スマホに最適化アプリは必要ない!~広告や課金を目的にした不要アプリを入れないための知識

「無料であなたのスマホを快適にします」と最適化アプリの宣伝をしばしば目にします。賞賛するレビューも目につきますが、本当に必要ならば標準のアプリとして用意されるはずです。
本当に効果や意味があるのか?
最新事情を元に分析すると「広告代目的」のアプリが多く、無料と表示しながら高額課金に誘導するような最適化アプリも多いようです。またこんなアプリを入れなくてもスマホの快適対策はできます。
安全にスマホとアプリを使うため正しい情報をご説明します。

スマホ最適化アプリとは何か?

突然現れる「スマホを最適化して快適に!」などの表示は本当か?

スマホを使っていると突然、

「スマホの動きが遅くてイライラしませんか?」
「警告!システムが過負荷です。ジャンクファイルをクリーンアップしてください」
「デバイスの速度を低下させ、フリーズを引き起こし、バッテリーを放電し、プロセッサーを加熱します」
「スマホのクリーンアップが必要かもしれません」
「スマートフォンの動作が遅い場合があり、バッテリーはすぐに放電する場合があります」
「スマートフォンを最適化するには、メモリをクリアしてください」
「あなたの携帯電話のRAMを掃除してください」
「お使いの携帯電話が弱fileで過負荷になっていることが検出されました」
「Phoneでcleanerを更新するよう推奨します」

などの警告が表示され、「スマホ内に余計な物が溜まって、遅くなったり発熱している。すぐに最適化した方が良い」と説明し、解決方法として「スマホ内部をクリーンにして整理できる最適化アプリ」に誘導されます

これらの通知は、本当でしょうか?

Android公式ストアには多数の最適化アプリがある

最適化アプリの定義

Androidの公式ストアで無数に存在する最適化アプリにはいろいろな物があり、クリーナーアプリとの区別ができないようなものもありますが、まとめると

  • スマホ内部に保存されているプログラムやデータのファイルやメモリーの内容を整理して動作を速くする
  • 不要なデータやファイルを削除して、容量やメモリーの空きスペースを増やす
  • 不要なものを整理することでバッテリーを節約する

などの機能をうたっているものがほとんどです。

具体的には

  • スマホの容量節約
    ・・「ゴミや不要なデータ、キャッシュ、ジャンファイルを削除」「空き領域を開放」「閲覧/通話履歴削除」など、
  • スマホの省エネ対策
    ・・「アプリの省電力設定」「バッテリー寿命改善」など、
  • スマホの高速化対策
    ・・「実行中のアプリ停止」「スマホの高速化」「RAMブースト」など、
  • スマホの発熱対策
    ・・「冷却」「CPUクーラー」など、

さらには

  • スマホのセキュリティ対策・・「無料のアンチウイルスを提供」「ウイルスのクリーニング」など、
  • スマホの動作監視・・「システムを監視」「パフォーマンスを最適化」「不要な通知をミュート」など、
  • アプリ管理・・SDカードのアプリ(apkファイル)をインストールできる。不要アプリのアンインストール

まで備えたものもあります。

大部分の機能は「クリーナーアプリ」と似ていますが、「より範囲と効果がスマホ全体に及ぶ」ものを最適化アプリと称していることが多いようです。

 

 

最適化アプリに感じる疑問?

しかしその反面

  • 広告宣伝がやたらに目立つのはどうして?
  • 「すごい効果がある高度なアプリ」が、なぜこんなにたくさん存在しているのか?
  • そんなに効果があるなら、どうして元から標準スマホに入っていないのか?
  • 省電力やアプリの動作管理は元々Androidの機能として存在しているが、二重に設定して大丈夫なのか?

など、率直な疑問や不審も感じてしまいます。

当記事では、その疑問に対してお答えします!

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最適化アプリは本当に効果があるのか?

スマホの不具合の主な不具合が最適化アプリでは解決するのか?

スマホの主な不具合は以下の4つに集約されると思います。

  1. 「遅い」
    ・・・スマホの動作が遅く、不安定になる事がある
  2. 「短い」
    ・・・バッテリーの消耗が早く使用時間が短い
  3. 「熱い」
    ・・・スマホが発熱して、異常な動作を起こす。
  4. 「危ない」
    ・・ウイルスや不正アプリで被害を受ける

最適化アプリでは、これらの「不具合をなくして、スマホを最適化します」と宣伝しているものが多いです。

不具合それぞれの原因と最適化アプリで解決できるのか?を探ってみましょう

 

1.スマホが「遅い」理由と対策

  1. スマホのCPUが遅い
    現在発売されている機種では、よほど重たいゲームアプリでも使わない限り、CPUの性能は十分なレベルです
  2. スマホのOSやアプリの不具合
    プログラムの欠陥(バク)や相性が原因で重くなることは次第に減っていますが、今後もなくなることはありません。
    プログラム自体が修正されるまで改善は望めません。
  3. スマホ内のメモリーやファイルの不整合や断片化
    かつてはデフラグ(=デフラグメンテーション)と言われて、大きな問題でした。
    しかし今ではOS自体が自動的に不整合や断片化を解消するようになり解決しましたました。

 

「遅い」問題はOSや本体、各アプリの関連性の問題で、最適化アプリでは解決できません。
スマホの容量はかなり余裕があり、容量が不足したときはAndroid OS自身が対処します。「容量不足」や「ジャンクファイル」「キャッシュ」はスマホが遅い主原因ではなく、最適化アプリがうふっている効果はありません。

 

2.スマホのバッテリー使用時間「短い」理由と対策

  1. バッテリーの故障、寿命
    バッテリーも高性能になり容量も増えてきましたが、まだ問題は解消されていません。
    今後新しい高性能バッテリーが作られるまで変わらないはずです。しかし今の機種ではAndroidOS自体が使わないアプリをスリーブしたり停止させる省電力機能が完備されるようになり、「通常の使用で困るほどバッテリーが保たない」ことは、故障以外にはありません。
  2. スマホのOSやアプリの不具合により暴走し無駄な電力を消費している
    アプリのプログラムの欠陥(バク)や相性が原因で暴走し無駄に電力を使うことは、少なくなりましたが、なくなることはなく、アプリが修正されるまで改善は望めません。
    しかし再起動することや、問題となるアプリを使用しないことで解消できます。

 

各アプリのバグは、最適化アプリでは解決できません。
また今のスマホには、AndroidOS自体と各スマホメーカーがそのスマホに併せて作った独自の省電力プログラムが組み込まれていて、外部の最適化アプリが解決する余地はありません。
むしろ、元々組み込まれている省電力機能と競合して、不具合が起きる可能性もあります。

 

3.スマホが「熱い」理由と対策

  1. バッテリーの故障、寿命
    まれですが、バッテリーの故障で異常な発熱をすることがあります。リチウムイオン電池の障害は爆発や火災にもつながります。個人が対処できる問題ではないため、使用を停止しメーカーに持ち込むなどの慎重な対応が必要です。
  2. スマホのOSやアプリの不具合により暴走し無駄な電力を消費している
    OSには暴走したアプリを強制終了させる仕組みが備わっていますが、まれにコントロールできなくなることがあります。その場合はスマホを再起動することで、ほとんどおさまります。
  3. CPUが酷使される重たい作業をしている。
    動画編集やゲームなどまれなケースです。そのようなアプリはプログラムに問題があるため、スマホ側では対処しようがありません。

 

この問題は根本的な障害であり、外部の最適化アプリでは解決できません。再起動しても異常発熱が治まらない場合は、バッテリーの故障の恐れがあるため、至急使用を停止して修理を依頼しましょう

 

4.スマホが「危ない」理由と対策

  1. 不正なアプリやプログラムをいれてしまった
  2. ユーザーがだまされて重要情報を漏らしてしまった
    今のスマホはかなり安全になっていますが、ユーザーがだまされて不正なアプリをインストールするのは防ぐことができません。ユーザーの意識向上が求められます。
    外部からの攻撃は、iPhoneはセキュリティはかなり高く安全ですし、Androidも信頼できるセキュリティ対策アプリを導入することでほぼ完全に防ぐことができます。

 

信頼できるセキュリティアプリは非常に有効ですが、「ついでに入れられるような機能」ではありません。高い技術を持つ大手専門企業がばく大な開発費を費やして開発しているセキュリティアプリが多数ある中で、で、「低コストな無名な最適化アプリが信頼できるのか?」十分に考慮する必要があります。

 

 

「初期のスマホの悪いイメージ」を利用している?最適化アプリ

発売当初のスマホは不具合だらけ

はじめてスマホとしてiPhoneが売り出されたのは2007年、Androidは2008年です。

発売されてしばらくの間、スマホは遅くて使い物にならず、機能も限られてきました。

遅いスマホに、いろいろな機能を追加するため、スマホの動作は重くなり、メモリーも常に不足し、バッテリーの容量も追いつかず、しばしば発熱して、とても快適とは言えない時代が長く続きました。

上で説明した4つの不具合も常について回り、ユーザーに対処が求められました

「不具合が多発」した昔は、確かに最適化アプリが必要で効果を実感できた時代がありました。

急速に進んだ技術革新

しかし、2015年頃を境にして、各種の技術革新が進み、スマホは急速に高性能化しました。

スマホOS「AndroidとiPhoneのiOS」がたび重なるバージョンアップによって、高性能になり、過去のものとは比べものにならないほど安定するようになりました。

スマホ本体も、数年前は想像もできなかった、パソコン並以上に高性能なCPUと十分な量のメモリーが搭載されることが普通になりました。

またアプリの「データや写真はクラウドに保存すること」が当たり前となり、本体の容量アップとあわせると、容量の悩みはほとんどなくなりました。

改善と進歩はますます進み、新OS、新機種が発表されるごとに、レベルが高まっています。

現在は、よほど格安な機種を除いては、動作に「遅い」「短い」「熱い」「危ない」の不満を持つことはなくなりつつあります。

もし、今そのような不具合があるとすれば、よほど「古い機種」か「故障の可能性が高い」と考えられます。

しかし、ユーザーにはかつての「遅くて使いにくいスマホの記憶」が残っています。

最適化アプリはそこを狙っているようです。

 

元々のスマホに最適化アプリが用意されていない理由を考えよう

わざわざ最適化が必要なら標準機能として用意されているはず

ご存知の通り、Android対iPhoneの競争は激烈です。

またAndroidのスマホメーカーもシェア争いで激しい競争をしています。

その中で、明らかな不具合があれば、致命的なため、どんどん改良されて、「省電力」「セキュリティ」「不要ファイルの削除」などの必要機能は、OSやスマホ本体に組み込まれてきました。

もしもどうしても、機能に不足があるなら、標準アプリに「最適化」が含まれているはずですが、ありません。

つまり、GoogleもAppleもスマホメーカーも「最適化アプリは必要ない」と考えているからです。

不要なものを必要と訴えるには、裏があるのです!

 

 

どうしてこんなに最適化アプリが多いのか

最適化アプリの配布目的は広告収入

アプリ制作には大きな手間やコストがかかりますので、そこには必ず目的があります。

当たり前のことですが、多くのアプリは、善意ではなく、アプリに掲載される広告収入を目当てに制作されています。

広告代はたくさんの人に見られて初めて収益になりますので、「写真・動画編集」「占い」「ミニゲーム」など「少ないコストで、できるだけたくさんのユーザーを集まりそうな分野」に、同じようなアプリが集中します。

 

最適化アプリは「宣伝」しやすい

最適化アプリは以下の理由でアプリ制作者には魅力的な分野に違いありません。

  • 一昔前のスマホにあった「不具合の多さ」「容量不足」がユーザーの記憶に残っている。
  • 「安全」「安心」「快適」そして「クリーニング」のキーワードは初心者や高齢者など、スマホの知識が足りないユーザーに受け入れてもらいやすい。
  • アプリの開発が簡単でコストが安い(後述)

その結果、区Google Play ストアには最適化アプリが乱立することになり、同じような誘い文句でユーザーを募っています。

中には、「同じアプリの名称とデザインを変えただけ」のような不審なアプリも見られます。

また最適化アプリの乱立は、ユーザー獲得のために「行き過ぎた広告宣伝」(後述)を引き起こしています。

 

 

最適化アプリを入れる深刻なデメリット?

最適化がかえってスマホの動作不良を招く危険がある

上でご説明した通り、当に必要なら標準機能に組み込むはずですが、AndroidもiPhoneも各スマホメーカーもそうしないのは、最適化アプリには大きなリスクがあるからです。

最適化アプリの主要機能は、スマホ内のファイルやメモリーの内容をから、不必要なものを見分けて、整理したり削除するクリーナー機能です。

たしかにスマホの中には、「いつ消しても構わない、無害な使われていないジャンクファイル」もあります。

しかしその量は決して多くなく、ほとんどは何らかの役割があってファイルは作られています。

各最適化アプリは、独自に「削除してはいけないファイル」のリストを持っていて、「それにあわないファイルを削除する」構造になっていると思われますが、膨大なスマホの機種やユーザーのアプリ使用状況を網羅するリストなど作れるはずはありません

またご存知の通り、Androidはしばしばアップデートされ中身も変わっていきます。

無料アプリが、アップデートごとに新AndroidOSに対応できるはずはありません。

その結果「削除してはいけないファイルやデータを消してしまう」危険が常につきまといます。

そこでほとんどの最適化アプリは削除前に必ず「ユーザーの判断」を求めます。

スマホのファイル構造など知らないユーザーに削除の判断を求めることは、責任を逃れる逃げ道を示しているに過ぎません

 

【注意・危険】スマホの「権限」を不必要に要求する最適化アプリがある

2つの最適化アプリが、「何のアプリ権限を要求しているか」、比較して調べて見ました。

同じ最適化アプリでも、ずいぶん要求する権限が違い、右の方では「カメラを自由に撮影できる」「前画面や他のアプリに上に表示できる」「データを受信できる」など、必要性に疑問がある権限まで要求しています。

最適化アプリはスマホの内部深くを探索するため、「スマホのデータや機能を操作するための権限」をいろいろと要求してくるものが多いのです。

当記事では詳しく説明しませんが、権限を許可するということは、そのアプリにスマホの内部やデータを自由にスマホ内を触らせることに他なりません

もしも怪しいアプリだった場合は、権限を悪用して、あなたの大切なデータを盗取してしまう可能性もあります。

この意味からも「最適化アプリは本当に必要なとき以外は入れるべきではない!」と考えられます。

ぜひ以下の記事もご覧ください。

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不正広告が目立つ最適化アプリ

詐欺広告の誘導先の多くは最適化アプリかクリーナーアプリ

スマホを使っていると、しばしば「スマホのクリーンアップが必要」「クリーナーのアップデートをおすすめします」「システムが過負荷です」「システムのクリーニング(クリーンアップ)が必要です」などの、セキュリティ警告のポップアップや通知が出てくることがあります。

これらはすべて「ユーザーを虚偽の警告で惑わしてアプリをインストールさせ、広告収入を得る」「無料でユーザーを呼び込み、高い課金に誘導する」という「警告詐欺」なのです。

詳しくは以下の当ブログ記事をご覧ください。
表示される原因や止まらない警告を削除する方法をご案内しています。

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クリーナー広告詐欺に注意

これらの警告詐欺の行き先のほとんどは、公式ストアで配布されている「最適化アプリ」か「クリーナーアプリ」です。

不正な最適化アプリを入れるとどうなってしまうのか?

これらのアプリをインストールすると、

  1. 勝手に「通知領域に自身の通知バーを設定」し、
  2. 異常はないにも関わらず、ひんぱんに「CPUの温度が上がったなどの警告を通知する」ようになります。

しかも、その度にアプリ自体を高価な有料バージョンにするようしつこく営業され、非常にうっとうしい思いをします。

不正な広告を使って誘導するようなアプリは、やはりそれだけのもの。

邪魔なだけで、何も役にたちません。

最適化やクリーナーアプリをのユーザーレビューは「批判的レビュー」を必ず確認しよう

アプリの評価は「4.2」と高いですが、ユーザーレビューは「かえって重くなった」「通知が多くうざい」「ウイルスをインストールするようなもの」と非難のレビューばかりが目立ちます

この手の不正アプリは、さくらを使って見せかけの好レビューばかりを並べますので、必ず批判的なレビューを必ず確認して下さい。

 

最適化アプリは広告代だけが目的の不要なアプリが多数混じっている

以上の事から、ご紹介したアプリは、最適化とは名ばかりで、

  • スマホから簡単に取得できる温度などのデータを使って、偽の警告を出し、その都度画面に掲載される広告料収入獲得を狙っている不正なアプリ
  • 高額な課金を求める不要アプリ

だと推測されます。

もちろん、中には正しいアプリもあるでしょうが、残念ながらグレーなアプリが目立つのが現状です。

 

iPhoneには最適化アプリはない

なおiPhoneは構造上、最適化アプリやクリーナーアプリは必要とされず、配布も許可されていません。

そのため最適化アプリはApp Storeでも配布はされていません。

iPhoneに「最適化」「ウイルスの感染している」「クリーニングが必要」などと表示される広告は、詐欺と思って間違いありません。

 

不正活動を行うアプリも摘発されている

上記のようにグレーなアプリについてご説明しましたが、実は過去、何度も最適化アプリは不正なウイルス感染などの被害を引き起こしています。

トレンドマイクロは、クリーナーやブースターなどAndroid向けユーティリティアプリとしてGoogle Play上で配信されていた不正アプリ(AndroidOS_BadBooster.HRXとして検出)を多数確認しました。これらのアプリは、不正な目的のために、デバイスに表示させる広告の設定を管理するサーバへアクセスして、モバイル広告詐欺(Mobile Ad Fraud)を実行すると共に、感染デバイスへさらに別の不正アプリをダウンロードし感染させます。「ファイルの整理や削除によってデバイスのパフォーマンスを向上させるアプリ」に偽装したこれらの不正アプリは、合計で47万回以上ダウンロードされていました。弊社の調査から、同種の不正活動は2017年から開始されていたことが判明しています。なお、本記事執筆時点においてこれらの不正アプリはGoogle Playストアから削除されています。

■引用:モバイル広告詐欺を実行する偽クリーナーアプリ、累計47万ダウンロードを確認より

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以上の事から、当ブログは「最適化アプリは入れるべきではない」と結論づけます!

 

スマホの不調を最適化アプリなしで直すには?

最強の対策は「ときどき再起動すること」

スマホが「遅い」「バッテリーの減りが早い」などと不具合を感じたときは、「再起動する」が最適です。

スマホもパソコンも、内部では無数のブログラムが組み合わさって動いています。

通常はそれぞれのプログラムは支障なく連携して働いていますが、プログラムのミスによって、ゴミのように不具合の元が少しずつ溜まってしまいます。
そしてある時から全体の動作に悪影響を及ぼすことがあります。

こんな時は「再起動」することで、ほとんどの場合全体の不具合はなくなります。

パソコンは使用しないときは終了しますが、スマホは常に起動したままです。

特に不具合を感じなくても、1週間に1度ぐらい再起動することで、調子よく使うことができますよ。

 

キャッシュの削除は、今では必要ない

最適化アプリの宣伝文句にはしばしば「不要なキャッシュを削除」という項目があります。

スマホやパソコンのプログラムは、高速に処理するために、使用するデータをその都度ネットなどから取得するのではなく、1度使ったデータは溜めておいて、あとから使い回すようにしています。

このような仕組みをキャッシュといい、スマホの中の各種アプリもブラウザーも、普通にキャッシュデータを作って、スマホの中に溜め込んでいます。

このキャッシュデータがだんだんと増えて、スマホの容量を圧迫し「動きが遅くなる」「変な動作をする」原因になると言われていました。

しかしこれは昔のことで今のスマホでは以下のようにキャッシュについては神経質に考える必要はありません

  • スマホの保存容量が大きくなったため、キャッシュのデータ量が全体の容量を圧迫して障害になることは少なくなった。
  • スマホのOSがキャッシュを自動的に削除して、適切な量に調整する機能を持つようになった。
  • キャッシュには重要な意味があるものもあり、不用意に削除するとかえって良くないこともある。

どうしても削除し対時は、最適化アプリやクリーナーアプリを使わなくても、スマホの設定の機能で削除もできますが、通常に使っている限り必要ありません。

 

不要なVPNアプリの広告にも十分にご注意ください。

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Androidスマホにはセキュリティアプリを入れましょう

セキュリティアプリは、ウイルスやマルウェアを防いでくれる以上に、ユーザーの「うっかり」や「間違った操作」によるサイバー犯罪の被害を未然に防いでくれる効果があります。

ぜひ導入をご検討下さい。

詳しくは以下の当社ブログをどうぞ

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まとめ:
不要なアプリは入れずに正しい知識で快適なスマホ利用を!

無料で使えるスマホは、便利と引き換えに、個人情報の提供や広告表示という代償がつきまといます。

広告収入のために多くのアプリが作成されていますが、中でも最適化アプリは、詐欺で誘導する不正広告問題だけでなく、アプリ自体が不必要で、かえってリスクにもつながるため、使用は控えるべきです。

また、スマホ初心者やシニア・高齢者の方は、素直に広告宣伝を信じてしまい、最適化アプリを導入している方が多いです。
極端な例では、スマホのいくつもの最適化アプリやクリーナーアプリが並んでいるケースもありました。

その結果「へんな警告ばかりで、スマホは怖い」などと誤解されている方もいらっしゃるはずです。

これを契機に周囲の方にも教えてあげて下さい。

 

「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?

ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!

当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。

しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。

本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。

しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。

より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。

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