原因は、メモリーにデータを記録する仕組みにあり、AndroidもiPhone(iOS)もパソコンも同じです。
スマホの写真やデータを「復元できないように完全に削除する方法」を機種別にご説明します。
スマホのデータを削除しても、見かけが消えるだけで完全削除はできない!?
PCでもスマホでも削除しただけではデータそのものは消えない。
削除しても復元できてしまう理由
これまで記事でPCやスマホに保存されている「他人には決して見せたくない写真やデータはさっぱりと断捨離してしまおう」とおすすめしました。
しかしPCやスマホで削除・消去しただけでは、データ保存の仕組みの制約により完全に削除はできず、「データ復元アプリを使う」などの方法で簡単に復元されてしまう危険性があるのです。
その理由は下記の図のように、
- 写真やデータはバラバラに分解されて保存されている。保存場所は「管理情報」に記録され保存されている。
- 削除すると、「管理情報」だけは消されるが、写真やデータの元は残ったまま
- 残ったデータは、別のデータが上書きされるまで残り続けるので、調べれば復元できる。
になります。
なぜこんな不便なことになっているの?
その理由は、、、
- データには大きいものも小さいものもある。もっとも効率的に保管するには、データを小さく区切って、保管場所の空いている所に保存した方が無駄がない
- もしも削除のたびに全てのデータを削除すると、処理に時間がかかり待ち時間が長くなる
からです。
このような保管と削除の方式は、スマホだけでなく、ほとんど全ての保管方法でも同様です。
データを削除する時のイメージ図
以下の図のように、通常の削除では、はさみで表されている「管理領域(=どこに何を保存しているの記録)」が削除されるだけで、データそのものは残ってしまいます。
誰にだって他人に見せたくないデータや写真はあります。いわば「私の黒歴史」とも言える恥ずかしいデータをどうすべきか?間違ってデジタル遺品として継承されては大変ですから、削除はデジタル終活の重要なテーマです。不要なデータはまずは断捨離してさ[…]
したがって「スマホを捨てたり、売ったりした際に、きちんと消去しないと、恥ずかしい写真やデジタルデータが復元されてしまう」ことになるのです。
買ったときの設定で暗号化されていない、あるいはご自身で暗号化しなかった比較的古い(2016年頃以前)Androidスマホを他に譲るときは
- まず暗号化するか、完全削除してから「初期化する」
事が必要です。
それではどうしたら完全にデータや写真を削除することができるか?
今回は「スマホからデータや写真を完全削除する方法」をご紹介します。
スマホのデータを完全削除のためには、「新しいデータで上書きして見えなくする」必要がある。
上に書いたとおり、PCやスマホのデータを合理的に保管する仕組みのため、いったん記録されたデータは削除できません。
しかも、削除には時間がかかるため、実際の作業としては「新しいデータで上書して、結果として古いデータを読めなくする」方法がとられています。
この方法はスマホでも、スマホに入っているメモリーカードでも、およそ「記憶媒体はすべて同じ」です。
また手作業ではできませんので、「消したいデータの上に、無意味なデータを上書きして、元のデータを読めなくする」ソフトやアプリを使うのが最も便利な方法となります。
ところで、削除と言っても、スマホを売る時のように
- 「スマホ全体を完全に削除したい時」と
- 「一部のデータだけ完全に削除したい時」
はやり方が異なります。
またiPhone(iOS)とAndroidでも少し違いがありますので、以下順を追ってやさしくご説明します。
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