」「天才的なハッカーが簡単にあなたのスマホやパソコンに侵入する」などは、映画やドラマの架空の話しです。
サイバー犯罪者も大きな収益が期待できる政府や大企業をターゲットにしており、個人を狙うことはまずあり得ません。

現実には、サイバー犯罪をよそおう単純な詐欺犯罪ばかりですので、真実を知っていれば不安に思う必要はありません。

毎日のように、偽警告や迷惑メールが届きますが、あまり心配せず無視するようにおすすめします。

 

「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?

ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!

当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。

しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。

本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。

しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。

より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。

おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック

デジタルキーパーも貴重な情報を提供いただいている「デジタルデータソリューション株式会社 の《デジタルデータフォレンジック》」は、官公庁、警察・捜査機関からの信頼も厚い、国内随一の高い技術と実績を持つサービスです。

累計の相談件数は1万4,000件以上。国内売上11年連続No.1のデータ復旧技術を利用して、デジタル遺品の調査・データ抽出を受け付けています。

相談~調査の見積もりまでは無料で対応してくれるので、まずは一度相談してみるとよいのではないでしょうか。

「※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。」

おすすめの調査会社:デジタルデータフォレンジック

トロイの木馬の感染調査、マルウェア感染調査の専門業者への依頼はこちら

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

スマホのアプリは生活に欠かせないものですが、危険アプリがアクセス権限を悪用して個人情報を流出させる事例も多発しています。また広告代や課金目当てに不要アプリをすすめる詐欺広告も迷惑や被害を生み出しています。さらに大手サービスも含む「大量の[…]

「危険アプリ、個人情報を外部に提供する不正アプリ」の危ない実態と被害を防ぐ基本知識を知ろう
ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

iPhoneの画面に「ウイルスに感染しています」「○件のウイルスが検出されました」「お使いのiphoneが(13)個のウイルスにより深刻なダメージを受けています」「システムは破損しています」などの警告が出ることがあります。これらは広告収入目[…]

ブログ内の関連記事(新しいウィンドウで開きます)

スマホを使っていると突然「ウイルスに感染しました」「システムのクリーンアップが必要です」などのアラート警告が出てくることがあります。しかしこれらのほとんどは、不要なアプリをインストールさせて広告収入を得ようとするための偽警告です。信じて[…]

スマホの突然のウイルス警告、アラート通知は本物か?見分ける5つのポイントと対処方法