接触通知後、問い合わせた保健所や検査の体制は満足できるものでした。COCOAは確実に感染拡大を食い止める効果があります。まだ入れていない方は安全のためすぐにインストールしましょう。
COCOAに「陽性者との接触確認」通知が来た経緯
2020年9月8日私のスマホに「新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOA」から「陽性者との接触通知」が届きました。
後日の検査結果では幸い「陰性」でした。
経緯は以下の通りです。
9月8日 午後2時頃 ココアに「9月1日に陽性者と接触通知」が来る。すぐにアプリの指示に従い保健所に電話
9月9日 午後1時半 指定の区の検査場でPCR検査を受ける。
9月10日 午前8時半 PCR検査の結果「陰性」の電話連絡が入る。
COCOAの接触通知が来たあと、COCOAの画面で確認したこと
COCOAでは「最寄りの保健所に電話するか?」または「14日間様子を見るか」の二択しかない
以下の画面を見ると分かりますが、最終的には、どの選択肢を選んでも、COCOA上では
- 最寄りの保健所の「帰国者・接触者相談センター」の電話番号を教える
- 14日間様子を見るようにすすめる
の結果しか得ることはできません。
少しでも不安のある方は、このアプリ画面であれこれ迷うより、⑥の画面より保健所の電話番号を確認して電話した方が早いと思います。
当社社員は、介護の家族や、同居家族の影響を考えて、早期のPCR検査が希望し、COCOA画面に表示された最寄り保健所の「帰国者・接触者相談センター」へ電話して迅速に検査をして、すぐに結果を受け取ることができました。
COCOAのホーム画面で「接触確認をする」
陽性者との接触確認は「通知」で表示されますが、COCOAのホーム画面には特に表示が出ません。
確認するためには、COCOAのホーム画面より「陽性者との接触を確認する」をクリックして次のページを確認する必要があります。
スマホにはいろいろな通知が届くため、「通知だけ」ではうっかり見落とすこともあります。
ぜひ「陽性者接触通知は、COCOAのホーム画面にも目立つ表示をつけて欲しいです!
接触通知が来たあと変わったCOCOAの画面の流れ
※アプリ画面は「Android版のCOCOA」です。
1.陽性者接触通知があると初期画面が変わる
陽性者との接触の有無によって、画面が変わります。
陽性者との接触通知があったときは、「その後の対応方法の説明画面」が表示されます。私は「電話で相談」ではなく「症状を入力して相談」を選びました。
「電話で症状を伝えて相談」に繋いでも、繋がらなかったり最寄りの保健所を紹介されるだけのようです。
2.「相談方法の選択」
①フォームにしたがって状況を入れます。
②電話案内サービスは結局最寄りの保健所の電話番号を伝えられるだけですので、⑥のほうが早いです。
「症状の有無」「感染者との接触の心当たり」について選択します。
3.最終の画面「保健所に電話するか?」「自宅で様子を見るか?」
どの選択肢を選んでも、結局は最寄りの保健所の「帰国者・接触者相談センター」の電話番号一覧か、「14日間待機を進める」画面につながります。
心配な方は、最初から保健所に電話した方が早いでしょう。
【地名を選択すると最寄りの保健所の「帰国者・接触者相談センター」の電話番号が表示される】
COCOA通知が来た後の問い合わせ、検査の経緯
通知が来た当日:すぐに「帰国者・接触者相談センター」に電話
画面⑥より、最寄りの都内某区の保健所の「帰国者・接触者相談センターの電話番号」がわかり電話しました。
幸い電話はすぐにつながりました。
係の方に「COCOAに陽性者接触通知があったこと」「一時、少しだけ喉の違和感など風邪の初期症状があったが、今現在は無症状で体調は問題ない」と伝えたところ
- 特に症状がなければ様子を見るというのが保健所の基本的な判断。
- COCOAの通知があっただけでは「絶対検査してください」という強制力はない。何か思い当たる節はあるか?
と訪ねられたため、
「基本は在宅勤務だったが、該当の日はたまたま外出して1時間ほど1人の人と対面で1時間ほど会話した。それ以外は自宅と面談場所との往復だけで誰とも長くは接していない」
「電車も空いていた」
「相手が感染していたかは連絡が取れず未確認」
「家族を拘束すことになるので困っている」
などをお話ししたところ、
- 通知があった本人は待機を拘束されるが、家族は拘束されない
- 在宅勤務の方でも、検査は受けることはできる。
との説明でした。「家族や仕事のため念のため検査を受けたい」と伝えたところ、すぐに翌日の午後一番の検査の予約を取ってくれました。
- 氏名、生年月日、住所、電話番号を聞き取った後、
- 検査は無料、保険証など本人確認の書類を持参して欲しい
- 検査所までは公共交通機関を使わないできて欲しい
- 検査の結果は早ければ翌日の午前中
と検査場所の詳細を教えてもらいました。
保健所の方の説明は明快で、5分ほどの電話で翌日のPCR検査の予約が取れました。
通知が来た二日後:PCR検査を受けた
翌日は自転車で指定された区役所の駐車場に向かいました。
- 屋内駐車場の外に面している部分の一角が衝立で区切られ、受付や待機場所が用意され、ドーム型の大きなテントの臨時検査場が用意されていました。
- 待機所には間隔を開けて5つの椅子が並んでおり、受付や案内役の人は。マスクとフェイスガート姿でした。
- 身分証明書やCOCOA画面のチェック、体温測定などはなく、番号札を受け取って座って待ちました。
- 受付の際「結果は明日知らせる予定だが、混雑しているため、場合によっては数日遅れることもある。必ず連絡するので待っていて欲しい」と説明されました。
- 予約時刻定刻に番号が呼ばれ、テントの入口に案内されました。
- 完全防護服の検査スタッフ二人に、検査キット記載の氏名を確認された後、「マスクをずらして鼻を出すよう」に指示され、細い綿棒を鼻孔の奧に入れられて、あっという間に検体を拭い取られました。
検査はこれで終わりで、1分もかかりません。手のアルコール消毒だけしてそのまま帰宅しました。
通知が来た三日後:保健所より陰性の電話連絡
検査の翌朝、8時半頃保健所より電話があり、
- 結果はマイナス、陰性だった。
- 接触より2週間様子を見てもらいたいが、特に行動の制限はない
と電話連絡があり、安心できました。
対面していた相手はCOCOAはインストールしておらず無感染でした。
当日15分も接していた人は他におらず、今でもどこで接触したかは不明です。
心当たりや症状はないとは言え、通知が来てから結果報告までは、家族や周囲に気を遣い、本当に不安でした。
その後も2週間の間は極力外出や他人との接触はされるよう意識して過ごしています。
スマホに残る接触記録
Androidスマホに残る接触記録の確認方法
COCOAをインストールしたスマホには接触記録を確認したログが「アプリからの接触確認リクエスト」として残るようになっています。
Androidスマホでは「設定」-「Googleの設定」から閲覧できます。
※まだこのあたりの画面は未完成のようで、使いにくいです。
参考:iOS版COCOAのため便利なサービス
iOS版のCOCOAでは、感染者との接触通知がきても「いつ接触したか分からない」という問題がありました。
暫定的な解決方法としてiOSアプリのログ記録を貼り付けることで、接触日を推定するサイトが技術者の皆さんの有志によって開設されました。
まとめ:
COCOAは役に立ちます。まだ入れていない方はすぐにインストールしましょう!
私の場合、陽性者とどこで接触したかは未だに分かっていません。
古いバージョンのアプリのバグ(不具合)で、遠くにいた人を「接触者」として誤検知した可能性もあります。
しかし、通知があったお陰で、速やかに無償のPCR検査が受けられましたし、もしも「陽性」だったら、高齢の家族に感染させる恐れもあったわけで、COCOAの通知は大変役に立ちました。
政府からもコロナの通知が来た人が希望した場合は、公費で検査を受させるように通達が出ています。
COCOAについては、「バッテリーが減る」「役に立たない」などの誤った風評が広がっていますが、実際に体験すると「必要なものだ」と痛感できます。現在の最新版は「1.2.1」です。「簡単にアップデートできる」というスマホアプリの特性を生かして、徐々に改善されています。
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12月22日現在、COCOAのダウンロード数は2,123万件と、大台を超え、すでに4,967件もの陽性が登録されています。
特に11月以降、陽性の登録が増加しており、確実に「知らないうちに感染を広げる」ことを防止する成果を発揮しています。
なお「他人との接触」状況を記録して、後から「感染したかもしれない接触」の有無とリスクを知らせてくれるCOCOAに対して、自分自身の行動にリスクがないかを教えてくれる「3密チェッカー」という優れた他アプリも評判になっています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
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