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スマホのロック解除は不可能!~今すぐスマホのデジタル終活が必要な理由

スマホのロック解除は不可能
よほどご年配の方を除いて、誰もが「スマホのない生活は考えられない」今、スマホは最も大切な機器です。
しかしスマホの重要性の高まりとともに、セキュリティが厳重となり「開かないスマホ」の危険は高まっています。
しかしその反面、ネット上には「ロック解除サービス業者」や「スマホロック解除できるツール」なども売られていますが、信頼性はまったく
不明です。
日本でも有数のデジタルデータ復旧の専門家の見解や実例を元に、スマホのロック解除についての真実とスマホのデジタル終活の重要性をご説明します。
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今やスマホは誰にとっても「最も重要なデシタル機器」

スマホは、普及して15年も経たないのに、生活全般を支えるツールに進歩した

 

私が、携帯電話をはじめて手に入れたのは1994年。山手線の内側でも通話できない場所があるような不完全なものでした。
メールはテキスト文字だけ。カメラも何も付いていません。

それでも1995年頃から爆発的に普及するようになり、生活が変わりました。

そして初めてのスマホは2008年のiPhone3G
発売日にはソフトバンクの孫さんが「今日はケータイがインターネットマシンになる、歴史的な記念すべき日」と高らかに宣言なさいました。

以来15年も経たないうちに、よほどご年配の方を除いて、誰もが「もはやスマホのない生活というのは考えられない」時代になってしまいました。

結果、スマホには私たちが生きてきた証のほとんどすべてが詰まっているのです。

 

 

「開かないスマホのロック解除」は可能なのか?

亡くなった後に、ロックされたスマホに直面した遺族の苦労は、、、

まず、旦木瑞穂氏による、次の非常に深刻な記事をご覧ください。

スマホが、金融や決済の手段としての役割まで果たすようになったため、スマホにはますます厳重な管理を求められるようになってきました。

スマホの機器としても、機器本体やOSの各種セキュリティが強化されて、他人には絶対に使われないように防護策が講じられ、内部のデータは厳重に暗号化されているはずです。

またスマホを使う契約上も厳密なルールが適応されるようになりました。

たとえばスマホの持ち主の死後、「契約を解約」したり、「継承」することは手続上は可能ですが、相続関係がわかる書類や、葬儀の案内状や死亡診断書が必要となります。

契約については、各社ともほぼ同様ですが、以下のドコモのサイトをご覧ください。

 

 

注意!スマホ会社はスマホの中の情報については何もしてくれません!

スマホのSIMカード

スマホ会社はスマホの中のデータは関知してくれない。

DOCOMO他のスマホ通信事業者、SONYや富士通,Apple、Samsunなどのスマホメーカーが世話してくれるのは、「本体の機能」と「通信契約」についてだけです。

通信契約はスマホ本体ではなく、付属のSIMカードに紐付いていて本体は無関係です。

スマホメーカーは本体そのものの機能しか責任を負いません。

スマホ内の、写真やデータ、アプリ、パスワードなどはすべて保有者の管理物とされており、いかに重要なデータだとしても、スマホの会社はいっさい面倒を見てくれません

スマホのロック解除方法やパスワードは教えてもらえません

スマホとのロック解除方法や各種のパスワードは教えてもらえません

というよりも「教えたくともスマホ会社にはそれを知る方法がない」のです。

スマホ会社がデータについてできることは唯一「初期化(データをすべて削除して購入時の状態に戻すこと)」だけです。

スマホ販売店の店頭にデータを機種間でコピーできる機械が置いてありますが、ロックが解除できて機器のパスワードがわからなければ、まったく使えません。

スマホの契約の後始末はできても、データは引き継げません

改めて繰り返しますが、「ロック解除ができてパスワードがわからなければ、たとえ遺族であってもスマホは使えません」。

遺族にとっては困ったことにも思えますが、スマホの重要性を考えると当然のことです。

プライバシー保護の観点でも本人の同意なしに、スマホのデータを他人が見ることは法律違反です。

また店頭で容易にロックが解除できるような仕組みなら、必ず不正使用や犯罪の温床になってしまうことでしょう。

また詳細な死後のスマホの事情については、死生とデジタルがご専門のライター・古田雄介氏の記事が大変参考になります。

 

ところが、ネット上には「スマホロック解除」の業者やツールの宣伝がある?

ところがネット上を検索すると、「スマホのロック解除します」とか「Androidスマホのロック解除ツール」「ロック解除アプリ」といった宣伝をしばしば目にします。

しかし、なんとなくうさんくさいし、実際に使用したレビューも成功例の紹介も見たことはありません。

「ロック解除ができてもデータも消えてしまう=単なる初期化支援アプリ」のようなものもあるようです。

またアメリカで、FBIとApple社が「テロ犯人のiPhoneのロックを解除する」問題で長く争いを続けています。

そもそもFBIが簡単にロック解除できないものが、日本の業者やネットのツールで解除できるわけがないと思います。

真相を確認するため、専門家のお話を伺いました。

 

専門家も「最新スマホのロック解除は不可能」と断言

日本有数の専門技術者集団「DDS・デジタルデータソリューション株式会社」の講演を聴いて

「DDS・デジタルデータソリューション株式会社(Digital Data Solutin Inc.)」はしばしばマスコミにも取り上げられる有名な会社ですので、ご存知の方も多いと思います。

IT機器のデータに関わるトラブルを解決する専門企業として、データ復旧では11年連続で日本一の実績、シェア43.5%、年間3万件近い相談を受け復旧率95.2%を誇る、この分野では日本一の会社です。

データー復旧の機器設備は世界一、多くの熟練専門技術者により、国内外のデジタルデータの難問を解決しています。

DDSは、近年では企業や官公庁の依頼で、パソコンやスマホなどのデジタル機器から、消えたデータを復元し、犯罪や不正行為に関わる証拠データを保全し法的証拠を確保するための「デジタルデータフォレンジック」というサービスの需要が急拡大しているそうです。

さらに近年は豊富な実績データを元に、故障が起きる予兆をつかみ、故障を予測することでトラブルを回避する手法までも商品化されています。

DDSのデジタル遺品に関わる現状

講演内容より「個人のデジタル機器からのデータ復旧」に絞ってご説明します。
他にも興味深い情報が多数DDS様のホームページで公開されていますので、併せてご覧ください。

デジタル遺品の相談では「スマホのロック解除」が最多

個人のデジタル遺品ついての相談では、

  • 「死亡した人のパスワード解析」の依頼が全体の7割、そのうちの6割がスマホ
  • 死亡年齢は10~40代の若年層の「突然死・突発的な死」が7割以上。
  • 相談から実際の作業依頼は22%程。ロック解除の作業代が高額(iPhoneだと50万円)、また長期間(半年から1年かかることもある)のため断られる件が多い。
技術と実績のある会社でも「ロック解除には多額のコストと時間」がかかります。怪しい宣伝やツールにはどうぞご注意ください!

データ復旧を依頼する理由

これだけ多額のコストを払ってでも、データ復旧を依頼してくる方のご事情は以下のような生々しい物です。

交通事故事故でなくなった息子の遺品スマホ。電源が入らず破損しているが、なんとか思い出のデータだけは取り出したい
他界した家族のスマホから、金融資産の情報や思い出の写真だけがほしい
相続の証拠として,遺言の動画を取り出したい
労災の有無やいじめなどトラブルの証拠を見つけたい。

DDSのロック解除方法は「パスワードの推測」ではない

デジタルデータソリューションのケースでは「パスワードを推測して開いた」というような単純な方法でロック解除を解決したのではありません。
そもそもスマホ自体が破損しているケースも多く、

  • 「スマホを分解して部品のチップやメモリーを直接解析して、データを取り出す」
  • 「特殊な方法で、スマホが初期化されないようにして、長時間にわたる総当たりでパスワードを探し出す」

など高度な技術で対応した成果です。

その結果として高い技術を持つベテラン技術者の人件費もかさむので、高額となるのはある意味当然と言えます。

 

スマホのロック解除はDDSのような専門家でも不可能になりつつある

DDS様も断言していましたが、スマホの本体やOS(オペレーションソフト)は年々セキュリティが向上し、解析方法の難易度が高くなり、

  • 昔のスマホ機種や携帯電話では可能だったことも、新機種では不可能
  • iPhoneの最新機種や最新OSはパスワードを解析するのは不可能
  • Androidでも新機種は不可能なものが増えてきた

であり「事前にデジタル終活を行って、後から困ることにならないよう準備しておく必要がある」とのお話しでした。

講演を聴いて、スマホのデジタル終活の重要性を再認識すると共に、スマホのデータ救出依頼をするときは、信頼できる業者を選定し、費用や期間についてトラブルにならないよう慎重に判断すべきと感じました。

 

 

まとめ:
「スマホのデジタル終活」は、誰にとっても緊急の課題です

自分のスマホだけが残されたら、どうなるか考えましょう。

音声通話だけの時代から、金融資産の管理までスマホでできるようになった今日、「スマホが本人以外には使えない機器」になっている現実をしっかり認識し、「私のスマホが使えないと、残された人はどなるかな?」と考えましょう。

・私が誰と友達だったか?どんな生活をしていたか?あらゆるコミュニケーションの記録。

・写真や私の言葉~私の生きていた証

・大切な物、貴重な物、お金など後世に伝えたいもの。

つまりデジタル遺品やデジタル遺産のすべてがスマホに入っています

消えてしまって良いのでしょうか?大切な人に伝えなくて平気ですか?

あわせて日本デジタル終活協会の伊勢田弁護士の講演もぜひご覧ください。
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「デジタル終活」を知るための4冊の本のおすすめ

「デジタル終活」については、当サイトでもいろいろな側面からご説明していますが、デジタル終活の必要性や、「もしデジタル終活をしていなかった、どんな被害につながるか」「法律から見たデジタル遺品」などのテーマで詳しく解説された4冊の良書をご紹介します。

特にデジタル遺品問題に長く真剣に取り組んでこられた古田雄介氏の3冊の著作は、どなたにもご一読をお薦めいたします。「スマホの中身~」と「個人サイト」の2冊をご覧になるとデジタル終活の必要性が痛感いただけるでしょう。
また北川祥一氏の「デジタル遺産の法律知識」はアカウントから仮想通貨まで幅広い内容を専門家がQ&A方式でわかりやすく解説してくれます。