「コロナワクチンの予防接種」などコロナ犯罪にご用心!~FBIからの警告とコロナ詐欺の手口をやさしく解説

「新型コロナワクチンの予防接種」をかたる詐欺にご用心!~FBIからの警告をやさしく解説
コロナ犯罪が多発し、すでに「予防接種の予約や補助金詐欺」や「闇ワクチンの噂」までも広がっています。
先に予防接種がはじまったアメリカでもコロナ関連詐欺が多発し、FBIから「新型コロナワクチンに対する新たな詐欺」の警告が発表されています。
参考になる警告の内容をご紹介し、新型コロナ犯罪やワクチン詐欺の手口や防止策を詳しくご案内します。
どうぞ大切な健康を守るために、正しい情報を元に判断するようにしましょう。
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新型コロナ対策に乗じるコロナ犯罪が増加中

2020年になって急激に増えたサイバー攻撃

フィッシング詐欺に代表されるサイバー犯罪は、2020年の新型コロナCOVID-19の混乱をチャンスにして急激に増加しています。

2021年6月のフィッシング対策協議会の発表によると、2021年5月のフィッシング報告件数は、前月より9,291件と大きく減少し(▲79%)、トータル35,016 件となりました。
ずっと増加傾向が続いていたなかで、非常に喜ばしいことですが、Appleの新iOSへの移行にともなうプライバシー強化の影響など一時的な減少の可能性もあり、予断を許しません。

フィッシングメールのブランド別の件数では、「Amazon、楽天、三井住友カード、イオンカード、JCB」の順で全体の76.6%を占めています。

Amazonからのフィッシングメールは全体の46.6%と前月より27.3%減少しました。

多くの方がお使いのGmailやOutlookのようなメールサービスや、ご加入のプロバイダーのメールセキュリティサービスの防御効果により、フィッシングメールの大部分は「迷惑メール」として除去されているはずです。

しかし大量のフィッシングメールが送られているため、対策が間に合わず、一見しただけでは見分けの使いない精巧なフィッシングメールがお手元に届く危険性も高まるため、十分な注意が必要です

2021 年 5 月にフィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数■引用:フィッシング対策協議会「2021/05フィッシング報告状況」より

皆様のお手元にも、これまで「マスク販売」や「給付金の優先配布」などをよそおったフィッシングメールが届いたこともあるでしょう。

サイバー犯罪者は、世の中の流れやイベントを観察して、先んじて詐欺行動を取り始めます。
事実、日本でもまだ給付が検討中の第2回目の給付金をかたる詐欺メールが登場してしまいました。

そして今では「新型コロナの予防接種」をかたる詐欺が多発しています。

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新型コロナ対策で給付が検討中の「第2回目の特別定額給付金」や「助成金」などの言葉で総務省や財務省をかたるフィシング詐欺メールが表れています。フィシングメールは、新型コロナ対策からアメリカ大統領選挙、給付金まで、その時々に人々が関心を寄せ[…]

フィッシングメールをさける3つの原則

 

すでに新型コロナ予防接種の予約金詐欺電話が発生している

報道によると、シニア・高齢者に東京都の職員などを名乗り「予防接種を受けてもらうが、予約金が必要」などと、不正な送金を求める電話が多発しているそうです。

すでに

  • 「1000円で予防接種予約代行します」
  • 「接種には予約金が必要」
  • 「手数料を払えば早く接種できる」
  • 「ワクチン接種の補助金が出ます」
  • 「政府が承認予定の中国製のワクチンがすぐに打てます。

などの詐欺の手口が確認されています。

新型コロナ予防接種は無料です。

少し調べるだけで真偽は分かりますので、電話にすぐに反応してはいけません。

 

 

アメリカのFBIが「新型コロナ犯罪」の緊急警戒情報を出した!

FBIの緊急告知の内容

先に予防接種がはじまったアメリカでも、新型コロナ予防接種に関係する詐欺は多数発生しています。
アメリカのFBI(連邦捜査局)及び社会保険福祉省(CMS)、米国保健福祉省検査総局(HHS-OIG)より共同で「新型コロナワクチンに対する新たな詐欺について」警告が発せられました。

アメリカで広がる犯罪は、後から日本にも波及してきますので、大いに参考にしたいものです。

Federal Agencies Warn of Emerging Fraud Schemes Related to COVID-19 Vaccines(英文)

FBIの警告は、詐欺の手口や被害にあわないための心構えとして、大変参考になりますので、要約して内容をご紹介します。

 

「新型コロナワクチン接種詐欺の予想される手口」

FBIが警告した、予防接種詐欺の手口

FBIが警告の中で指摘している「新型コロナワクチン関連の詐欺の手口」は以下のようなものです。

すでに日本でも報道されたものが含まれています。

  1. ワクチンをすぐに接種できる方法がある
  2. ワクチンの接種の順番を優先させることができる
  3. 追加の検査を受ければ、すぐにワクチン接種ができる
  4. ワクチンの優先出荷や優先販売のルートがある
  5. 臨床試験に参加するとワクチンがすぐに接種できる
  6. ワクチンを入手するために、個人情報や個人の医療情報を提供して欲しい
  7. 未承認のワクチンを「承認済」と偽って販売する
  8. SNS、メール、電話ほか各種の方法でワクチンの広告を流す
  9. 政府または政府関係者をよそおって、ワクチン接種について連絡してくる。

 

日本でこれから発生しそうな予防接種詐欺の手口

今後、発生しそうな新型コロナ予防接種詐欺の手口としては、メールあるいは、高齢者のお宅への電話で

  • 保健所を偽るメールやSMSで「予約金を払えば新型コロナ予防接種を優先して受けられる」との不正サイトに誘導、カード情報を盗取。
  • 医療機関と偽るメールで「健康アンケートに答えて、いち早く予防接種を」とマイナンバー他の個人情報を盗取。

といったフィッシングメールが多数発生すると予想できます。

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なおシニア・高齢者にとって固定電話は迷惑電話や詐欺電話の原因になりつつあります。
固定電話の廃止も検討しましょう。

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固定電話は高齢者にはかえって危険

 

FBIによる「新型コロナワクチン詐欺を避けるためのヒント」

またFBIからは「詐欺を避けるためのヒント」として以下が提案されています。

  1. 保健当局のサイトで、正しい認可されたワクチンについての情報を得る。
  2. ワクチンの緊急使用許可に関する最新情報については、公的機関や保険当局のサイトを確認する。
  3. 予防接種の前に、かかりつけ医に相談すること。
  4. 個人情報や自分の健康情報を、信頼できる医師や専門家以外の人には決して共有しない。
  5. 医療費を確認し、疑わしいものがあれば、すぐに相談すること。
  6. 保健当局他の信頼できる医療専門家からのガイダンスと推奨事項にしたがうこと

 

FBIによる「サイバー犯罪の防止策」

またFBIよりは、一般的なサイバー犯罪の防止策として

  1. 信頼できるように見えるが、偽装されている可能性があるサイトのURL、URL、電子メールアドレスは、正しいものか確認する
  2. OS(オペレーティングシステム)や各種アプリが最新バージョンに更新されていることを確認する
  3. セキュリティ対策ソフトウェアを更新し、定期的にスキャンを行う
  4. メール添付からダウンロードしたWord、Excelではマクロを有効にしない
  5. 未知の人からの電子メール、添付ファイルを開かない。文中のURLをクリックしない
  6. いかなる場合もメールで個人情報は提供しない。個人情報を要求するメールは、ほとんどが偽装された詐欺メールだ。
  7. アカウントには可能な限り、二段階認証(多要素認証)を使用する
  8. 不要なソフトやアプリは無効にするか削除する

があげられています。

どの内容も極めて基本的なもので、「いかなる犯罪防止も基本原則が大切」と改めて思わされます。

 

 

新型コロナのワクチン詐欺など、どうして詐欺の被害にあってしまうのか?

インフォデミックに惑わされず「データとファクト」で判断しよう

2021年1月13日、NHK「クローズアップ現代」NHK「クローズアップ現代」でワクチンを取り巻く問題として、「デマ、詐欺、フェイクニュース」が取り上げられました。 慶應大学の宮田裕章教授によると、

  • WHOは、ワクチンのデマや不正確な情報が拡散することを「インフォデミック」と呼び、感染症の拡大を広げる要因で、対策が必要と呼びかけている。
  • 不確かな状況下では、研究者が発言を控えるため、不確かなデマ情報ばかりがネット上に拡散し、検索エンジンも正しい情報へ導くことができない。
  • 対策として、Googleと企業や研究者、編集者と共に、ビックデータを元に、「人々が迷っていて欲しい情報は何か?」を先につかみ、正しい情報を提供するプロジェクトをはじめている。

との発言がありました。

私たちは、つい安易に、SNSで誰が言い出しかもわからないような、情報を信じて判断してしまいがちです。

しかしネットにおどらされるのではなく、うまく活用し、冷静に知的に判断すれば、正しい情報は得られます

十分に自戒してネット情報に接しましょう。

 

詐欺犯は人の心理を巧みにあやつる

人は誰でも、選択を迫られた際に、

  1. 「自分にだけは悪いことは起きないだろう」と楽観(=楽観バイアス)し、不安や警告を無視する。
  2. さらに、すぐに得られる利益や成果を優先して選択してしまう

と、「安易な選択をしてしまう」心理上の弱点を持っています。

この心理を双曲割引(そうきょくわりびき)といいます。

詐欺犯は「急がせる」「脅す」「不安にさせる」「喜ばす」と、様々なテクニックを使って、この双曲割引の心理を悪用しているのです。

新型コロナのワクチンをかたる詐欺も同様で

  • 「他の人より早く予防接種を受けて安心したい」
  • 「早く手を打たないと遅くなってしまう」

などの個人的な願いを優先するあまり、「怪しい申し出ではないのか?」「保健所のサイトで確認しなければ」という正常な判断を見過ごすことから被害にあってしまいます。

 

新型コロナの未承認ワクチンの闇接種がはじまっている?

中国ルートの未承認ワクチン

また一部の報道では、「中国のブローカーが持ち込んだ未承認新型コロナワクチンを、国内の富裕層が密かに接種を受けている」と報じられました。

2020年11月以降、金融機関や電機メーカーなど大企業15社のトップとその家族や知人計18人が接種を受けた。この中には、経済団体の役員を務める経営者や、菅義偉首相のブレーンとされるトップも含まれる。
■出典:ブルームバーグ記事

 12月12日土曜日の午後6時半過ぎ、東京都品川区にあるクリニックを大手IT企業の社長と妻が訪れた。休診日の診察室で待っていたのは、院長と中国人男性。「本当に安全なんですか」。初対面のあいさつもそぞろに、妻が不安そうに2人に尋ねた。背を向けたまま机上のパソコンのキーボードをたたき何も語らない院長に代わり、中国人男性がうなずきながらほほえんだ。
■出典:毎日新聞

記事の真偽はともかくとして、「新型コロナの脅威から一刻も早く逃れたい」と、多くの人々が強く念願していることは違いなく、この状況が過去サイバー犯罪のターゲットとなった事態に似ていることが気になります。

 

新型コロナワクチンの闇予防接種も違法でリスクが高い

上でご紹介した「中国ルートの非認可の闇新型コロナワクチンを富裕層や経営者が密かに接種している」との記事でも、専門家より

日本医科大の北村義浩特任教授(感染症学)は、「輸入元で承認されていない場合は違法になる可能性もある。80代以上の高齢者や重度の糖尿病など基礎疾患がある人でなければ、先を競って接種してもどんなメリットがあるのか、甚だ疑問だ」と語る。

 東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)は、「医薬品として厳格な管理・保管・移送ができていたのかのか保証がない。菌や異物の混入、濃度の違いなど品質の問題も確認は難しい」という。

 個人のリスクだけでなく、公衆衛生上のリスクもあるという。児玉氏は、「正規品と混在し始めると、誰にワクチンを接種したのか、把握できなくなる。ワクチンの効果だけでなく、どのワクチンによる副作用かも不明確になりかねない」と指摘する。
■以上引用:ITmedia NEWS

などの懸念が表明されています。

少し考えるだけで、「何が入っているか?正しく確認も出来ないものを、自分や家族の体内に注射することがどれだけ危険なことか」はわかりそうなものです。

しかし「目先の不安」「他人に先駆けできる」などの負の感情に負けて、おそらく高額な費用を支払って、闇ワクチン接種を受けてしまっているのでしょう

これも間違いなく双曲割引(そうきょくわりびき)の心理状態に陥っているのです。

 

新型コロナのワクチンを装う詐欺の被害にあわないため対策は?

詐欺対策は~まず冷静になること

詐欺犯人の狙いは

「大変だ!」「すぐに対応しなければ!」

など心をゆさぶることです。
そして、あなたを双曲割引(そうきょくわりびき)心理に追い込み、あわてた行動を取らせることこそが、被害につながります。

まず深呼吸して、冷静に対応しましょう。

このひと呼吸で被害のほとんどは防げるはずです。

 

詐欺を防ぐ3つの原則

以下の3つの原則を意識して、心をゆさぶられたときは、まず冷静に、以下の3つの対処をお願いします。

  1. 「重要」「危険」「緊急」あるいは「当選」「幸運」「限定」などの心を揺さぶる内容の情報を受けたときは、まず「??」疑う姿勢を持つ。
  2. 「メールの発信者名」「発信元メールアドレス」「件名」また「文面」は容易に偽造が可能なので信用しない!
  3. 少しでも不審な点があれば、検索し、信頼できるサイトにアクセスして真偽を確認する。

 

まとめ:
基本と原則を大切に、うまい話にはとびつかない!

今後、新型コロナのワクチン予防接種などコロナ関連の様々な情報が飛び交うはずです。

コロナワクチン予防接種の有効性や副作用についても、いろいろな議論・意見があり、SNSなどを拡散して、あまりに多くの情報の洪水にさらされます。
詐欺犯はその中に巧みに入り込んで、あなたの心の隙間を狙って詐欺をしかけてきます。

どうぞ当プログの諸情報も参考にしていただき、インフォデミックに陥ることなく、コロナ犯罪の被害を受けないよう安全にお過ごしください。

 

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