なぜこんな迷惑メールが送られてくるのか?原因と対策は?
なぜ犯人は私のメールアドレスを知っていて送ってくるのか?
メールアドレスや氏名などの個人情報は、いろいろな経路から既に流出してしまっていて、防ぐことは困難です。
流出したメールアドレスは、リスト化され、犯罪者の間で流通しています。
犯人はそれを流用してメールを送りつけただけで、あなたのパソコンに侵入したり、個人情報を盗んだのではありません。
犯人達は入手したメールアドレスのリストを元に、片っ端からメールアドレスを貼り付けた同文のメールを送り続け、「数打てば当たる」方式で攻撃をしかけているだけで昔からよくある迷惑メールの一種に過ぎません。
したがってあまり気にすることはありませんし、メールアドレスを変更する必要もありません。
念のため、ご自分のメールアドレスやパスワードが流出していないか調べることができるサービスがあります。
メールアドレスだけでなく、パスワードや電話番号まで流出確認できますので、この際ぜひ調べて見ましょう!
詳しくは下記の当ブログ記事をご覧ください。
これまで無数の企業やサービスから個人情報が流出していますが、「自分の電話番号やメールアドレス、パスワードの流出をチェックできるサービス」の中で、もっとも信頼でき安全な確認サイトが「HIBP~Have I been Pwned(私はやられてい[…]
迷惑メールには決して反応してはいけない。無視して削除する!
今回の迷惑メールには書かれていませんが、セクストーションメールには「問い合わせの連絡先」が記載されたものもあります。
しかし一回でも問い合わせてしまうと、「見込みがある」と、さらにいろいろな攻撃をしかけられてしまいます。
決して反応したり連絡してはいけません。
また、電話すると女性が出てきて、言葉巧みに、写真の交換を持ちかけたて不正なアプリのインストールをすすめる「ボイスフィッシング詐欺」に巻き込まれることもあります。
心当たりのない領収書や請求書メールが届いたので思わず電話をしようとしたことありませんか?それは電話させることを狙った詐欺の可能性があります!公的機関や銀行になりすまし、電話や音声通話とフィッシングを巧みに組み合わせた新たなサイバー詐欺「[…]
この手のメールは(仮に少しは思い当たる節があったとしても!)とにかく相手せず無視することです。
あまりに具体的に個人情報をあげて、しつこく言ってきた場合は「恐喝」になりますので、被害が出る前に通話ややりとりの記録を保管して、警察に届けて相談しましょう。
迷惑メールをブロックするのは不可能です
- メールソフト/アプリのフィルタリング機能を使うなどして、しつこい迷惑メールをブロックできないか?
- メールアドレスを変えれば、迷惑メールは減らないか?
残念ながら不可能です。
メールアドレスは、もっとも流出しやすい個人情報で、どうしても漏れてしまいます。
いったん漏れたメールアドレスは、リスト化され、迷惑メール犯の間で流通しています。
仮に新しいメールアドレスを作っても、来ないのは一時的で、そのうちすぐに届くようになってしまいます。
また内容を組み合わせて、迷惑メール作ること簡単で、迷惑メール犯人達は、各種の迷惑メール作成ツールを使って、日々偽造方法を変えて、手を変え品を変えて新しいタイプの迷惑メールを偽造し続けています。
とうてい個人で対処することは不可能です。
しかし、Googleの「Gmail」、Microsoftの「Microsoftメール」などの大手のメールサービスは、膨大な利用者の受信情報を元に、迷惑メールをいち早く把握して、ユーザーの手元に届かないようにする「迷惑メールフィルタリング機能」を装備しています。
また契約しているプロバイダーも「迷惑メール除去サービス」を提供しているところが多く、携帯電話のメールも、同様の迷惑メール対策サービスを低価格で提供しているところが多いです。
このようなサービスに加入していると、ほとんどの偽造メールは「受信→即・迷惑メールフォルダー行き」となり、危険は大幅に低下します。
それでも完全に迷惑メールを削除することはできず、一部はお手元に届いてしまいます。
現状では、メール送受信の仕組みが大きく変化しない限り、迷惑メールはなくなりません。
そんなものと覚悟して、対処するようにしましょう。
周囲に教えてあげましょう!
こんな幼稚な手口にも関わらず、セキュリティ会社が詐欺メール内で指定されたビットコインの身代金支払い宛先口座を調べたところ、なんと半年で300件以上3000万円近い送金がされていて、大きな被害が実際に発生していることが分かったそうです。
それだけこのような単純な手口に引っかかってしまう方が多いと言うことです。
また今回まではビットコインという一般的には使われない送金方法でしたが、コンビニでも購入できる電子マネーなど、一般的な送金方法に移行し、不慣れな方が被害にあうことも大いに予想されます。
男性なら「誰もが見に覚えがあること」かもしれませんが、ぜひ事実を知って、こんな馬鹿げたメールは相手にせず無視するよう、ぜひ周囲の方に教えてあげてください。
性的な弱みで脅すセクストーションスパムメールにも注意しよう
セクストーションスパムメールとは?
今回紹介した迷惑メールと同様の物に、2018年頃から登場した「お前の性的な弱みを握っているぞ」との脅迫メールを送りつけ金品を要求する迷惑メール~セクストーションスパムメール(Sextortoin Spam Mail)があります。
セクストーション(SEXTORTOIN)とは、「Sex(性)とExtortion(ゆすり)」を併せた造語で、「性的なゆすり、脅し」の意味で、「ポルノ詐欺」「脅迫詐欺」とも言われます。
メールの内容は、日本語で
- お前のパソコンに外部から侵入し乗っ取った。お前のメールアドレスは○○(実在のアドレス)、IPアドレスは○○(実際のアドレス)だ。
- お前のパソコンの内部を調べて、住所、勤務先なども入手済だ。
- お前が卑猥な動画を見ていることも知っていて、パソコンの内蔵カメラを使って、お前の恥ずかしい姿も録画した。
- 身代金を払わなければ会社や身近な人にお前の恥ずかしい動画をばらまいてやる。
- 信じないならもっと証拠を見せてやるから返信しろ
などさまざまな脅し文句で、身代金と返信を要求してきます。
パソコンを乗っ取っている証拠として、接続元のIPアドレスや、メールアドレス、名前まで書かれている場合があります。
しかし、それらは流出しているか、簡単に調べられる公開情報に過ぎません。
IT弱者が被害にあうケースが増えている。
ネットの世界はアダルト系のコンテンツがあふれているため、アダルト系サイトを見た経験はどなたにもあるはずです。
そのような人の「人に知られたくない恥ずかしい行動」や、「性的な嗜好」、「誘惑」などの「心の隙につけ込む性的な詐欺行為」は以前よりありました。
しかし近年、メールだけでなく、SNSや音声通話まで使って、手口が洗練・進化して広まっています。
- 世慣れていないまじめな方
- ITに不慣れな年配者や初心者
が、脅迫を真に受けて、餌食になるケースが多いです。
セクストーション(SEXTORTOIN)詐欺には、実にいろいろなパターンがありますが、下記の当社ブログで詳しくご説明していますので、ぜひご覧ください。
「人の弱みにつけ込む」詐欺が、オンラインでも多発しています。特に「こんにちは」からはじまって「貴方のデバイスにハッカーがアクセスしています」あなたのオペレーティングシステムにアクセスしました」「恥ずかしい写真をばらまくぞ」などハッキ[…]
スマホ画面に突然出てくる同様の警告に対しては?
スマホにも不正な広告や不要なアプリをインストールさせようとして「ハッキングした」「ウイルスに感染した」などの詐欺警告を出す手口が広がっています。
真に受けて連絡すると、高額で不要なサービスの契約に誘導されます。
高齢者が送金直前に、コンビニや銀行のスタッフの機転により、被害を防いだ例が、毎日のように報道されています。
この場合の原因や対策は、迷惑メールとは異なりますので、詳しくは下記記事をご覧ください。
「ご使用のiPhoneはハッカーに追跡/監視されています/ハッキングされている可能性があります」「過去24時間以内に未知のソースによる攻撃を○回受けており、早急な対策が必要です」などの偽物の警告を出す不正広告詐欺が多発しています。不安に[…]
iPhoneの画面に「ウイルスに感染しています」「○件のウイルスが検出されました」「お使いのiphoneが(13)個のウイルスにより深刻なダメージを受けています」「システムは破損しています」などの警告が出ることがあります。これらは広告収入目[…]
「ご使用のiPhoneはハッカーに追跡/監視されています/ハッキングされている可能性があります」「過去24時間以内に未知のソースによる攻撃を○回受けており、早急な対策が必要です」などの偽物の警告を出す不正広告詐欺が多発しています。不安に[…]
まとめ:
周囲の方に、「ビットコインを要求するメールはただの迷惑メールだ」と教えてあげましょう
以上ご説明した通り、事実を知っていれば被害にあうことはありませんが、高齢者や初心者などIT弱者の方が被害にあってしまいます。
知っていれば笑い飛ばすような詐欺も、知らない真面目な人ほど、不安に駆られて心理的負担を感じ、あわてて「連絡」したり「送金」してしまう危険があります。
ぜひご家族や周囲の方とも
「ネットで脅されても、警告されても、詐欺が多いので真に受けてはいけない」
「問い合わせる前に、詳しい人に確認して!」
など教えてあげましょう。
「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?
ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!
当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。
しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。
「本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。
しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。
より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。
おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック
デジタルキーパーも貴重な情報を提供いただいている「デジタルデータソリューション株式会社 の《デジタルデータフォレンジック》」は、官公庁、警察・捜査機関からの信頼も厚い、国内随一の高い技術と実績を持つサービスです。
累計の相談件数は1万4,000件以上。国内売上11年連続No.1のデータ復旧技術を利用して、デジタル遺品の調査・データ抽出を受け付けています。
相談~調査の見積もりまでは無料で対応してくれるので、まずは一度相談してみるとよいのではないでしょうか。
「※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。」
TwitterやFacebook、LINEのようなSNSで起きてしまう「SNSアカウントのなりすまし」。本人になりすまして、不正メッセージや「ここであなたを見ました」「このビデオいつでしたか」「私が見つけたものを見て」「あなただと思いま[…]
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