デジタルを安全と継承をキープする「デジタルキーパー株式会社」設立のごあいさつ

デジタルキーパー企業イメージイラスト
会社設立のごあいさつ

令和元年の最初の月5月30日にデジタルキーパー株式会社を設立させていただきました。

当社は「デジタルキーピング」という概念、すなわち
・お客様が日常的にデジタルを安全に使用できる環境を整備(Keepキープ)する。
・デジタル資産の安全で確実な保管と後世に継承できる準備(Keepキープ)も実現してデジタル終活も完成させる。
に基づき、正しい情報や便利なツール/サービスをご提供してまいります。

デジタルキーパー会社設立に至った経緯

会社の原点は私自身のデジタル資産についての悩み

私自身が熱心なデジタルユーザーで、デジタルに触れるようになってから約40年間です。
その間に蓄積した膨大なデジタル資産が「安全に使えているんだろうか?」「こんな保管方法で消えてしまったらどうしよう?」「私が急死したらどうなるんだろう?」と、この10年ほどずっと心配して解決策を模索していました。

まず気にかかったのは、銀行や証券に預けている資産など金銭に関係する「デジタル資産」でした。

ご存知の通り銀行口座は持ち主の死後凍結され、相続先の確定など複雑な手続が求められます。しかし昨今では銀行の通帳も廃止され、オンライン手続が中心となっていますので、必要な情報をあらかじめ伝えておかないと、手続は困難を極めることになります。
さらに近年盛んになってきたオンライン取引やデジタル通貨にいたっては、パソコンやスマートホンを詳細に調べてみないと存在すらわかりません。

「エンディングノートに記載しておく」ことは有効な解決策に思えましたが、通常の遺品はともかく「暗証番号、ID/パスワード」といった重要な機密情報を「誰もが目にする可能性がある書面として残す」ことには大きな抵抗を覚えてしまいました。

私たちの生きた証も今やすべてデジタルの中、果たして安全に使われ保管されているのか?

さらにデジタル資産以上に大切な物が、人の生きた証、思い出となるデジタル遺品です。

かつては写真や手紙、フィルム、テープといった実在する媒体に記録された物がそのまま残されることで、思い出もそっくり残されました。

ところが今はどうでしょう。
写真も動画もデジカメ、手紙を書く習慣は完全に過去の物となり、コミュニケーションも完全にデジタルに移ってしまいました。
つまり私たちが生きた証のほとんどすべてが、形のないデジタルの世界に取り込まれたといって過言ではありません。
そして無形のデジタルの世界は、DVDやハードディスクの中、あるいはクラウドサービスに中に点在しています。デジタルを本人の物と認証する大切なアカウントも必ずしも安全とは言えない状況で使われています。

デシタルはアナログの資料と異なり、一度失ってしまったら二度と復元できません
私たちの生きた証さえ、到達する方法や情報を伝えられていなければ、家族といえども触れることができない、永遠に手が届かなくなるリスクがある世界でもあるのです。

しかし私たちを取り巻く現状はデジタルの重要性やリスクにふさわしい対策や準備がされているとはとうてい言えません

デジタルを安全に保管して継承する手法やルールも未整備、デジタル環境も決して安全とは言えない。

デジタルを人々が本格的に使い出してまだ20年ほどです。幸い「1990年代以降のデジタルやネットの急速な発達」と共に過ごしてこられたデジタル1期生の皆さんがまだお元気なので、デジタル継承の問題はまだ表面化していません。

そのため多くのサービスでは「当サービスは一身専属的に帰属します。お客様の本サービスにおけるすべての利用権は、第三者に譲渡、貸与または相続させることはできません」的な無機的な規約が明記され、家族といえども引き継ぐことは認められていないのです。まだ国も無関心で法的にも未整備です。
実はすでに多くの問題が発生しはじめているのですが、オンラインサービスを提供している側もまだ深刻に認識しておらず、日々発生するセキュリティ事故に対応するのが精一杯なのが現状です。

私たちの生きた証であるデジタルの、これが現実の姿です。

少し考えるだけで、デジタル資産やデジタル遺品の継承について、人任せにするのではなく、「自分たちで考え、自分たちで準備しておかなければ、どれだけ悲しい思いをするか、いかに重要な問題なのか」容易におわかりいただけるでしょう。
さらに身の回りのデジタルを冷静に見渡すと、パスワードの管理すら満足にできておらず、日々「不正アクセス」や「不正ログイン」と入った暗いニュースにビクビクしながらデジタルを使っているのが率直な現状でしょう。

起業に至った想い

私自身の課題としてずっと解決してくれるサービスや手法を探し求めてきましたが、未だに見つかりません。そこで「ないのなら、自分が使いたい物を自分で作ろう」と決意し、この度起業いたしました。

既に「デジタル終活」という言葉が生まれ普及団体も発足して熱心に活動されていましたので、当社も加えていただき、「デジタル終活の必要性の普及」のお手伝いをはじめています。
さらにデジタル終活も含めた広い概念として、「デジタルの日常的な使い方や断捨離」「安全なデジタル資産の方法」など、デジタル全般を安全に使い保管・継承する一連の活動を「デジタルキーピング」と名付け「新しいデジタルキービングとデジタル終活を支援するサービス」を作っていきたいと準備しています。

当社はいわゆる「シニア起業」ですが、幸い私にはさまざまなシステム構築やインターネット、セキュリティ技術に携わってきた実績と経験を持っています。
そこにデジタル好きでその価値を体感している私の自身の強い想いを併せて、安全で使いやすいサービスを作り上げていく所存です。

今後ともデジタルキーパーをどうぞよろしくお願いいたします。

 

代表取締役・ファウンダー 冨田 志信

 

 

これからのデジタルキーパーの活動

デジタルキーピングのポータルサイト「実践!デジタルキービング Keep me Alive」の運営

「実践!デジタルキービング」は
「どうしたら安全にスマホやPCが利用できるか?」

 「増え続けるアカウントやデジタル資産の断捨離など、上手な整理法は?」
 「秘密にしたいデータをどうして守ろうか?」
 「私のデジタル資産を確実に家族に伝えるデジタル終活の進め方は?」

と言った疑問に正しくお答えする情報セキュリティのサイトです。
・Twitterやフェスブックでも発信していきます。
・メールマガジンも近日開始します

「デジタル資産の管理とデジタル終活支援サービス~ Digital Keeper~」

2019年9月にスタートした「デジタル資産の確実な継承と安全な管理」をお助けしてデジタル終活に役に立つ新しいオンラインサービスです。

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