iPhoneのカレンダーに表示される迷惑通知は広告収入目当ての不正なスパム広告
警告はすべて偽物、iPhoneには一切危険はない!
これまでの検証から気がつくように、iPhoneのカレンダーに現れる警告とは、
「カレンダーの照会を追加」させて「不正に広告に誘導し、グレーなアプリやサービスに誘導してアフィリエイト収益をもくろむ偽広告、スパム広告」
です。
そもそもiPhoneは極めて安全な設計がされており、正しく使っている限り、パソコンやAndroidスマホのように、ウイルスやマルウェアが感染することはありません。
またウイルスやマルウェアが感染してバッテリーにダメージを与えることもあり得ません。
迷惑な通知や偽の警告は、カレンダーの共有や通知機能を悪用して、勝手にスケジュールや通知を出すことで、あなたをまどわせて、不要なアプリをインストールさせるためのおとりのスパム広告に過ぎません。
このような広告ですすめられるアプリが正しい物のはずはなく、多くは「さらにしつこい警告」を出し続けて、下のように「3ヶ月で14,000円」のような、とんでもない高額課金に誘導する手口が潜んでいます。
インストールさえしていなければ、何も心配はいりませんので、あわてずに「偽メッセージの削除など対処」をすすめてください。
そもそもiPhoneには、セキュリティアプリやVPN、クリーナーアプリは必要ない
iPhoneはAndroidスマホと異なり、構造的に安全で、セキュリティアプリやクリーナーアプリは不要とされ、Appleの方針により、アプリを作ることもApp Storeでの配布も許可されていません。
また広告ブロッカーもブラウザーに標準で組み込まれていて必要ありません。
そこで不正な広告は「セキュリティの危険」でユーザーをあおって、無関係で配布が許可されている「不要なVPNアプリや広告ブロックアプリ」をインストールさせようとします。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
スマホの「クリーナーアプリ、メモリークリーナーアプリ、クリーンアプリ」などCleaner appが「無料であなたのスマホの容量を回復し安全にします」のような宣伝をしばしば目にします。本当にCleaner appが必要なのか?効果や意味が[…]
「VPNアプリ」はセキュリティアプリではなく、通常のネット使用では不要なもの
VPNアプリも使用目的によっては有効なアプリですが、今ではほとんどすべてのサイトがSSLで暗号化されているhttps://~のサイトのため、一般の方が普通にネットを使うときは通信は保護されており、まったく不要です。
しかも無料VPNアプリの中には、
- 高額な課金目的
- ユーザーの通信内容を盗み見る
ような不正なものも多く混ざっており、本当に信頼でき実績のあるもの以外は導入すべきではありません。
スマホを使っていたりネットを見ていると、しばしば「VPN」アプリの広告が届きます。「VPNがあなたのデータの秘密を守ります」との説明は本当でしょうか?知っているようで知らないVPNの仕組みから、VPNアプリの必要性、「無料のVPNアプリ[…]
不正な広告で勧誘するようなアプリは決して入れてはいけない!
広告代でアフィリエイト収入を得ること自体は合法で問題ありませんが、偽の警告やスパム広告で誘導することは明らかに不正です。
またこのような不正な手段で誘導されるアプリが正しいもののはずがありません。
「しつこい広告を出す」「不必要なサブスク課金を要求する」などの被害につながっています。
決して相手にしてはいけません!
こんな広告を出すアプリが多い理由は、詳しくは下記の記事をご覧下さい。
広告が表示されたり、インストール・課金される度に、10円~600円のアフィリエイト収入が犯人に支払われているのです。
スマホのアプリは生活に欠かせないものですが、危険アプリがアクセス権限を悪用して個人情報を流出させる事例も多発しています。また広告代や課金目当てに不要アプリをすすめる詐欺広告も迷惑や被害を生み出しています。さらに大手サービスも含む「大量の[…]
「こんなカレンダーが表示される理由?」
「うっかりインストールした/課金してしまった!」
「どうしたらこんなイヤな警告を見ないで済むのか?」
などを続けてご説明します。
カレンダーに迷惑通知が表示される原因
不正広告サイトに表示される「カレンダーの照会を追加」をOKしてしまったから
カレンダーに迷惑通知が表示される主な原因は、検索やリンク経由で、たまたま「不正表示をするサイト」にアクセスして、犯人がしかけた不正表示のワナにはまって「カレンダーの照会を追加」を「OK」しまったからです。
不正表示は、以下のように、iPhoneでiCloudカレンダーを共有するための「カレンダーを照会する機能」を悪用して、カレンダーに不正な”Events”という共有カレンダーを組み込ませようとします。
共有カレンダーが組み込まれると、勝手にスパムのスケジュールや通知を送ってくるようになります。
※不正な共有カレンダーは、下でご紹介している”Events”以外にも、いろいろな名称があり、名称がない””もあります。
- たまたま訪れた「不正サイト」または「広告を悪用されて」表示されたポップアップ「カレンダーの照会を追加 ”Events”を照会しますか?照会したカレンダーの個々のイベントは削除できません。“カレンダー”または“設定”で、カレンダーの照会を削除できます。」
で「OK」または「キャンセル」をたずねられる - 不用意に「OK」とすると「カレンダー”Events”が追加されました」と表示され、あなたのカレンダーにデータを入力できるアカウントに”Events”が追加されてしまう
- “Events”のアカウントから不正なカレンダーが勝手に表示されるようになる。
- 「キャンセル」すれば表示は消えて、何も悪影響は残らない
※「Events”を照会しますか?」は「このページを“カレンダー”で開きますか?」など、いろいろなパターンが確認されています。
途中で「キャンセル」してしまえば、何ら心配することはありません。
「とりあえずOKをクリックする」が一番危ないのです!
内容が不明なものは安易に「OK」せず、調べてから対応するようにしましょう!
「カレンダーの照会を追加」のような不正広告はどうして出てくるのか?
犯人は、以下のような手法でサイト上に不正表示を出しますが、ユーザーが事前に見破ることは困難です。
- Googleの検索に上位でヒットするような偽サイトを作り、検索結果にアクセスすると、別の不正サイトに転送(リダイレクト)させる「クローキング」の手法を悪用する手口
- 使われず放置されたサイトを乗っ取り、ロボット画面に転送(リダイレクト)するプログラムを埋め込む手口
- 出稿した広告に偽広告を出すプログラムを組み込む手口
突然「おめでとうございます」と表示される「当選詐欺」や、「あなたのパソコンが危険です」と警告してくる「警告詐欺」の手口と同様ですが、どちらにしても、ユーザー側からは防ぎようがなく、広告代稼ぎが目的の不正なやり方です。
なおiPhoneでは大きな被害にはなりませんが、Androidやパソコンでは、「OK」してしまうともっとやっかいなトラブルにつながりますので、十分にご注意ください。
詳しくは下記ブログをご覧ください。
ブラウザーの通知機能を悪用して、怪しい広告やマルウェアのインストールをすすめてくるLoad28.biz(Load25やLoad2、n01.biz、ro4.biz も同類)。欧米ではポビュラーなブラウザ・ハイジャッカーとよばれる不正広告配信攻[…]
カレンダーに迷惑通知の削除方法(iOS14.6以降の簡単になった新方式)
iOS14.6以降のiOSをお使いの方
2021年6月にバージョンアップされたiOS14.6以降をお使いの方は、2クリックで簡単に削除できるようになりました。
- カレンダーのスパムスケジュールをクリック(タップ)する
- 開いた「イベントの詳細」を下にスクロールして「このカレンダーからサブスクリプションの登録を解除」をクリックすると削除できる。
カレンダーに迷惑通知の削除方法(iOS14.6より前のiOSをお使いの方)
iPhoneの「設定」-「カレンダー」より削除する
カレンダーの迷惑通知はウイルスなどではなく、iPhoneの設定を悪用しただけですので、「カレンダーの照会を追加」してしまった誤った共有カレンダー設定を変更することで簡単に解除でき、迷惑通知は消えてなくなります。
不正な共有カレンダーは、下でご紹介している”Events”以外にも、いろいろな名称があります。ご自分のiPhoneで身に覚えのない「照会したカレンダー」をすべて削除して下さい。
1.「設定」アイコンより、カレンダーを開く
これで迷惑なカレンダー通知は完全に消去されて、通知はこなくなります。
iPhoneの「不審なカレンダー」の対処方法は?
「カレンダーの照会を追加」しても見ただけなら心配ない
「カレンダーの偽警告を見たリ、クリックしても、アプリを入れていない」場合は、なにも心配はありません!
上記の方法でカレンダー設定から追加されたアカウントを削除して通知が来ないようにしてしまえば、忘れて大丈夫です。
iPhoneに不正なプログラムを入れられるような実害の心配はありません。
iPhoneの安全性については、詳しくは当ブログの以下の記事もどうぞ
スマホ選びは価格やデザイン、性能以外に「安全性」が大切です。iPhoneはAndroidよりかなり安全です。「iPhoneはウイルスに強いからセキュリティソフトが不要」「アプリ権限の許可がiPhoneは不要」「バックグラウンドでの位置情[…]
偽警告で誘導されたアプリをインストールしてしまったら?
上のレビューにもありますが、「アプリをインストールしただけ」と、「課金してしまったとき」では大きく対応が異なります。
アプリをインストールしてしまったが、課金はしていない場合
ホーム画面で削除したいアプリを長押しして、「×」を選択して、アプリをアンインストールしてください。
念のために、下記の方法で「課金していないか」確認することをおすすめします!
アプリをインストールして、課金もしてしまった場合
この手のグレーなアプリは問い合わせることが困難だったり、解決まで時間がかかるケースがほとんどです。
まずは、これ以上の継続課金(サブスクリプション)を防ぎましょう。
ご自分のAppleアカウントから課金=サブスクリプションを解除してしまいましょう。
- iPhoneの「設定」または、App storeのアカウント(右上角の人型アイコン)を開く
- 最上部の「自分のアカウント」を開く
- 「サブスクリプション」を開く
- 不正なアプリを選択し、「サブスクリプションをキャンセルする」を選択
Appleに不正なアプリを報告しよう!
さらに不正な広告に誘導されて誤ってスパムアプリに課金してしまったことをappleに報告しましょう。
だまされたとはいえ、ご自身が判断して課金されたため、課金分を必ず取り戻せる訳ではありませんが、返金された例もありますし、Appleに認識させることで今後の被害の軽減につながるでしょう。
- メールで「Apple からの領収書です」を検索し、該当の領収書を見つける
- 「問題を報告する」のリンクから経緯を報告する。
iPhoneに不正なアプリを入れてしまったときの対処方法は?
アブリを削除してしまえばiPhoneには何の悪影響も残りません。
しかし課金してしまった場合は、アプリを消しただけでは契約は続きますので、かならずサブスク契約の解除が必要です。
アプリを削除する前に契約解除をしてください。
詳しくは当社ブログの下記の記事をご覧ください。
厳しい審査を経ているはずのAppleの公式アプリストアApp Storeにも、偽の警告や詐欺的な販売方法、高評価のサクラレビューなどの手口で高額の定額課金をだまし取る悪質な詐欺的アプリが多数存在しています。iPhoneを使っていると、不[…]
iPhoneの「偽警告」の対策
「iPhoneは安全でウイルスには感染しません!」まず冷静に対応しよう
iPhoneは極めてセキュリティ対策が厳しく、安心なスマホです。
iPhoneにウイルスが入るとすれば、ご自身が不正なアプリをインストールしたときだけです。
詐欺警告などの詐欺画面が表示されただけでiPhoneに不正なものが入り込むことはあり得ません。
またきちんとアップデートをして普通に使っていれば、「ネットを見ただけ」「クリックしただけ」でiPhoneが危険になる可能性もありません。
※iPhoneの安全性については以下の記事もご覧ください
スマホ選びは価格やデザイン、性能以外に「安全性」が大切です。iPhoneはAndroidよりかなり安全です。「iPhoneはウイルスに強いからセキュリティソフトが不要」「アプリ権限の許可がiPhoneは不要」「バックグラウンドでの位置情[…]
収益目当ての不要アプリに手を出さない
Apple自体が必要性を認めていない「セキュリティアプリ」「VPNアプリ」「クリーナーアプリ」「最適化アプリ」などは、収益目当ての不要アプリがほとんどです。
偽りの警告や通知に惑わされず、冷静に対応してください。
不用意に「OK」は押さない
iPhoneに限らず、画面に「許可」や「OK」の表示が出てクリックを求められたときは、「本当に必要なことか」十分に考えてから対応してください。
Androidやパソコンにくらべて、かなり安全なiPhoneでも、不用意にクリックしたことで、トラブルに巻き込まれる可能性はあります。
パソコン、スマホのOSやブラウザーアプリなどを常に最新版にしておこう
偽警告自体が大きな被害をもたらすことはありませんが、偽警告で誘導された先で、マルウェアや不正プログラムを入れられてしまうリスクは高まります。
これらの不正プログラムははOS(AndroidやiOS)、ブラウザーなどのアプリのぜい弱性を探して侵入してきます。
OSやソフトウェア、アプリは常に最新版にアップデートしておいてください。
アプリやソフトをインストールするときはくれぐれも慎重に
ネット上で見つかる多くのソフト、アプリは、不必要なものや不正ツール、マルウェアをインストールするようなものも存在しています。
- 必ず公式アプリストアからインストールする。メールやネット上のURLからインストールはしない。
- iPhoneには「セキュリティ」「VPN」「クリーナー」などが名目のアプリはインストールしない。
- ネットの広告を信じて、無名のアプリはインストールしない。
- アプリレビューを見るときは、むしろ「星の少ない否定的なレビュー」「課金の内容」をしっかり確認する。
- インストールする際は、「カスタム」や「詳細」インストールを選択し、勝手に別のものを入れられないように注意する。
さらに悪質な「警告詐欺、当選詐欺」についてもご注意ください
同様の手口で、ユーザーをだまし、不正な契約やアプリをすすめて被害に直結する「警告詐欺」「当選詐欺」も目立っています。
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また、新型コロナの予防接種を狙った詐欺も目立っています。
ご年配の方がだまされないよう十分に注意して上げて下さい。
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まとめ:
iPhoneの通知やメッセージには慎重に対応しましょう
上でご説明したとおり、iPhoneの偽警告・スパム通知は、表示が本物のように見えるため不安になりますが、全くあわてることはありません。
正しい知識を元に、冷静に対応して、犯人の狙い通りにクリックして、広告代を稼がせないように気をつけましょう。
ただし、デジタル機器から発せられるいろいろな通知の中には、「見落としたり、安易に承諾すると大きな事故や損害に直結するもの」もあります。
当プログのような情報源から、正しい情報を学んでいただけると安心です。
「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?
ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!
当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。
しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。
「本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。
しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。
より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。
おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック
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