しつこいAndroidのクリーナー詐欺が表示される原因その1
「広告配信の仕組みを悪用された場合」
詐欺警告を表示させる仕組み
今では当選詐欺や警告詐欺はサイトに表示される広告を悪用して表示されます。
皆さんがサイトやプログを訪問すると、さまざまな広告が表示されます。
ほとんどの広告は固定されたものでなく、訪問者の趣味や嗜好にあわせてふさわしいと思われるものが配信されます。
当選詐欺や警告詐欺の犯人は、この配信される広告に不正なものを紛れ込ませ、ユーザーを不正なページに転送させるような細工をしています。
もちろん広告配信会社もサイト側も対策は進めていますが、広告があまりに多く、犯人側も偽装して簡単にばれないようにしているため、完全に防ぐことができていません
また他にも、「使われずに放置されているサイトの情報(DNS設定)を悪用する、サブドメインテイクオーバー」という手口もあります。
この手口を使われると、検索の上の方に出てくる有名な企業サイトのURLに不正な広告が表示されてしまうこと(SEOポイズニング)すら起きてしまいます。
どちらの方法でも、アクセスしたユーザー側は何も落ち度がなくても、偽サイトが表示されてしまうのです。
詐欺警告を消す方法は?
昔と異なり、詐欺警告が表示されただけでスマホやパソコンに不正なものが入り込むことは絶対にありません。
あわてずに以下の対処方法を行ってください。
1.ブラウザを閉じる
ほとんどの場合、不正なサイトは表示されているだけですので、ChromeやSafariなどPCスマホのブラウザーを閉じれば消えてしまいます。
2.再起動する
パソコンもスマホも再起動は不具合を修正するための基本的な操作です。
不正サイトの表示が消えない場合は、再起動を試みましょう。
3.ブラウザーのキャッシュを削除する(再度表示された場合)
ブラウザーはサイトの読込時間を短くするために、読み込んだサイトのデータを一時的に保存し、再度同じサイトを訪問したときには保存したデータを優先して読み込むようになっています。
この保存されたデータをキャッシュといいます。
もしも同じ詐欺画面が表示された場合は、1度表示された詐欺サイトのデータキャッシュがキッシュとしてブラウザー内に残っているからかもしれません。
お使いのブラウザーのキャッシュを削除しましょう!
■GoogleのChromeのキャッシュを削除する方法(PC、スマホ)・・Googleのヘルプ「キャッシュと Cookie の消去」
■AppleのSafariのキャッシュを削除する方法・・Appleのヘルプ「iPhone、iPad、iPod touch で Safari から閲覧履歴と Cookie を消去する」
スマホやパソコンの使用中「ウイルスが検出されました」「マカフィー(McAfee)の警告」など右下に勝手に出てくるしつこい、うざいセキュリティー警告のプッシュ通知やポップアップに悩んでいる方。それはブラウザーの通知機能を悪用するブラウザーハイ[…]
しつこいAndroidのクリーナー詐欺が表示される原因その2
ブラウザーの「通知」を「許可」してしまった場合
ブラウザーの「通知を悪用」されて次々に詐欺広告通知が届くケース
「原因その1」の対処を行っても、以下のように詐欺警告が止まらないときは、「ブラウザーの通知機能を悪用」されているからです。
ブラウザのアイコンに通知マークが表示される
ホーム画面のブラウザー(下記はGoogleクローム)のアイコンに「通知マーク」が出て通知が来ていることを知らせます。
スマホ上部のステータスバーに次々に詐欺警告が来る
スマホの通知領域(ステータスバー)に次々と詐欺警告が表示されるようになります。
原因はうっかり「通知の許可」をしてしまったから
ネットをしているとき、突然突然以下のようなイラストページが開き
「○○が次の許可を求めています」
「通知の表示」
のポップアップ画面が表示されることがあります。
ここでうっかり「許可」してしまったのが「通知を悪用される」原因です。
ここで、「許可」をクリックすると? → 勝手に「通知」が送られてくる!
画面の言葉とイラストに釣られて、「許可」をクリックしてしまうと、不正な通知を次々に送りつける設定がブラウザーに組み込まれてしまいます!
詐欺警告を消す方法はブラウザーの「設定」から行う
詐欺警告は、ウイルスやマルウェアではないので、ブラウザーの設定から比較的簡単に削除できます。
代表的なプラウザー「Android版Googleクローム」での削除方法は次の通りです。
以下を参考に、「設定」-「通知」内で「アプリ内のその他の設定」または「アプリ内の通知設定」を探して、削除して下さい。
1.クロームのメニューの「設定メニュー」を開く
Googleクロームのメニューの「右上端の3つのドット」をクリックして「設定メニュー」画面を開きます。
2.「設定」を開く
開いた「設定メニュー」より、「設定」を選択します。
3.「不正な通知を送るサイトのURLを削除する」手順
「設定」より「通知」を選択します
「詳細設定」を選択します。
「アプリ内のその他の設定」または「アプリ内の通知設定」を選択します。
「通知が許可されているURLの一覧」から不正なURLを選択し、「データを削除してリセット」することで削除できます。
これを不正なURLがなくなるまで繰り返して下さい。
詳しくは下記の記事もご覧ください
Androidスマホを使っているとスマホの上端の通知領域(ステータスバー)に「システムチェックを強くおすすめします」などのセキュリティに関するスパム通知が次々に届くことがあります。これはChromeなどのブラウザーのWEBプッシュ通知を悪用[…]
Androidのクリーナー詐欺の対策
対策は「通知」をOKしないこと!不要な通知は「削除する」こと!
画面に表示される「○○を許可」には大切な意味がある。安易な許可しては危ない!
- メールの添付ファイルを開くときの「コンテンツの有効化の許可」
- スマホにアプリを入れるときの「権限の許可」
実はそれぞれに大きな意味があり、安易に許可すると不正なマルウェアやアプリを入れてしまうことに直結します。
この機会に下記の記事もぜひご覧ください。
Androidスマホを使うとき、しばしば「権限を与えることを許可しますか?」のメッセージが出てきます。よく読まずに「許可」してしまいますが、本当にそれで良いのでしょうか?スマホには「便利と引き換えで個人情報を渡している」というリスクもつ[…]
身に覚えがない「dアカウントでログインした方に送信しています」とか「dアカウントのセキュリティコード確認」などの通知メッセージを受け取った方はいませんか?2018年の秋。dアカウントのパスワードを使い回していた私は、不正アクセスされて不[…]
信頼できるセキュリティソフトを導入しておくことはとても重要
Androidのクリーナー詐欺はウイルスではないため、セキュリティソフトを入れておいても、「通知の許可」の表示を防ぐことはできません。
しかしその後、広告にだまされて、うっかり不正なアプリなどをインストールしようとしても、セキュリティソフトがほぼ確実に食い止めて削除してくれます。
スマホもPCもかならずセキュリティソフト/アプリを導入しましょう。
「今ではスマホもパソコンもセキュリティが強化されているのでセキュリティアプリやウイルス対策アプリは不要」との意見があります。スマホの安全性は高まっていますが、犯罪の手口も変化し高度化しており、被害をあわないためには「セキュリティアプリは必要[…]
パソコン、スマホのOSやブラウザーアプリなどを常に最新版にしておく
マルウェアや不正プログラムはOS(Windows10、Android、iOS)やブラウザーのぜい弱性を探して侵入してきます。
OSやソフトウェア、アプリは常に最新版にアップデートしてください。
アプリやソフトをインストールするときは慎重に
ネット上で見つかる多くのソフト、アプリはインストール時に密かに不正な広告通知の設定をしたり、不正ツールやアプリをインストールするものが多いです。
しかしこれらのアプリが勝手に入り込むことはあり得ません。すべてユーザーをだまして、自らインストールさせようとします。
不正なアプリを入れてしまわないためには、
- 無名のソフト/アプリはインストールしない。
- アプリは必ず公式ストアから入手する。
- インストールする時にAndroidから「不正のアプリの危険性」「非公式なアプリです」などの警告が出たときはインストールをやめる。
ことをしっかり覚えておいて下さい。
繰り返しますが、不正なアプリが勝手に入ることはないため、ユーザーがだまされないようにしておけば危険はありません。
まとめ:
スマホやPCのメッセージには慎重に対応しましょう
以上ご説明してきたように、Androidのクリーナー詐欺はブラウザーからの「許可して良いですか?」のメッセージに不用意に対応してしまったことから、しつこい通知の被害につながりました。
残念ながら、このようなニセ通知は多数あります。
しかし、デジタル機器から発せられる様々な通知の中には非常に大切で、見落とすと事件事故に直結するものもあります。
「どの通知が正しくて、偽はどんなものか?」当プログの記事をご参考に正しい通知の知識を身につけて、正しくご対応ください。
「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?
ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!
当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。
しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。
「本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。
しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。
より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。
おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック
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