サポート詐欺の危険な新手口に注意。オンライン銀行を見せたり遠隔操作させてはいけない!

サポート詐欺の新たな危険な手口に注意
広告を悪用して突然の警告を表示させ、電話させて金銭をだまし取るサポート詐欺は、ご年配者を中心に大きな被害を出しています。これまでの金銭被害はコンビニでGoogle PlayカードやApple Gift Cardを買わせてだまし取る手法でしたが、より悪質で高額被害を生み出す「ネット銀行/オンラインバンクを狙う手口」が出てきました。既に4400万円もだまし取られた事例も発生しています。被害を防ぐための知識をご説明します。

サポート詐欺がお金をだまし取る手口

サポート詐欺の流れ

突然の警告に驚いてサポート詐欺に電話すると、以下のような流れて詐欺にあってしまいます。

  1. 日本語ができる外国人(Mike Smith マイク・スミスと名乗ることが多い)が電話に出て、パソコンのキー操作を指示する。
  2. 指示にしたってキー入力すると遠隔操作のソフトを入れられてしまう。
  3. パソコンを遠隔操作で設定を変更し不具合を創り出し、危険だと脅し、直すために3万から5万程度のサポート代金の支払いを要求する。
  4. コンビニで数万円のGoogleやAppleの電子マネーを買ってこさせる。
  5. 電子マネーのコードを伝えると「発音が悪くて入力ミスして無効なった。後で返金するから」などと数回繰り返し買ってこさせる。
  6. 後日さらに「重ねて異常が検知された」などと電話してくることもある。

サポート代金はコンビニで電子マネーカード、ギフトカードを買ってこさせる手口が主流

サポート詐欺犯はかつてはクレジットカードで送金させていました。

しかしカード決済から足が着くのを恐れて、Google PlayカードやApple Gift Cardをコンピニで買って来させて、しかも「無効になった。後で返金するから別の物を買ってこい」などと複数回だまし取る方法が主流となっています。

ところが以下の報道のように、コンビニでの被害防止対策が進み、店員の機転で被害を未然に防ぐことが増えてきました。

サポート詐欺犯は電話で「使用目的を聞かれたらゲームと答えるように」などと姑息な対応も指示していましたが、着実に被害は減少してきていると考えられます。

そこで新たな手法が登場しました。

新たな悪質な手法「ネット銀行口座から不正送金させる」

報道では以下のような悪質な手口が確認されています。

男性が電話をかけると海外のソフトウェア事業者の社員を名乗る男に「ネットバンキングにもセキュリティをかけないといけない」などと言われたため男性はネットバンキングのログインIDや送金に必要なワンタイムパスワードを教えました。 その後、男性が口座を確認したところ合計4回にわたって覚えのない送金履歴があり、現金あわせて1950万円がだましとられていたということです。 警察はパソコンに「ウイルスに感染した」などの表示が出たら詐欺を疑うよう呼びかけています。
■引用元:ヤフーニュース“サポート詐欺”男性が約2千万円被害 広島

  1. ネット銀行サイトは本人だけが知るパスワードがないとログインできないため、遠隔操作中「あなたのパソコンが汚染されていてインターネット銀行にも被害が及んでいるから調査させてほしい」などと言って、被害者自身にネット銀行のサイトを開かせる。
  2. 遠隔操作して異常がないか調べる振りをして銀行の残高を確認する。
  3. 十分な残高があると確認すると、サポート代金を送金するように求める。残高から少なければ、従来と同様コンビニでギフトカードを買わせる。
  4. または「あなたの口座が危険だから一時的に資金を避難させよう」等と言って、指定して口座に送金させようとする。
  5. 送金は被害者自身しかできないため、金額を入力して送金する隙に、遠隔操作で「0」を付け加えるなどして、高額の不正送金をさせる。

 

遠隔操作だけでは送金でできなため、被害者自身に操作させ、遠隔操作によって送金額を操作したり不正な送金をさせるという極めて悪質な手口です。

郡山信用金庫

郡山信用金庫のサポート詐欺にご注意ください!です…

肥後銀行の重要なお知らせ 「インターネットバンキングを利用したサポート詐欺」にご注意くださいのページです。店舗ATMの検…

さらに報道によるとサポート詐欺犯に「口座が危険なので安全な口座に資金を移すように」言われて、指示された口座に振り込んでしまい、4400万円もだまし取れれた事例も報告されています。

(0101)から始まる国際電話にかけさせる偽警告には特に注意しよう

昨今サポート詐欺の電話番号が050-~から(0101)-~に変わってきています。「無料」と書かれていますが、うっかりここに電話してしまうと詐欺に巻き込まれるだけでなく多額の国際電話代もかかってしまいますから十分にご注意ください。

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サポート詐欺とは?

突然出てくるマイクロソフトからの警告は詐欺!

サポート詐欺とは、

インターネット広告の技術を悪用して、パソコンでネットを見ているときに、ブラウザ(Chrome、edgeなど)の画面に「トロイの木馬」「ウイルス感染」「システムの異常」などの偽警告を出して、警告を画面いっぱいに表示させてパソコン操作を不能にして、画面の電話番号に電話させて、無意味なサポートサービスを売りつけて代金をだまし取る特殊詐欺です。

マイクロソフトからのWindows Defender(ウィンドウズ・ディフェンダー)のセキュリティ警告をよそおうサポート詐欺

以下の特徴がひとつでもあればサポート詐欺、偽警告です!あなたのパソコンには危険はありません。

あわてず正しく対処して下さい

サポート詐欺の6つのポイント!

  1. ポップアップ画面で次々と新しい警告が開き、表示され続ける。
  2. けたたましい警告音や「トロイの木馬~」などの危険をあおるアナウンス音声が流れる。
  3. 「検索中○○%」と称したグラフ状のスキャン画面やカウントダウンの表示。
  4. 「○○分以内に」「画面を閉じると自己責任」「裁判所に通告する」などの脅迫めいた強い表現。
  5. 解決方法として特定のサービスやソフト、アプリを勧誘。
  6. 画面に問い合せ先のテクニカルサポート、マイクロソフトサービスセンターなどの電話番号やチャットの宛先が書かれている。

 サポート詐欺の画面例

 

マイクロソフトからの警告をよそおうサポート詐欺

警告は偽物で悪質な広告のようなものなので、パソコンには何の危険もありません。

サポート詐欺の偽警告サイトがどのようなものか?安全にサポート詐欺の手口を体験し、偽警告の消し方も学ぶことができます。おすすめです!!
■IPA:「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」

 

サポート詐欺の被害は拡大中!

サポート詐欺は以前よりあるサイバー攻撃でしたが、IPA(情報処理推進機構)様によると2023年になって相当増加しています。

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全世界で被害が拡大~最新のFBIレポートからサポート詐欺の動向

FBIが出した「インターネット犯罪レポート2022(Internet Crime Report)」によると、サポート詐欺(Tech Support Scam)は2022年対前年で 231% 増加し、過去 2 年間で 800% 増えているそうです。

犯罪の本拠地はインドが多いようで、インドとその周辺のアジアの不正なコールセンターで行われており、総額8億ドル(107億円)もの被害が発生し、半数の被害者が60歳以上とのことです。

また海外の専門家がサポート詐欺のやりとりを逆探知して、犯人達のインドの会社を突き止めて犯人の顔写真を撮影し、返金するよう追求する動画もyouTubeに公開されています。

捜査は進みつつある。

アメリカの司法庁が解決に向けてインド政府とも行動をはじめ、複数の不法なコールセンターを摘発したとのことで、成果もあがりつつあります。

また2023年6月3日、「トロイの木馬」の偽警告でサポートをよそおい金銭を盗取した疑いでベトナム人が愛知県警に逮捕されました。

サポート詐欺は国内外で複数のグループが犯行を続けていると思われますが、全世界的に被害生じていますので、速やかな撲滅を期待したいです。

 

サポート詐欺からネット銀行の被害を防ぐには

遠隔操作はさせない

そもそも遠隔操作は絶対に確実な相手以外は許可すべきではありません。
サポート詐欺だけでなく、副業詐欺などでも遠隔操作を悪用して、勝手にサラ金から出金させて不正送金させ例もあります。
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リモートアクセス(遠隔操作)を許可しては危ない

遠隔操作中は絶対に画面から目を離さない

どうしても遠隔操作を許す場合、遠隔操作で相手がやっている操作はすべて画面上で確認できます。
不正な相手はさまざまなことを言ってあなたの注意をそらそうとしますが、常に顔面を見て怪しい操作をしないか確認してください。

遠隔操作を中断するには強制電源遮断で!

遠隔操作中もしも相手が不審な操作をしていることに気がついたら、有無を言わさずパソコンを強制終了させましょう。
パソコンの強制終了方法=電源ボタンの長押し
※※電源ボタンをただ押しただけではスリープ状態といって現在進行中の作業をそのまま保存して終了することになり、サイト起動した際に遠隔操作される危険があります。かならず 「電源ボタン長押し」 です。

その他サポート詐欺の注意点や対処方法は?

サポート詐欺の詳細や電話してしまったパソコンの対応方法については以下のサイトをご覧ください。
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サポート詐欺で「個人情報が盗まれたのではないか?」や、それ以外の被害が心配な方は以下をご覧ください。
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サポート詐欺にあった時4つの正しい対応

まとめ:
今のパソコンやスマホは安全。警告に惑わされてはいけない!

サポート詐欺はパソコンには何の問題もないのに偽の広告を出して詐欺に誘い込む卑劣な犯罪です。
このような詐欺に巻き込まれないためには、「今のパソコンはセキュリティが強化されていて、個人が普通にパソコンをどう操作してもウイルスなどに感染することは無い」という事実を認識することです。
その証拠に、サイバー犯罪の手口は技術的なものから、サポート詐欺のように「人間をだます」方向へ転換しています。
突然の警告などは絶対に相手にせず、安心してパソコンやスマホをお使いください。

 

「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?

ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!

当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。

しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。

本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。

しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。

より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。

おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック

デジタルキーパーも貴重な情報を提供いただいている「デジタルデータソリューション株式会社 の《デジタルデータフォレンジック》」は、官公庁、警察・捜査機関からの信頼も厚い、国内随一の高い技術と実績を持つサービスです。

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