スマホの中の「どうしても残しておきたい秘密データや写真」など 隠し通したいデータを読み出せないように隠してしまう方法をご説明します。
スマホの中の他人に見られたくない写真やデータをどう保存するか
デジタル遺品として残された方の気持ちを考えて準備することが大切
現在のスマホには、コミュニケーションから財産に至るまで、あなたの生きた証とも言える情報がぎっしりと入っています。
しかし次第にセキュリティが強化され、例え家族と言えども簡単に開くことはできなくなりました。
あなたに万一のことがあった際、スマートホンは最も大切な「デジタル遺品」となるでしょう。家族や関係者はあなたの残されたスマートホンを必死でお探しになり、中の情報を見たいと希望するです。
これは故人を偲ぶ意味からも、必要な情報を得るためにも、ある意味当然だと思います。
したがって正しいデジタル終活の基本として「スマホを開かない遺品として残してしまうこと」は絶対に避けるようにしたいものです。
「伝えることを基本」として、「どうしても伝えたくないものは隠す」ことが遺族のためになりデジタル終活としては望ましい
当ブログでは、
「スマホのログイン情報を伝える準備をして万一の際は家族がとまどうことがないようにしておく」
ことをデジタル終活の基本的な考え方として強くお勧めしています。
しかし誰にも、例え家族にでも伝えたくない情報があります。
- 伝えて構わないものは伝える。
- 伝えたくないものは隠すか見られないようにする。
ことが大切でしょう。その方法をご説明していきます。
「起動パスワード」がかけられるアプリやサービスを利用して秘密を守る
起動パスワードがかけられるアプリは増えてきた
セキュリティ意識の高まりから、起動時にパスワードをかけることができるアプリは増えてきました。オンライン銀行やオンライン証券など金融系のサービスが多いです。
基本としてはスマートホンに然るべき安全対策をかけておくことが原則で、それができているスマホならばアプリも安全に使用できますが、万が一にも不正利用されることがないよう、念のため起動パスワードをかけることは有効です。
また結果的に他人に勝手に見られることも防止できます。
今やスマホはあなた本人を確認の鍵でもあります。もしもスマホをなくした時、悪用されたり、転売されないように備えるにはどうしたら良いか?先日「世界一受けたい授業」でも取り上げられた最重要ポイントが「スマホの画面とSIMカードの2つのロックの仕方[…]
しかし使うたびにコードを入れるのは面倒です。
だからと言って「簡単なコード使い回す」ことになっては意味がありません。
生体認証(指紋、顔)が使えるアプリや機種を選び、パスワードはそれぞれ違うものを使うべきでしょう。
たとえばLINEはパスワードロック(起動パスワード)がかけられます
LINEでのやりとりはプライバシー保護から誰にも見せたくないという場合、「パスワードロック」をかけてしまいましょう。
【設定方法】
- 「ホーム」タブを開き、画面上の設定ボタン(歯車アイコン)をタップ
- 「プライバシー管理」
- 「バスコードロック」から4桁のパスコードを設定。
これでLINE起動時には毎回4桁のパスコードを求められます。
さらにiPhoneをお使いの方はTouch IDまたはFace ID(iPhone X以降)をパスコード代わりに使うこともできますので、一段と便利に使えます。
※注意:万一パスワードを忘れるとアプリを再インストールすることになり、トーク履歴が全て失われてしまいます。
なおFacebookには同様の機能はありません。下記のようなアプリロックのアプリを使いましょう。
アプリ起動時のロックをかける専用アプリを使って秘密を守る
起動パスワードの機能がないアプリは「ロック専用アプリ」を使う
上のLINEの例のように起動パスワードがかけられるアプリは一般には少数です。起動パスワード機能がないアプリは「アプリ起動時にロックをかけるロック専用アプリ」でロックをかけましょう。
「アプリ起動時 パスワード」とか「アプリロック」で検索すると、iPhoneでもAndroidでも多数の有料、無料のロック専用アプリがあることがわかります。
ロック専用アプリを使うと、スマホにインストールしている各種アプリに起動時パスワードをかけるだけでなくアプリによって
- パスワード以外に生体認証(指紋、顔)が使える
- 電話やSMSにもロックをかけることができる
- 解除しようとする人がいたら自動的に撮影することで抑止する。
- アプリロック以外に秘密にしたい写真などデータ金庫機能を持つ
といった付加機能がついている物もありますので、ご自分のお好みのアプリを選択することができます。
「ロック専用アプリ」を使う時の注意点
デジタル終活に「ロック専用アプリ」使う場合は「あなたに万一のことがあった後、スマホ自体は開けるようにして継承する」ことを前提としてアプリを選択しなければいけません。
せっかくあなたが隠したい情報をロックしても、解除されては残念です。ご注意いただきたいことは、
- 「ロックアプリを削除するアンインストール防止機能がついているか?」
- 「暗証番号を忘れた時のリマインダ―機能がついている場合、後から解除される心配がないか?」
を必ずご確認ください。
アプリ選択の際は以下のブログ記事をご参考にしてください。
「デジタル遺品やデジタル遺産の継承~デジタル終活」のために「パスワードマネージャー(パスワード管理ツール)などアプリやサービスを使いたいが、いろんなサービスがありすぎで、選択に迷ってしまう」という方のため、「アプリやオンラインサービスを選ぶ[…]
なお起動ロックアップは情報そのものを暗号化したり隔離するものではありませんので、本格的な守秘には使えません。
アプリによっては起動できなくても、スキルのある人がスマホの内部構造を知って上で探すと情報を読み出される可能性もあります。
情報が確実に秘密を守りたい方は「暗号化して保存する」ような「金庫アプリ」をご検討ください。
情報を暗号化する金庫アプリで安全に秘密を守る
秘密を完全に守るためには、情報そのものを暗号化する必要がある。
単に起動をロックするだけでなく、データそのものを安全に確実に保管したい場合は、金庫アプリを使いましょう。
「秘密写真 アプリ」などで検索すると、多数の写真などのデジタルデータを隠す専用アプリがあることがわかります。
中には「普段は時計や電卓のアプリとして使えるが、特定のコードを入れたときだけ、金庫アプリとして機能する」ような「アプリの存在自体を偽装する」アプリもあります。
ほとんどアプリは情報を暗号化し、詳しい人が分析してもパスワードがわからない限り絶対に復元できないようになっています。
金庫アプリはここが最重要ポイントですので、「暗号化されているか?」は必ず確認ください。
重要情報の格納場所としてスマートホンは適当か?
秘密は守れても紛失リスクは消えない
スマホは持ち歩けるという観点から、どうしても紛失のリスクがあります。
以下のブログ記事のように確実に安全対策を施し設定をしておけば、他人がスマホを開くことはできませんし、遠隔操作でデータを全削除することもできます。
情報流出の危険はありませんが、結果的に情報を失うことに変わりはありません。
それを防ぐには、スマホだけに情報を保管なせずに
今やスマホはあなた本人を確認の鍵でもあります。もしもスマホをなくした時、悪用されたり、転売されないように備えるにはどうしたら良いか?先日「世界一受けたい授業」でも取り上げられた最重要ポイントが「スマホの画面とSIMカードの2つのロックの仕方[…]
オンラインデジタル終活支援サービス「Digital Keeper」のおすすめ
確実にデジタル終活を実現する最もおすすめな方法は、セキュアにデジタル終活を実現するオンラインサービスに加入されることです。
当社が展開しているDigital Keeperは2019年よりサービスしているオンラインサービスです。
あなたのお元気な活動を見守り、万一の際は、ご指定の方にあなたのメッセージと共に大切なデジタル終活情報をお届けします。
ぜひご検討下さい。
「デジタル遺品の調査」「パスワードを解除したいとき」は必ず専門業者に相談しましょう!
パスワード解除やデジタル遺品の整理で問題が発生したときには、「二度と中身のデータにアクセスできなくなるかも…。」と不安になると思います。しかし、ネット上には不確かな情報や怪しい業者も目立つので、慎重に業者を選ぶのが大切です。セキュリティに関わる調査は絶対に信頼できるプロに任せたほうが確実です。
そこで、パスワード解除やデジタル遺品などの調査を行っている専門会社に調査を依頼するのがおすすめです。探偵や興信所が行っていることもありますが、スマホやパソコンのログなどの調査は専門分野の業者でなければ詳しく調査をすることが難しいです。
より正確な情報を安全に調べるには、パスワード解除やデジタル遺品調査の専門業者に相談しましょう。
おすすめの調査会社:デジタルデータフォレンジック
デジタルキーパーも貴重な情報を提供いただいている「デジタルデータソリューション株式会社 の《デジタルデータフォレンジック》」は、官公庁、警察・捜査機関からの信頼も厚い、国内随一の高い技術と実績を持つサービスです。
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相談~調査の見積もりまでは無料で対応してくれるので、まずは一度相談してみるとよいのではないでしょうか。
まとめ:
本当に重要な情報はスマホに保管することはお勧めできません
上記のことから、重要情報はスマホではなく、PCやオンラインストレージに格納されることをお勧めします。
特にご検討いただきたいことは、オンラインストレージ(GoogleDrive、Office365のようなクラウドに保存するサービス)に保管することです。
現在の日本のように不意の災害リスクを考慮すると、クラウド上のサービスに保管することが最善です。
そして保管方法やアカウントの情報を、Digital Keeperのようなサービスを使って、万一の際に大切な方に伝えるように準備しておけば万全です。
以下のブログ記事で「安全と秘密を両立させるクラウドサービス」について具体的にご説明していますので併せてご覧ください。
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