対策待ったなし!LINEのセキュリティ実態調査からわかる、あまりに低いセキュリティ意識

LINEのアカウントを乗っ取られて悲しんでいる
2019年6月。LINEがユーザー対象に大規模なセキュリティ調査を実施し、残念ながらLINEユーザーの意識が極めて低い実態が明らかになりました。
LINEは個人では最も使われているSNSで、プライバシーからペイメント支払まで、家族や友人の重要情報がぎっしり詰まっています。これが悪用されたらどれだけ困る事になるのか。デジタル終活以前の課題として、すぐに対策を実施し安全性を高めましょう。
特に若いお母さん、油断しすぎです!どうか気をつけてくださいね。

LINEの「セキュリティリテラシー実態把握調査」の驚きの結果が公表されました

LINEユーザーを対象にした大規模調査

6月9日の「サイバー防災の日」を前に、2019年6月1日にLINEより「セキュリティリテラシー実態把握調査」の結果が公表されました。
リリースは以下でご覧になれます。

全国15~69歳の男女「LINE」ユーザー約2000人に5月に行われた調査ですが、これだけトラブルが続出して官民上げてセキュリティ対策を進めているにもかかわらず、「相変わらずユーザーの意識が低い」さには驚かされてしまいました。

特に「20-30代の主婦層の意識の低さ」がはっきりしていて、これではデジタル終活どころではなく、「被害にあっても自業自得で仕方ない」レベルです。

「アカウントの乗っ取り」から見られるユーザーの意識低さの実態

4割が自分や周囲の人が「アカウントの乗っ取り」の被害にあった経験がある!

LINEの調査「4割の人がアカウント乗っ取りの被害にあった」
■出展:LINE 公式ブログ

 

「アカウントの乗っ取り」については、LINEやFacebook、Twitterで時々有名人のアカウントが被害にあい、プライベートを暴かれたり、変なメッセージを連発された事件が報道されます。

個人レベルでもしばしば発生していて、この調査で4割もの人が「自分や家族、恋人や友だち、知人等自分の周りの人で、アカウントを乗っ取られたことがある人がいる」と回答しました

「誰でも被害にあってしまう可能性が高いリスク」だと皆さんわかっているはずです。

またデジタル終活の観点からすると、万一のことがあってしばらくそのまま放置されたアカウントが乗っ取られ、好き放題に悪用されるリスクが容易に推測されます。

「アカウント乗っ取り」が起きてしまう原因は?

「アカウント乗っ取り」は、まれにコンピューターに不正侵入されて盗まれることもありますが、ほとんどの場合は、

  • 誕生日など他人に推測されやすい安易なパスワードを使っている
  • パスワードを使い回していて他で流出したIDとパスワードを使われてしまった

といった安易なパスワードの使い方が原因で発生します。

アカウントの乗っ取りは簡単に防ぐことができる

アカウントの乗っ取りは

  • パスワードの使い回しをやめる
  • 二段階認証を設定する

ことで、100%防止することができます。

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アカウントの乗っ取りを防ぐ唯一の方法「二段階認証」のイメージ

ところが「パスワードを使いまわさない」について意識しているのは、わずか2割

それを知ってて「8割の人がパスワードの使い回しの危険を意識していない」。つまり「パスワードの使い回しをしているかもしれない」という結果には驚きました。

LINE調査より。パスワードの使い回しをしている人は7割

■出展:LINE 公式ブログ

 

20代から30代の主婦層のセキュリティ意識の低さがはっきり表れている

20-30代主婦は8割の人が「パスワードの使い回し」をしている!?

しかも年代別の調査では20代から30代の主婦層は「異なるサービスで同じパスワードを使いまわさない」と回答したのはわずか19%でした。

つまりこの層では大半の人は「パスワードの使い回している」ことが推測できます。

さらに全体で「インターネットのセキュリティ全体について普段から意識している人」は7割

「意識していない」と回答した割合は約3割でしたが、20代から30代の主婦層は「5割が意識していない」と回答しました。

この層のセキュリティ意識に大きな問題あることは明らかです。

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LIBE調査。20-30代の主婦層はセキュリティ意識が低い

■出展:LINE 公式ブログ

 

 

20代から30代の主婦層は熱心なネットユーザーで家庭の要のはずだが、、、、

若年の主婦層は、家族や友人とのやりとりが多く、プライベートでネットに依存している比率が非常に高いはずです。

日常のやりとりだけでなく、子供の教育や家計の問題など、他人に知られたくないセンシティブなやりとりもたくさんありますね。

お父さんやお子さんの企業や学校のネット使用では、組織単位で安全性を高めていますし、万一の際は組織が守ってくれます。

しかし、主婦のみなさんは何かトラブルに巻き込まれると、すべて我が身に降りかかってしまいます。
もしものことがあった場合、お母さんの立場はどうなってしまうのでしょうか??

この危険な実態を知ると、改めて大きなリスクを痛感しました。

お母さんの無自覚によって、家庭の安全性がリスクにさらされていると言っても過言ではないです。

 

LINEの各種セキュリティ機能を7割の人は「ひとつも知らない」

LINE調査。7割の人はLINEのセキュリティ対策を知らない

■出展:LINE 公式ブログ

 

LINEはアカウントの乗っ取りの多発を受けて、
 「あやしいLINEアカウントを通報する方法」
 「PC版/iPad版のLINEや、LINEウェブストアへのログインを禁止する機能」
 「心当たりのないログイン端末の強制ログアウト機能」
 「LINEアカウントが乗っ取られた場合の問い合わせ先」
といったセキュリティ対策機能を実装して安全性を高めています。

ところがそれらの有効なセキュリティ対策を知っている人はわずか3割しかいません

これでは被害が収まるはずはありません。せっかくのLINEの安全性も使われないままではあまりに残念です。

 

まず対策すべきは「パスワードの使い回し」を止めることです

「パスワード使い回し」がどれだけ危険なことかを認識しましょう

当サイトでは何度もご説明していることですが、「パスワードの使い回し」は最悪の習慣です。

ユーザーがどんなに注意しても「IDやパスワードがネット上へ流出してしまう」ことが止められない現実を考えると、同じパスワードを異なりサービスに使い回す危険がいかに高いことかお分かりいただけるはずです。

「ネット上でパスワードを使い回している」ということは、実生活に置き換えると「家の鍵の複製をたくさん作って、あちらこちらにばらまいている」ことと同じレベルの不注意な行為なのです。

またデジタル終活の観点から考えると、自分の死後もアカウントが勝手に使われて悪用されるリスクすらあります。ご自身のデジタル資産が悪用されるだけでなく、メッセージや写真といった貴重なデジタル遺品も心ない人に悪用されたら一体どうなるのでしょうか?

とにかく「パスワードの使い回し」をやめるだけで、ネットの危険はかなり減少します。

実は私も不注意でドコモIDに使い回しのパスワードを使っていたため、危ない目に遭ってしまいました。二段階認証のおかげで被害はありませんが、そうでなかったら、警察沙汰に巻き込まれるところでした。

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「パスワードの使い回し」をやめる第一歩として

まずは、大切なアカウントから確実に「パスワードの使い回し」をやめていきましょう

わかっていても、すぐにすべての「パスワードの使い回し」をやめることは難しいです。せめて大切な物から、たとえば、、、

・LINE、Facebookなど日常使っているSNS
・Google、Yahoo!といった大手ネットサービス
・銀行やペイメントのアカウントといったお金に関わるもの

だけでも使い回しをやめましょう。それだけでリスクが大きく減ります。

これらのアカウントが不正利用されたら「どれだけ困って、家族や周囲の人に迷惑をかける」か、少しでも考えたらお分かりいただけるはずです。

たったこれだけのことですから、今すぐ取り組むようおすすめします。

パスワードマネージャー(パスワード管理ツール)を使用しましょう

人間の記憶力には限界があります。よほどきちょうめんな方は、パスワードの作り方を工夫してしっかり覚えることもできるかもしれません。普通はいくつもの長いパスワードを覚えることはとうていできません。

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現実的な解決策としては、便利で安全なパスワードマネージャー(パスワード管理ツール)を使うしかありません。ぜひともご検討ください。

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パスワードマネージャーのイメージ画像

 

大切なアカウントには必ず二段階認証も設定しましょう

仮にパスワードを使い回して、パスワードがもれてしまい、不正ログインされたとしても、二段階認証を設定しておけば、侵入されることはありません

大切なアカウントは必ず二段階認証も設定しておきましょう。
これさえやっておけば、あなたに万一のことがあっても乗っ取られてデジタルを悪用される心配はありません。

LINEもFacebookも、Twitterも、主要なSNSはすべて二段階認証に対応しています。この設定をしておくだけで、不正ログインからは解放されますよ。

LINEは二段階認証という言葉は使っていませんが、電話番号を登録することで二段階認証と同様のセキュリティを実現しています

 

 

「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?

ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!

当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。

しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。

本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。

しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。

より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。

おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック

デジタルキーパーも貴重な情報を提供いただいている「デジタルデータソリューション株式会社 の《デジタルデータフォレンジック》」は、官公庁、警察・捜査機関からの信頼も厚い、国内随一の高い技術と実績を持つサービスです。

累計の相談件数は1万4,000件以上。国内売上11年連続No.1のデータ復旧技術を利用して、デジタル遺品の調査・データ抽出を受け付けています。

相談~調査の見積もりまでは無料で対応してくれるので、まずは一度相談してみるとよいのではないでしょうか。

「※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。」

おすすめの調査会社:デジタルデータフォレンジック

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まとめ:
家族のLINEの安全を高めることは、家庭全体の安全に直結します。

本日これをご覧になった方、特にお母さんは

  • 家族全員のLINEのパスワードの使い回しをやめ、独自の強いパスワードに変更する。
  • LINEの二段階認証(電話番号の登録)が済んでいるか確かめる。

だけは最低限やっておき、「LINEからご家庭のデジタルの安全性強化」をすすめましょう。

これだけであなたのご家族の安全は保たれます!!

 

「デジタル終活」を知るための4冊の本のおすすめ

デジタル終活の必要性や、「もしデジタル終活をしていなかった、どんな被害につながるか」「法律から見たデジタル遺品」などのテーマで詳しく解説された4冊の良書をご紹介します。

特にデジタル遺品問題に長く真剣に取り組んでこられた古田雄介氏の3冊の著作は、どなたにもご一読をお薦めいたします。

 

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