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EMOTETに感染しない唯一の方法は?知っておきたい感染の仕組みと対策

偽造されたメールの添付ファイルから感染するマルウェアEMOTETが猛威を振るっています。
EMOTETに感染すると情報漏えい以外にも多くの脅威にさらされてしまいますが、その特徴や感染の手口を知っていれば、十分に対処することができます。
EMOTETの特徴から感染方法、そして絶対感染しないための唯一の方法などをできるだけやさしくご説明します。
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急激に拡大するEMOTETの脅威

EMOTETは企業狙いから無差別攻撃に!

エモテット(EMOTET)は、2014年頃より活動している歴史の古いマルウェアです。

「活発な活動」と「影を潜める」時期を繰り返しながら、進化していましたが、新型コロナの混乱に乗じて7月頃から増えはじめ、8月下旬から9月に入って全世界で爆発的に増加しています。

かつては企業ユーザーをターゲットにする「標的型攻撃」で使われることが多かったのですが、今は一般向けに「もっともらしい内容のメールに添付された添付ファイル」でばら撒かれるようになり、非常に危険なため、世界中で注意喚起が発表されています。

EMOTETとは?

どんなコンピューターウイルスか?

感染しても自らは行動せず、痕跡を隠して潜む

EMOTETは、メールの添付ファイルでユーザーの手元に届きます。

添付ファイルはマイクロソフトのExcelやWordのファイルで送られてきますが、近年圧縮されたパスワード付ZIPファイルが添付されたものも増えてきました。

しかし感染しても、EMOTET自体は何もしません。

高度な技術を用いて身を隠し、敵国に潜入したスパイのように、パソコンの中に潜みます。

また通常のウイルスのような独自の活動はせずに、外部の犯人と目立たぬように交信を行い、指示にしたがって、不正プログラムをダウンロードしたり、不正な動作をします。

感染後密かに活動するEMOTETの動作と被害

  1. 感染しても自らの存在がばれないように、痕跡を隠す。
  2. 密かに外部の犯人(C&Cサーバ)と交信し、感染したパソコンの概要(コンピユーター名、どんなソフトが動いているか?など)を伝える。
  3. 感染パソコンの概要を知った外部の犯人が攻撃方法を決め、EMOTETに不正なプログラムを送り、攻撃命令を出す。
  4. EMOTETは不正なプログラムを受け取り、「メールアドレスやパスワードなど個人情報の盗取」「不正なメール送信」「他のパソコンへの感染拡大」「ランサムウェア感染」などの犯人が指示した不正行為を密かに実行する。
  5. 犯罪者がEMOTET経由で実現した不正侵入を、他の犯罪者に貸し出すAaaS (Access-as-a-Service)という動きもある。

このような動作により、EMOTETはいったん感染するとなかなか発見されずに、長期間にわたっていろいろな不正を働くのです。

EMOTETに感染しないため、ひとつだけ覚えていただきたいこと

「セキュリティ警告」を決して見逃さない!

EMOTETに感染しないためには、以下の「たったひとつのこと」だけを覚えてください。

★添付ファイルを開いた際に出てくる、下記の「セキュリティ警告」と

「コンテンツの有効化」を決して見逃さない!!★

EMOTETに感染しないための見逃してはならないセキュリティ警告

EMOTETはユーザーが「コンテンツの有効化」をクリックしない限り感染しない

EMOTETは添付ファイルを開いただけでは感染しません。

実はEMOTETの感染源となるメールには「EMOTETはまだ入っていない」のです

EMOTETは、以下の3つの段階を経てようやく感染します。

  1. メールに添付されているWord、Excelなど、マイクロソフトのOffice製品のデータファイルを開かせる。
  2. ユーザー自身に「コンテンツの有効化」ボタンを押させて、ファイルに仕込まれたマクロを動かす。
  3. マクロが外部よりEMOTET本体をダウンロードしてはじめて感染する。

つまり

ユーザーが上記の黄色い帯の右端にある「コンテンツの有効化」ボタンを押してマクロを動かさなければEMOTETは感染しません。

以下、WordとExcelのファイルを開いた画面例でご説明します。

【Wordファイルの「コンテンツの有効化」】

EMOTETに感染しないための見逃してはならないWordのセキュリティ警告

【Excelファイルの「コンテンツの有効化」】

EMOTETに感染しないための見逃してはならないExcelのセキュリティ警告

上のような警告が出た際に、「これは危ない!」と「コンテンツの有効化をクリック」さえしなければ、EMOTETの感染は防げます。


後は不正なメールとダウンロードした添付ファイルを完全に削除してしまえば安心です。

 

マクロって何?

マクロとは、ソフトの動作を自動化する簡単なブログラムのことで、WordやExcelに標準搭載されており、少し詳しい方は普通に活用する便利な機能です。

例えばExcelの表で作業する時、いつも同じ「検索」や「並び替え」といった操作を繰り返す時、これをマクロを使ってExcelに動作を指示すれば、Excelはワンタッチで、自動的に作業を繰り返してくれます。

EMOTETはこのマクロ機能を悪用し、外部化からEMOTETの本体をダウンロードさせて、パソコンに感染させてしまうのです。

なぜEMOTETはマクロを悪用するのか?

昔は添付ファイルを開いた途端に感染したり、画面を見ただけで感染するようなコンピューターウイルスがありました。

しかし、今のパソコンやOSでは、セキュリティがかなり強化され、不正プログラムが侵入しようとすると、すぐに発見されて防御されるようになっています。

そこで、無害なExcelやWordのマクロを使って、「ユーザーをもっともらしいメールでだまして、添付ファイルのマクロを使う許可をもらって、ダウンロードさせる」という、いわば原始的な方法で、最新のコンピューターの防御策を突破しているのです。

2014年頃に登場した古いEMOTETがずっと悪用され続けているのは、これが理由です。

EMOTETに感染しないための対策

EMOTETの弱点を知って感染防止対策をしよう

EMOTETは感染したらやっかいなウイルスですが、感染方法は原始的なため、特徴を逆手にとった有効な対応策が可能です。

「パソコンなど機器やソフトウェア」と「使用するユーザーの心がけ」の2つの対策があります。

機器やソフトウェアによる対策

1.オフィス製品のマクロの自動実行はオフになっているか?

上に書いたとおり、EMOTETはWordやExcelのマクロを悪用して感染します。

マクロの危険性はMicrosoftも分かっていますので、WordやExcelでは初期設定は「マクロは無効」になっていて、マクロの使用が必要で求められた時には、な時だけ、ユーザーに「警告」を出すよう設定されています。

EMOTETに感染しないための見逃してはならないセキュリティ警告

しかしオフィスなどでマクロを多用する方が「いちいちと警告が出るのは面倒だ」とこの機能を解除している場合がありますので、念のため「無効になっているか?」確認しましょう。

WordやExcelの「ファイル」-「オプション」-「トラストセンター(またはセキュリティーセンター)」で簡単に確認できます。

【Wordの設定例(バージョンによって異なります)】

EMOTETに感染しないため、Office製品のセキュリティ設定の確認方法

EMOTETに感染しないため、Office製品のセキュリティ設定の確認方法

信頼できるセキュリティ対策ソフトを入れる

使用できる大手のセキュリティー製品をいれましょう。

これらの製品は、「添付ファイル付きのメールが届く時」あるいは「マクロを実行してEMOTETがダウンロードされる際」に警告して感染を防いでくれる可能性があります。

しかし、EMOTETのようなマルウェアは常に進化して変化しているため、セキュリティソフトの予防は万全とは言えません。

Windows10をお使いの方はMicrosoftDefenderという対策ソフトが標準で含まれていますし、企業では高価なセキュリティ対策ソフトを導入しています。

それでもEMOTETは防げないことがしばしばあることが現実です。

またこの頃増えてきた「パスワード付ZIPで圧縮された添付ファイル」の場合、セキュリティソフトの検査ができないため、素通りされてしまいます。

「セキュリティソフトを入れて入るから安心」とは決して思わないでください。

Windows UpdateなどOS、アプリのアップデートは常に実行する。

EMOTETに限らず、コンピューターウイルスやマルウェアは、OSやアプリの欠陥・弱点(脆弱性)につけ込んで感染したり被害を生み出します。

それを防ぐために、メーカーが提供するアップデートはできるだけ早く対応することが、セキュリティの基本です。

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OSアップデートのお薦め

使用するユーザーの心がけ

メールの本文や送信者だけで安全性を判断しない

Emotetを使った攻撃の特徴は「添付ファイルを開かせるため、差出人や件名など本物のメールと区別がつかない、よくできた偽装メールを使う」事にあります。

実在する発信者からのメールや、請求書とか見積書といった、それらしいメールを用意し、重要な添付ファイルだと偽装しています。

尊信元のメールアドレスを偽装することは簡単です。
以前この方法により、大手旅行会社や航空会社が被害にあいましたが、今では個人宛に攻撃が始まりました。

9月になってセキュリティ会社のトレンドマイクロからの実物のメールを流用した、個人宛の攻撃も確認されています。

トレンドマイクロ社からのアンケートメールを装うEMOTETの文面
■画像引用元:トレンドマイクロ社セキュリティブログ

メールの本文は全く信用できない

上記のように、本物のメールの文面を流用した精巧なEMOTETメールが多数確認されています。

以下のような文面が確認されています。

請求書、ボーナス支給、配送情報、新型コロナ対策、次の会議の議題、会議の招待、仕事の依頼、請求書発行・送付依頼、入金通知

もっともらしい名目で添付ファイルが送られてきても、完全に信用できるもの以外は、安易に添付ファイルを開いてはいけません。

「メールへの返信ではない、電話などの別の手段」で発信元に真偽を問い合わせる」などしてから対処しましょう。

添付ファイルを開いて、コンテンツの有効化はクリックしない

何度もご説明したとおり、メールの添付ファイルを開いた際に、以下の警告が出た場合は、絶対確実な場合以外は、決して「コンテンツの有効化」をクリックしてはいけません。

EMOTETに感染しないための見逃してはならないセキュリティ警告

万一EMOTETの感染が心配な時は?

EMOTET専用の感染チェックツールを使おう

EMOTETは一般のセキュリティ対策ソフトも対応していますので、信頼できるセキュリティーソフトを必ず入れましょう。

また「ひょっとして感染したかもしれない」と言うとき、頼りになるEMOTET感染チェックツールが発表されました。

作成したのは日本のセキュリティ対策を主導している機関の1つである「一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター」様です。

ダウンロードして実行するだけで、即座にエモテットの感染の可能性をチェックしてくれます。

■Windows OS用感染確認ツール EmoCheck

【使い方】
上のサイトの画面の中程から、ご自身のWindowsの環境に併せて、

●64Bit版のWindowsを利用の方・・・emocheck_v1.0_x64.exe
●64Bit版のWindowsを利用の方・・・emocheck_v1.0_x86.exe

をダウンロードして、実行するだけです。

万一感染していた時は「Emotetのプロセスが見つかりました」と表示されますので、画面表示にしたがって駆除しましょう。

詳細はJPCERTの「マルウエアEmotetへの対応FAQ」も参考になります。

 

お薦めのセキュリティソフト

セキュリティソフトはコンピューターウイルスやマルウェアの侵入を防御してくれるだけでなく、

  • フィッシングメールに惑わされてフィッシングサイトのURLをクリックした際に警告する。
  • 重要な個人情報の流出や不正送金を食い止める。

といった大切な働きであなたのパソコンやスマホを守ってくれます。

いろいろなセキュリティソフトがありますが、選択に当たっては、下記のように老舗で世界各国で使用されてユーザー数の多いものをお薦めします。

セキュリティソフトはパッケージ版よりダウンロード販売の方が価格も安く、ご自宅の環境に併せて選択できるため便利です。

またご本人のパソコンだけでなく、ご家族のスマートフォン、タブレットもすべてカバーできる製品は、トータルの家中の機器をもれなく一括してセキュリティ管理できるため、特におすすめです。

下記のリンクから、お使いの環境(1台~10台)や使用期間(1年~3年)にあったものをお選び下さい。

 

 

まとめ:
EMOTETは脅威だが、感染は容易に防げる

EMOTETは進化した強力なマルウェアですが、感染方法は「人の隙につけ込んだソーシャルエンジニアリング的」な方法ですので、各自が注意することで、容易に感染を防ぐことができます。

添付ファイルを慎重に扱うべき事は、EMOTETに限らず、現在では当然のルールであり、慣れるしかありません。

どうしてもマクロが含まれたメールを送る時は、別途内容について打ち合わせるなど、配慮して感染拡大を防ぎましょう。

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  • フィッシングメールに惑わされてフィッシングサイトのURLをクリックした際に警告する。
  • 重要な個人情報の流出や不正送金を食い止める。

といった大切な働きであなたのパソコンやスマホを守ってくれます。

いろいろなセキュリティソフトがありますが、選択に当たっては、下記のように老舗で世界各国で使用されてユーザー数の多いものをお薦めします。

セキュリティソフトはパッケージ版よりダウンロード販売の方が価格も安く、ご自宅の環境に併せて選択できるため便利です。

またご本人のパソコンだけでなく、ご家族のスマートフォン、タブレットもすべてカバーできる製品は、トータルの家中の機器をもれなく一括してセキュリティ管理できるため、特におすすめです。

下記のリンクから、お使いの環境(1台~10台)や使用期間(1年~3年)にあったものをお選び下さい。

 

 

 

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