「Amazonアカウントは不審な操作によりロックされており登録済みのデビットカードおよびクレジットカードが危険にさらされている可能性があります~」の警告は新手のサポート詐欺!

「Amazonアカウントは不審な操作によりロックされており登録済みのデビットカードおよびクレジットカードが危険にさらされている可能性があります~」の警告は新手のサポート詐欺!
現在Amazonの広告機能を悪用したサポート詐欺広告が頻出しています。Amazonを開くとするといきなり「Amazonアカウントは不審な操作によりロックされており、登録済みのデビットカードおよびクレジットカードが危険にさらされている可能性があります。Amazonカスタマーサービスまでお電話ください」と表示され、03-からはじまる電話番号が表示されることがあります。これはサポート詐欺のおとり広告で電話させようとする偽警告です。
サポート詐欺の手口と対処方法についてご説明します。

突然出てきた警告はおとり広告で偽物。サポート詐欺です!

Amazon上の偽の警告で電話させようとするサポート詐欺が出現中

サポート詐欺とは、インターネット広告の技術を悪用して、パソコンでネットを見ているときに、ブラウザ(Chrome、edgeなど)の画面に「トロイの木馬」「ウイルス感染」「システムの異常」「管理者ログイン」などの偽警告を画面いっぱいに表示させてパソコン操作を不能にして、画面に表示された「Amazonカスタマーサービス」「マイクロソフトサポート」「Windowsヘルプライン」などの電話番号に電話させて、無意味なサポートサービスを売りつけて代金をだまし取る海外発の特殊詐欺です。
対策が進みMicrosoftをかたる広告は減少してきましたが、新手の手口としてAmazonを語る新規の偽警告が出てきました。

Amazonに出でくる偽警告

従来からの偽警告では、以下のようにWindowsの設定画面を模した偽画面を表示させていました。どこをクリックしても画面を閉じることはできず、アナウンスも止まりません。そこで驚いた方が電話すると、詐欺にあってしまいます。

Amazonの偽警告も同様で、あわてたユーザーに電話させることを狙っています。電話をすると海外の詐欺師が言葉巧みに金銭詐欺に誘導しようとします。

突然出てきた「管理者ログイン」「スキャンが完了していません」等の警告はおとり広告で偽物。サポート詐欺です!

 

対処方法は無視すること。電話さえしなければ全く無害なただの広告に過ぎない

サポート詐欺の電話番号は(0101)-~や(050)からはじまる無料電話でしたが、転送などの仕組みを使って03-~の電話番号が表示される例も増えてきました。電話番号が国内だからと安心するのは間違っています。

しかし偽警告の実態はただの広告ですので、パソコンやスマホには何の影響もありません。ブラウザーを閉じてしまえば、何の影響も残りません。
電話をして相手の話を信じてだまされて送金などしてしまって初めて被害につながります。

くれぐれも「パソコンの情報を抜かれたのではないか」とか「ウイルスに感染したのではないか」など考えすぎないで下さい。

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正常なパソコンに偽警告を出して電話させ、言葉巧みに金銭をだまし取るサポート詐欺の被害が続いています。ところが表示される偽警告への電話番号は050から(0101)からの番号に置き換わっています。この番号は実は海外への電話で高額の電話代もかかっ[…]

 

大きな被害を発生させているサポート詐欺

サポート詐欺はユーザーをだまして不要なサービスの契約のためとしてサポート代金をだまし取ります。
電話で説明されることは全て虚偽です。

「サポート詐欺」または「テクニカルサポート(テクサポ)詐欺」「マイクロソフト詐欺」はオレオレ詐欺などと同様の特殊詐欺の一種です。

海外からの犯行のため、今のところ有効な解決策がなく、IPA、警察、マイクロソフトからも注意喚起が出でいます。

IPA:偽のセキュリティ警告に表示された番号に電話をかけないで!~ パソコンにおける最近の手口と対策を解説~

警視庁:「ウイルス感染の警告とサポートへの電話番号が表示された

マイクロソフト:「テクニカル サポート詐欺から身を守る」

以下の特徴がひとつでもあればサポート詐欺、偽警告です!あなたのパソコンには危険はありません。

あわてず正しく対処して下さい

サポート詐欺の6つのポイント!

  1. ポップアップ画面で次々と新しい警告が開き、表示され続ける。閉じるボタン(×)をクリックしても消えない。
  2. けたたましい警告音や「トロイの木馬~」などの危険をあおるアナウンス音声が流れる。
  3. 「検索中○○%」「スキャン中」と称したグラフ状のスキャン画面やカウントダウン、また「管理者ログイン」など正規のエラー画面と誤認させる様な偽表示。
  4. 「○○分以内に」「画面を閉じると自己責任」「この画面を閉じないでください」などの脅迫めいた強い表現。
  5. 画面に問い合せ先のテクニカルサポート、マイクロソフトサービスセンターなどの電話番号やチャットの宛先が書かれている。

サポート詐欺がお金をだまし取る手口

サポート詐欺の流れ

突然の警告に驚いてサポート詐欺に電話すると、以下のような流れて詐欺にあってしまいます。

  1. 日本語ができる外国人が電話に出て、パソコンのキー操作を指示する。
  2. 指示にしたってキー入力すると遠隔操作のソフトを入れられてしまうこともある。
  3. パソコンを遠隔操作で設定を変更して危険だと脅し、直すために3万から5万程度のサポート代金の支払いを要求する。
  4. コンビニで数万円のGoogleやAppleの電子マネーを買ってこさせる。
  5. 電子マネーのコードを伝えると「お前の発音が悪くて入力ミスして無効なった。後で返金する」などと何回も繰り返しカード買ってこさせる。
  6. 「オンラインバンクから不正送金された」「Amazonのギフトカードを勝手に購入された」等の被害もある。
  7. 後日さらに「重ねて異常が検知された」などと電話してくることもある。

 

新たな悪質な手法「ネット銀行口座から不正送金させる」

報道では以下のような悪質な手口が確認されています。

男性が電話をかけると海外のソフトウェア事業者の社員を名乗る男に「ネットバンキングにもセキュリティをかけないといけない」などと言われたため男性はネットバンキングのログインIDや送金に必要なワンタイムパスワードを教えました。 その後、男性が口座を確認したところ合計4回にわたって覚えのない送金履歴があり、現金あわせて1950万円がだましとられていたということです。 警察はパソコンに「ウイルスに感染した」などの表示が出たら詐欺を疑うよう呼びかけています。
■引用元:ヤフーニュース“サポート詐欺”男性が約2千万円被害 広島

  1. ネット銀行サイトは本人だけが知るパスワードがないとログインできないため、遠隔操作中「あなたのパソコンが汚染されていてインターネット銀行にも被害が及んでいるから調査させてほしい」などと言って、被害者自身にネット銀行のサイトを開かせる。
  2. 遠隔操作して異常がないか調べる振りをして銀行の残高を確認する。
  3. 十分な残高があると確認すると、サポート代金を送金するように求める。残高から少なければ、従来と同様コンビニでギフトカードを買わせる。
  4. または「あなたの口座が危険だから一時的に資金を避難させよう」等と言って、指定して口座に送金させようとする。
  5. 送金は被害者自身しかできないため、金額を入力して送金する隙に、遠隔操作で「0」を付け加えるなどして、高額の不正送金をさせる。

 

遠隔操作だけでは送金でできなため、被害者自身に操作させ、遠隔操作によって送金額を操作したり不正な送金をさせるという極めて悪質な手口です。

郡山信用金庫

郡山信用金庫のサポート詐欺にご注意ください!です…

肥後銀行の重要なお知らせ 「インターネットバンキングを利用したサポート詐欺」にご注意くださいのページです。店舗ATMの検…

さらに報道によるとサポート詐欺犯に「口座が危険なので安全な口座に資金を移すように」言われて、指示された口座に振り込んでしまい、4400万円もだまし取れれた事例も報告されています。

 

サポート詐欺から被害を防ぐには

「個人がウイルス感染で被害を受けることはない」と認識する。

Windows7の頃まではウイルスやマルウェア感染による被害が多発していました。しかし今使われているWindows10以降のOSではセキュリティが大幅に強化され、個人が何をしてもウイルスなど感染する可能性はありません。実際被害例もほとんど報告されていないのです。

ところがユーザーが「ウイルスに感染して被害を受けるのではないか」という誤解を信じているため、サポート詐欺の様な犯罪が成立してしまいます。

警告が出たらまず、「私がウイルス感染なんてあるはずがない」と疑うようにして下さい。

 

偽警告にはウイルス対策ソフトは効果なし

サポート詐欺の偽警告は実態は広告に過ぎません。したがってウイルス対策ソフトなどは全く効果はなく、ユーザーがだまされないように気をつけるしか方法はありません。

遠隔操作はいかなる場合もさせない

そもそも遠隔操作は絶対に確実な相手以外は許可すべきではありません。
サポート詐欺だけでなく、副業詐欺などでも遠隔操作を悪用して、勝手にサラ金から出金させて不正送金させた例もあります。
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リモートアクセス(遠隔操作)を許可しては危ない

遠隔操作中は絶対に画面から目を離さない

どうしても遠隔操作を許す場合、遠隔操作で相手がやっている操作はすべて画面上で確認できます。
不正な相手はさまざまなことを言ってあなたの注意をそらそうとしますが、常に顔面を見て怪しい操作をしないか確認してください。

遠隔操作を中断するには強制電源遮断で!

遠隔操作中もしも相手が不審な操作をしていることに気がついたら、有無を言わさずパソコンを強制終了させましょう。
パソコンの強制終了方法=電源ボタンの長押し
※※電源ボタンをただ押しただけではスリープ状態といって現在進行中の作業をそのまま保存して終了することになり、サイト起動した際に遠隔操作される危険があります。かならず 「電源ボタン長押し」 です。

その他サポート詐欺の注意点や対処方法は?

サポート詐欺の被害は金銭被害だけです。電話をしただけや、遠隔操作されただけでパソコン内のパスワードやクレジットカードを読み取って盗むことはできず、被害例もありません。
「情報をとられた」「パソコンにウイルスを入れられた」等の二次被害は報告されていないため、金銭被害以外の危険はありません。しかし電話をして相手の言うとおりに操作してしまった場合は、パソコンに遠隔操作ソフトを入れられてパソコンの設定などを変えられている可能性もあるため、対処は必要です。
サポート詐欺の詳細や電話してしまったパソコンの対応方法については以下の当ブログ内記事で詳しくご説明しています。
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サポート詐欺にあった時4つの正しい対応

まとめ:
今のパソコンは安全で感染など滅多に無い。突然の警告に惑わされないことが大切。

サポート詐欺は、何の異常もないパソコンに偽広告を出して金銭詐欺に誘い込む卑劣な詐欺犯罪です。
このような被害にあわないためには「今のパソコンやスマホはセキュリティが強化されていて、個人が普通にパソコンを使っていてウイルスなどに感染することは滅多に無い」という事実を認識することです。
今では個人がサイバー犯罪で被害にあうことはほとんどなく、被害はサポート詐欺の様に「ユーザーがだまされる」ことから発生しています。
突然の警告などは相手にせず、安心してパソコンやスマホをお使いください。

 

「私のスマホやパソコンがハッキング、感染しているかも、、」本当にハッキングされているか確実に調べる方法は?

ネット上のデマや悪質業者の広告を信じてはいけない!

当ブログでご説明しているとおり、スマホやパソコンに突然現れる「ハッキングやウイルスの警告」は広告目的の詐欺警告がほとんどです。

しかし、まれとは言え、時には「不正なアプリをインストールされた」「アカウントを乗っ取られた」などが原因で本当にハッキングされることもあります。

本当にハッキングされているかも、、」とどうしても心配なときは、ハッキングやウイルス感染などの調査を行っている専門会社に調査を依頼しましょう。

しかし、ネットで調べると、ハッキング調査を探偵や興信所が行っているところが見つかりますが、パソコンやスマホのセキュリティが強化されている現在、ログ解析などのハッキング調査は高度な技術と実績を持つ専門家しかできません。

より正確な情報を安全に調べるには、ハッキング調査の専門業者に相談しましょう。

おすすめのハッキング調査会社:デジタルデータフォレンジック

デジタルキーパーも貴重な情報を提供いただいている「デジタルデータソリューション株式会社 の《デジタルデータフォレンジック》」は、官公庁、警察・捜査機関からの信頼も厚い、国内随一の高い技術と実績を持つサービスです。

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