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スマホからデータを取り出すのは不可能?~「スマホのデジタル終活が必要な理由」

もしもスマホがデジタル遺品として残されたとき、パスワードを知らない家族がデータを見ることができるのでしょうか?「デジタル遺品整理」「データ復旧」業者に駆け込む家族が多いのはどうしてか?
デジタルデータ復旧の専門家の見解と最新事情を元に「今のスマホは必ずデジタル終活が必要」な理由をご説明します。

大切なスマホをデジタル終活しようとする女性

目次

よく見る「スマホやPCからデータを取り出します」的な広告は本当か?

私の個人的なデータ取り出しの経験からの疑問

以前から気になっていたことですが、Googleで「デジタル終活」とか「デジタル遺品」「遺品スマホ」「データ復旧」を検索してみると、結果の上位に
「PCやスマホのパスワードを解除したりデータを見つけ出して中の情報を救い出します」
と広告している業者さんが多数存在しています。

私も40年近くPCを趣味にし、IT業界で働いていますので、知識はあります。また「データ復旧ソフト」やデータを救い出す情報も世の中にはたくさんあります。
私自身それらを参考に、PCで故障のため読めなくなったハードディスクドライブを取り外し、他のパソコンにつないでデータを吸い出したこともありますし、破損したデータを復旧したり、家族や友人のデータ救出も何度も手伝いました。仕事でもセキュリティーの実態はよく知っています。

しかしそれだけに

「セキュリティーが厳しくなった現在、PCやスマホのシステム内に侵入し解析して情報を取り出すなんて事ができるのかな」
「スマホを分解してメモリーチップなどの部品を取りだしデータを吸い取るなんて、相当な専門知識や高度な設備がないと無理だろう」
「数万円といった安いコストで??そんな簡単にできたら、かえってまずいだろう!」


とずっと疑問に思っていました。

推測できるような簡単なパスワードを使っていたのなら、可能だろう。でもそれでは?

私たちの日常では、残念ながら簡単なパスワードを使ってしまうことはごく普通です。
多いのは「自分や家族の誕生日」「社員/学生のID番号」「電話番号」などでしょう。家族だったら推測可能な情報だし、もしも当たれば難なくデータを救い出すことはできます。

それどころか、もっと簡単な「1234」「0101」といった安易なパスワードすら使う人も後を絶ちません。

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しかし近年では一見シンプルなパスワードでも「防御策」が講じられていて、不用意に何度も入力ミスをするとロックされてしまいます。iPhoneだとデータを削除するモードもありますね。

例えばドコモで確認によく使われる「数字4桁ネットワーク暗証番号」には以下のような防護策があります。これでは適当な番号を次々に試してみるわけにもいきません。

誤った入力を一定回数続けると、ロックされます。複数のサービスにまたがって複数回誤入力を続けた場合にも、ネットワーク暗証番号がロックされることがあります。

ロックは翌日午前0時以降、順次解除されます。
解除されない場合は、本人確認証(運転免許証など)をお持ちの上、ドコモショップへご来店ください。再登録の手続きを行います。

■ 引用 https://www.nttdocomo.co.jp/support/trouble/password/network/#anc-01

まさかとは思いますが、「調査」と称して個人情報を聴きだし、パスワードを推測して解読を試みるような悪徳業者もいるようです。

PCでも最新のWindows10ではデータの抜き出しは難しくなってきている

PCのデータを抜き出すことは、Windows 7ぐらいまでなら比較的簡単でした。
しかし今のwindows 10では、厳重なセキュリティー対策がなされていて、マイクロソフトが推奨しているパスワードなどのセキュリティー設定をきちんと施しておけば、データを取り出すことはできません

さらにWindows 10はいろいろなバージョンがありますが、上位バージョンWindows 10 Pro/Enterpriseでは「ハードディスクドライブ全体に暗号をかけて情報漏えいを防ぐ機能(Windows BitLocker)」が装備されており、これで暗号化されていると、暗号化した際のパスワードなしではデータ抜き出しは不可能です

古いパソコンなら何とかなりそうだが、スマホは???

スマホではPCのように記憶媒体を取り出すことはできません。
さらにパスワードを何度も入れるとロックがかかったり、データを消去する機能も標準装備されるようになってきました。

それでも広告には「できる」ように書かれているものが見受けられます。本当にそんなことができるのでしょうか?

 

「デジタル遺品のシンポジウム」でデータ復旧の専門家の話を聞いてきた

第3回「デジタル遺品を考えるシンポジウム」の講演から、「データ復旧の現実」について理解できた

2019年3月2日「デジタル遺品研究会ルクシー」様と「日本デジタル終活協会」様が共催で開催された
「第3回デジタル遺品を考えるシンポジウム~10年後も安心できるデジタル遺品の残し方を考える」
に参加する機会がありました。

大変興味深い講演が多く、有意義な会でしたが、中でも「デジタルデータ復旧の専門会社・デジタルデータソリューション株式会社様」の講演をうかがって、長い間の「データ復旧についての疑問」を解消できました。

講演内容についてはデジタルデータソリューション様のサイトで詳細がリリースされています。
さらに公演後、直接詳しいお話も伺うこともできましたので、あわせて以下のように概要をお伝えします。

 

デジタルデータソリューション株式会社様の講演「現場から見たデジタル遺品の課題」を聴いてわかったこと

「DDSデジタルデータソリューション株式会社」は日本有数の技術を誇る専門家集団です

「DDSデジタルデータソリューション株式会社(Digital Data Solutin Inc.)」はしばしばマスコミにも取り上げられる有名な会社ですので、ご存知の方も多いと思います。
IT機器のデータに関わるトラブルを解決する専門企業として、データ復旧では11年連続で国内トップクラスの実績をお持ちで、年間20万件近い相談を受け、復旧率95.2%を誇る技術集団です。

近年では、企業や官公庁などからの依頼で、パソコンやHDD、スマホなどのデジタル機器から、故障や不正操作により消えてしまったデータを復元し、その中から犯罪や不正行為に関わる重要な証拠データやログを保全・抽出・調査・解析し、法的証拠を確保するための「デジタルデータフォレンジック」というサービスの需要が急拡大しているそうです。
さらに近年は豊富な実績データを元に、故障が起きる予兆をつかみ、故障を予測することでトラブルを回避する手法までも商品化なさっています。

デジタル遺品に関わる現状

講演内容より「個人のデジタル機器からのデータ復旧」に絞ってご説明します。他にも興味深い情報が多数DDS様のホームページで公開されていますので、併せてご覧ください。

デジタル遺品に関係する相談件数は

会社として個人のデジタル遺品ついての統計は2017年9月から集計をはじめたそうですが、この一年半で455件、関東を中心に日本全国から相談が寄せられています。

窓口に相談として寄せられる「トラブルの内容別」では

遺品のパスワード解析 323
デジタル遺品、遺留品 118
遺産相続トラブル 14

合計

455

となっており、やはり「PC・スマホのパスワードが不明になった。何とかして欲しい」という依頼が7割でした。

相談から実際の作業に至った件数は

455件の相談件数から実際の依頼に繋がったのは123件、相談者のうち約27%の依頼者が実際に作業を申込んでいます。内訳は

スマートフォン(約半数はiPhone) 44
その他(複数機器など) 37
ノートパソコン 24
携帯電話 8
デスクトップパソコン 8
外付けハードディスク 2

合計

123

となっています。
依頼する原因としては、やはり「突然死」が多く、対象の年齢は「10代から40代の若年層で70%」だそうです。

データ復旧の費用は平均22万7133円!

データを復旧する平均の単価は227,133円です。
相談しても依頼に繋がる率が27%と低いのは、やはりこの単価の高さでしょう。

しかし講演で明言されていましたが、データ復旧は極めて高度な技術の蓄積と職人芸が必要で、相当の時間もかかり、「この単価ではほとんど収益にならないが、社会的貢献をしたいとの社長の強い意志の元、なんとか継続している」とのことでした。

ご注意ください!!
技術と実績のある会社でも「データ救出には多額のコストがかかってしまうのです」

データ復旧を依頼する理由

これだけ多額のコストを払ってでも、データ復旧を依頼してくる方のご事情は以下のような生々しい物です。

交通事故事故でなくなった息子の遺品スマホ。電源が入らず破損しているが、なんとか思い出のデータだけは取り出したい
他界した家族のスマホから思い出の写真だけがほしい
飲酒運転で死亡した家族が、保険金詐欺の被害者である疑いがある。スマホのデータは削除されてしまったが、復元してほしい。

パスワードを見つけてデータを取り出したのではない

DDS・デジタルデータソリューション株式会社のケースでは「パスワードを推測して開いた」というような単純な方法で解決したのではありません。
そもそもスマホ自体が破損しているケースも多く、
「スマホを分解して部品のチップやメモリーを直接解析して、データを取り出す」
という高度な技術で対応なさった成果です。

その結果として高い技術を持つベテラン技術者の人件費もかさむので、高額となるのはある意味当然と言えます。

スマホのパスワードを解いて中を見ることはDDSのような専門家でも不可能

DDS・デジタルデータソリューション株式会社様もはっきり断言されていましたが、スマホのOS(オペレーションソフト)は年々セキュリティーが向上し

「iPhoneの最新OSはパスワードを解析するのは不可能。Androidでも新しい物はほとんど不可能」
   ※昔のスマホ機種や携帯電話では可能なこともあったようですが、現在では不可能

であり「事前にデジタル終活を行って、後から困ることにならないよう準備しておく必要がある」とのお話しでした。

お話を聴いて、この現実をしっかり理解して、スマホのデータ救出依頼をするときは、トラブルにならないように注意すべきと感じました。

 

まとめ:
スマホからデータを取り出すのは不可能なので「スマホには必ずデジタル終活」しておきましょう

スマホのロック解除は無理。データ取り出しも多額の費用がかかります。

専門家のお話を聴いた結論としては、残念ながら

新しいスマホのパスワードロックを解除するのは「パスワードないと不可能」
古いスマホやガラケーでは「可能なこともあるが、かなり高額な技術料がかってしまう」。

と言う現実な明らかとなりました。

検索で出てくる広告の是非を判断なさるときは、技術力や可能性、またできなかった際の料金負担について、十分にご検討ください。

PCに保管されたデータは取り出すことが可能なケースが多い

なおPCに保管されたデータついては、「手間をかければ、可能となるケースがほとんど」とのことでした。ただしそれなりの費用はかかります。
デジタル終活が完了していない方は、いざという時のことを考えると、デジタル遺産やデジタル遺品につながる大切なデータはPCに保管した方がまだ安心かもしれません。

データ復旧の依頼は若年層が目立つ

データ復旧の依頼の原因はやはり「突然死」。対象の年齢は「10代から40代の若年層で70%」これも現実です。

スマホこそデジタル終活の必要性は高い。若い人こそ必要!!

今の時代スマホには思い出も大切な物も、すべてが入っています。

お金に繋がる「デジタル遺産」も、思い出につながる「デジタル遺品」も、ほとんどすべてがスマホの中か、スマホが鍵としてデジタル機器やクラウドの中に保管されています。

若い人こそ、その傾向は強く、スマホの中身が失われてしまったら、家族には何も残らといっても過言ではないでしょう

これをご覧の方は、ぜひともいざという際、スマホをどうやって残された方に継承するか?
今やデジタル遺品やデジタル遺産の鍵とも言える「スマホのデジタル終活」について、真剣にお考えいただきたいと思います。

 

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