「私のスマホがハッキングされた、携帯がウイルスに感染した」は本当か?不安を解消する正しい知識

スマホがハッキングされたウイルスに感染したは本当か?
「私のスマホがハッキングされている、ウイルスに感染している、、」はよく聴くトラブルです。しかし実は誤解や思い込みがほとんどで、今のスマホはハッキングされたりウイルスに感染することはありません。むしろ心配しすぎたため、偽の広告や誘導記事のために不要なアプリをインストールし高額課金を取られるなどの詐欺被害の方がはるかに多いのです。
AndroidとiPhoneそれぞれについて、スマホのハッキングやウイルス感染の真実をご説明します。

今のスマホはハッキングできません。ウイルスも感染しません

今のスマホはセキュリティが強化され、危険はない

2007年のiPhone発売によりスマートフォンが使われるようになって20年近くになりました。
初期の頃はトラブル続きだったスマートフォンは驚くべき進化を遂げ、極めて強力なツールに成長しました。

全世界のほとんどの人々がiPhoneかAndroidを使用しています。個人だけではなく、企業や政府機関、軍隊でも使用されています。
またスマホとマイナンバーカードを使った公共サービスがはじまっていることからも分かるよう、スマホは今や通信機器との役割を越えて、本人を確認する最も重要な鍵の役割を果たすようになっています。

もしもスマホが簡単にハッキングされたりウイルス感染で被害が発生するようなものなら、全世界で使割れるはずはありません。毎日のようにスマートフォンの危険について報道がされ、企業や政府では使用が禁止されるはずです。

しかし現実にはそのような報道はありません。

「スマートフォンがハッキングされた、ウイルスに感染した」は思い込みや誤解、または間違った情報による勘違いの可能性が高いのです。

スマホにはウイルス感染はない

パソコンは容易に外部からプログラムを読み込ませることができるため、ウイルスやマルウェア感染が発生します。

しかし、誤解している方があまりに多いですが、AndroidもiPhoneも、構造上外部からプログラムのようなものを読み込ませて内部に侵入させることはできなくなっています(サンドボックス構造)。

スマートフォンに不正なものを入れるためには、あくまでアプリという形を取っていないとインストールはできません。しかしアプリは公式ストで配布されますが、公式ストアのアプリは厳重にチェックされていて、不正なアプリはありません。

アプリを使って不正なことを使用とするには「非公式な、提供元不明な不正なアプリ」をインストールするしかないのです。

 

不正なアプリを入れるにも必ずインストール作業が必要となる

不正なアプリもインストールという作業が必要です。スマホ本体を人が操作することが絶対に必要です。

ネットを見ただけで、気がつかないうちに勝手にインストールされることはありません

またiPhoneは構造上不正なアプリは入りません。かつては「脱獄」という不正手段で非公式アプリをiPhoneに入れることもできましたが、今のiOSではできなくなりました。かりに古いiPhoneを脱獄している様としても、一日が手に取って複雑な作業が必要となります。

Androidは本人が同意すれば非公式アプリもインストールできますが、「提供元不明のアプリ(非公式アプリ)を入れると危険があるが本当に入れて良いのか」という警告が表示されます。この警告を無視する人はあまりいないと思います。

つまりAndroidでも「ネットを見ているだけ」、「何かをダウンロードしただけ」では不正なアプリがインストールされることはありません。iPhoneではいかなる方法を採っても不正なアプリは入りません。

以上の事から、「スマートフォンがウイルスに感染しています」はすべてウソであることが分かります。

 

iPhoneにはセキュリティアプリは存在しない

スマホにはウイルス感染対策アプリは存在していません。さらにiPhoneは禁止しているためウイルス対策アプリはなく、Androidも不正なアプリの検知などセキュリティ対策のためのアプリとなっていて、いわゆるウイルス感染対策とは無関係となっています。

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スマホに外部から侵入することは不可能

コンビューターでは、有線LANやWi-Fiなどのネットワークでつながっているパソコンの中の一台がウイルスに感染すると、ネットワークを通して他のパソコンにも侵入し感染が広がってしまう可能性があります。

しかしこれはスマートフォンには当てはまりません。

スマホはそもそも単独で使用するもので、ネットワーク上の他のスマートフォンと情報をやりとりする仕組みがありません。

また上に書いたとおり、不正なものを入れるためにはアプリという形を取らなければならないため、そもそも感染させる方法が存在していません。

自宅内のネットワークでも、公衆Wi-Fiでも、モバイル通信でも同様ですので、不正なアプリを入れていない限り、外部からの侵入は心配する必要はありません。

 

スマホがハッキングされたと思い込む、誤解するポイント

突然ウイルス感染、ハッキングの警告が出た

これらの警告は100%偽警告です。パソコンではサポート詐欺に誘導されますが、スマホの場合は「クリーナーアプリ」「VPNアプリ」といった不要なアプリを入れさせようとするものが目立ちます。

これらのアプリは公式ストアから配布されているため、危険なアプリではありませんが、高額な課金をすすめたり、別の不要なアプリに誘導することも多いためインストールしない方が賢明です。

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IPアドレスが変わっている。

スマホの設定画面でIPアドレスを調べて「以前のものと変わっている」、また「他人にスマホのIPアドレスが知られた」などと心配してスマホがハッキングされたと考える方がいます。

これも全く誤解です。

IPアドレスはWi-Fiの場合は自宅のルーターが、またモバイル通信の場合は携帯会社の通信機器が一時的に割り振るものに過ぎず、しばしば変わります。

またホームページや掲示板を見るといったネット閲覧をした際は、かならず相手のサイトにIPアドレスは伝わりますが、伝わっても問題がない情報なので個人を特定することはできません。

見に覚えのないアクセス履歴がある

スマホ内のアプリやサービスでアクセス履歴が見られるものがあります。その時に自分が見に覚えのない場所や端末からアクセスされた履歴が残されていることがあります。

アクセス履歴の端末や場所は全く正確なものでは無く、目安にしかありません、

アクセスされた日時だけに注意すべきですが、スマホは自分が操作していないときも裏でアクセスすることがありますから、あまり神経質にならない方がよいと思います。

アクセスしたサイトで情報を抜き取られている

スマホに限らず、どんなサイトにアクセスしたところで、個人を特定する情報が抜き取られることはありません。
伝わるのはIPアドレスなど無害な情報だけです。

スマホ内の機密情報を外部からの操作で抜き取ることは、不正な非公式アプリを入れる以外不可能です。

Wi-Fiからハッキングされた。

Wi-Fiで危険があるとすれば、Wi-Fiを流れる情報を盗聴されることだけです。

通信が暗号化されていない昔はそのような事例もありました。

しかし現在ではスマホに限らず、ネット上でやりとりされる情報のほとんどすべては暗号化されているため、盗聴しても解読は不可能です。

またWi-Fi経由で他のスマホに入り込むことは構造上無理なため、ハッキングされることはあり得ません。

入れた覚えのないアプリがある

スマホには当初より多数のアプリが入っています。自分で入れたアプリ以外にもスマホの動作のために必要なアプリは多数あります。

またOSやアプリのバージョンアップなどでも、アプリは増減します。

見慣れないアプリがあることは当たり前ですし、内容を知らずして削除したり、クリーナーアプリなどを使うことは、スマホの動作異常を引き起こすことがありますので、絶対に止めましょう。

上で書いたとおり、スマホにアプリが勝手に入ることはありません。

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ネットに書いてあった

ネット上には多数のセキュリティに関する情報があふれています。

しかし検索で上位にヒットするものでも必ずしも正しい情報だとは限りません。残念ながらアフィリエイト「特定のアプリやソフトの購入に誘導したり広告をクリックさせる」目的のために書かれている記事が多く、わざとスマホの危険性をセンセーショナルに書いているものが多いです。

ネット上の情報元は正しい公正な所を選択しましょう。

SNSや販売サイトにアクセスできなくなった。なりすまされた

それはスマホの問題ではなく、SNSのアカウントのパスワード流出などのトラブルです。
すぐにパスワードを変更してください。変更できない場合はサービスの提供元に蓮セクして対処してもらいましょう。

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スマートフォンに危険があるとすれば何がある?

スマホの最大のリスクはユーザーがだまされること!

上記で説明してきたとおり、今のスマホは大変セキュリティが強固で、普通に使う限り、「アップデートをきちんとやっておく」などの常識的な注意をするだけで、何をしても全く問題ありません。

しかしユーザー自身がだまされてしまっては、いかにスマホが強固に作られていても対処しようがありません。

サイバー犯罪の手口は、スマホのセキュリティ強化に伴い、技術的な攻撃から、詐欺や偽広告など、「ユーザ自身、人間をだます」手口が主流になっています。

いかにスマホなどデバイス側のセキュリティが強化されたとしても、使う人がだまされてはあらゆる対策が無駄になってしまいます。

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Androidの危険は?

Androidは構造上、提供元不明のアプリ(非公式アプリ)のインストールも可能になっています。
明確な警告が出ますが、警告を無視して、設定を変更するなどすればインストール可能です。

これまでLINEで知り合った女性に勧められて提供元不明のアプリ(非公式アプリ)をインストールしてしまい、スマホ内の個人情報を盗まれて脅迫された事例が報告されています。

IPA(情報処理推進機構):App Store以外の配信アプリによるセクストーション被害を確認ー iPhoneの公式マーケット以外からのアプリインストールに注意 ー

iPhoneの危険は?

iPhoneはセキュリティが一段と強化されており、提供元不明のアプリ(非公式アプリ)はどうしてもインストールすることはできません。

したがって不正なものが入り込む可能性は極めて少なく、ユーザー自身がだまされて自ら情報を入力してしまうことがリスクとなります。

 

それでもスマホのハッキングが不安な時は?

不具合をハッキングやウイルスと関連付ける事は止めましょう

スマホを使っていると、「動きが遅い」「発熱する」「見知らぬ人から不審なメッセージが届く」など、さまざまなトラブルや不具合があります。

しかし冷静に調べるとそれらはそれぞれ固有の原因があります。

「今のスマホは基本的に安全」と信じて、ハッキングやウイルス感染などサイバー攻撃と関連付けることはやめましょう。

初期化する

それでもスマホの動きがどうしても不審で安心できないときは、スマホを初期化しましょう。

今のスマホはほとんどのデータやアプリの設定はクラウドにバックアップされているはずですが、LINEのトーク履歴のように手動で保存する必要があるものもあります。

機種変更の方法を確認してアプリデータのバックアップをとった上で初期化しましょう、

スマホ使用に必須の重要なアカウントのパスワード変更

Google IDやApple ID、ドコモやAU等携帯事業者のアカウントのパスワードは最も重要なものなので、念のため変更しましょう。

パスワードの使い回しは非常に危険なため絶対に行わず、パスワード管理アプリなどを使って強いパスワードを設定し、可能なものは必ず多要素認証を設定しましょう。

 

 

「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?

ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!

当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。

しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。

本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。

しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。

より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。

おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック

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